北海道Tour09 #2-1 2009/8/9 開陽→厚岸

開陽→(道道150他)養老牛→(道道505他)計根別
(以下#2-2) →(町道・道道362他)矢臼別
→(道道928)茶内原野→(町道)中円朱別→(道道123)東円朱別
→(農道)大和→(道道988)姉別原野
(以下#2-3) →(道道988)恵茶人
→(道道142)榊町→(道道123)霧多布
(以下#2-4) →(道道123他)厚岸
   174km

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路 赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

 目が覚めると4時半、起きねば。さすがに2日目、まだ目覚まし無しで4時起床の身体にはなっていない。もう明るくなっている窓の外を見上げると、空の青い色が見えた。やった、晴れだ!すぐ準備して出発せねば。

 と思って荷物をまとめ、外へ出てみると、窓が向いていた東方面は晴れだが、雲が出始めていた。東方面はどうかというと、すぐに降る心配は無さそうなぐらいの高さの雲が空一杯に拡がっている。ありがちなパターンなのだった。そしてその雲が空の中を西方面から東方面にけっこう高速で動いていた。天気は早くも晴れから曇りに変わりつつあった。

開陽から俣落経由で養老牛へ 赤は本日の経路

 5:40、民宿地平線発。
 カラマツの森に建つ宿から、森の中を少しだけ通って道に出てみると、さっき森の中から見えた以上に行く手の西側は雲が垂れ込めている。

 それでもダメ元で町道北19へ出てみた。果たして開陽台方面の小山が、ベレー帽を被ったみたいに雲に覆われていた。今日の天気予報は晴れのち曇り。もう2時間もすると雲が切れ始めるような気もしないでもないが、まだしばらく展望は全く期待できない。仕方無い、昨日開陽台を楽しめたのだ。今回の開陽台はこれにて終了である。

早起きしたけど曇り空 またいつか来よう RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 開陽台の代わりというか、昨日も立ち寄ったダートの撮影ポイントに立ち寄ってから俣落へ。

 昨日来た道道150を逆行し、北進の坂を登り切って山裾の台地へ乗り上げると、行く手の空の雲はますます厚い。

 牧草地とカラマツの続く道は楽しく、緑の牧草地は鮮やかだが、まあこういう状況で晴れるとすると、だいたい9時から10時ぐらい。どう考えてもこの道から分岐する養老牛まで1時間強ぐらいなので、今回青空のこの道を通るのはちょっと絶望的だ。

 昨日写真を撮りまくっておいて良かったが、まあ曇りなら曇りの景色を楽しめばいい。これも根釧台地の典型的な夏の景色なのだ。この道に来て、この道をのんびり走れていることが大切なのだ。▼動画51秒

 途中で高峯方面へ分岐してみる。根釧台地の一番山裾のこの道道150だが、途中で更に山裾を登って戻る道を地図で見てちょっと気になっていたのだ。この道、何年か前まで使っていた地図だとまだあやしそうな細道で書いてあったのでノーマークだったのが、いつのまにか舗装拡幅されているようで、平成12年改定の地図ではちゃんとした太い道として描かれている。▼動画1分31秒

 カラマツの防風林に沿った緩い登りへ踏み込んでみると、当たり前のことだがいつもの道道150の景色と比べて知床の山々が近づいてきた。そんな場所にも道ができるぐらいなので牧場があり、山裾の起伏のある空間に牧草地の開けた景色がダイナミクスを付けていて、新鮮だ。

中標津山裾 知床山脈方面 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 少し時間に余裕があるとこういう寄り道ができるのである。新しく通る道がだいたい景色がいいこの辺り、今後もあまりタイトな行程を組まないようにしたい。▼動画41秒

旭新養老牛辺り RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 昨日も通った道道150に戻り西へ向かうと、牧草地の上にはやはり次第に雲が広がって、いや、垂れ込めてきた。時々水滴も感じる。何だかちょっと雲行きが怪しい。▼旭新養老牛にて 展望260°(Quicktime VR) 画像上でマウスをドラッグしてください

旭新養老牛にて 中標津らしい広々とした牧草地 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成

 振り向くと青空も見えるのだが、昨日暑かった内陸方面から雲が押し寄せてきているという雰囲気だ。何とか雨にだけはならないで欲しい。

 7:00、養老牛着。昨日清里峠から中標津方面に方向を変えたここで西行きは一段落、今度はしばらく道道505で南下、太平洋岸も近い浜中町円朱別まで根釧台地内陸部が続く。一段落というか、何だか開陽まで行って帰ってきたような形になったが、未済のそれっぽい道を探したらこうなったのである。

開陽から養老牛経由で計根別へ 赤は本日の経路  

 養老牛から浜中方面へ向かうのは実は初めてで、根釧台地北部から南部へ向かうのに、対角線を使う過去一番距離が長いコースでもある。それだけに今日はこれから早めに浜中へ行ってしまえると後が楽だし、その後折り返しを粘って、去年行けなかった恵茶人海岸には是非とも行きたい。幸い今日はこの後晴れる予定なのだ。あまりぎりぎりの見込みをしない方が気持ちも楽だし、何より判断ミスの可能性そのものが少ない。

 1986年以来訪れているこの道で印象的なこの養老牛の交差点。もうずいぶん前から店が開いていることが希なこの店、正面の看板は「ながかわ商店」、側面の看板は「伊原商店」とということで正体不明だった。。今回、よく眺めてみた集落案内板で、初めて「ながかわ商店」であることがわかった。「中川」じゃなくて「長川」なのだった。店が閉まっているので自販機の飲み物が買えるだけだが、宿で作ってもらったおにぎりは食べることができる。

 7:20、養老牛発。

 道道505は一直線の緩い緩い下り道。どんより雲の下にカラマツ林、牧草地、そしてまた林と、似たような景色が入れ替わり立ち替わり延々と続く。まあそんなことは地図を見て予想は付いていたはずだ。

 どんより雲の下、いや、丘陵に覆い被さっている低い雲の中、緩い下りに乗じて踏み込むわけでもなく下りなりに、ひたすらそんな景色の中をだらだら下っていると、時々水滴も感じ始めた。水滴は微妙にぱらっと来てからすぐ止むが、さすがにちょっと先行き不安になってきた。

 

 正面遠くに車が時々行き交う道が現れたと思っていると、次第に近づいてみれば見覚えのある道道13だった。牧草地と防風林のグリッドを斜めに突っ切ってゆく道で、グリッド通りに一直線のこちらの道とは、それだけで表情はやや異なる。
 ここまで来たら、とりあえず計根別でおにぎりを仕入れておかないといけない。早朝の宿で食べた、昨日残りのおにぎり分のエネルギーも早くも切れてきたようで、腹が空き始めていた。

 8:00、計根別着。確か町の反対側の外れにセブンイレブンがあったはずだが、幸い記憶に無いセイコーマートを発見。サラダにおにぎり、100%オレンジジュース、仕上げにヨーグルトと、セイコーマートの歌のように集中的に朝食とする。

記 2009/8/29

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Last Update 2019/8/1
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