北海道Tour09 #1-3 2009/8/8 女満別→開陽

女満別空港→(道道64)女満別→(道道249・町道他)稲富
→(道道102)東藻琴西倉 (以上#1-1)
→(町道・農道)明生→(道道767)音根内
→(道道246)小清水→(国道391・町道)緑
(以上#1-2)
→(町道他)清泉三区→(道道1115)清里峠→(道道150)養老牛
(以下#1-4) →(道道150・町道)開陽台→(町道)開陽  118km

夕方近い養老牛小学校 給水休憩 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 青葉から清里経由で養老牛へ 赤は本日の経路

 札弦側の谷間では清里峠への道道1115が現れるが、ここは札弦川対岸へ進む。道道1115ではなく対岸の町道に、もうずいぶん昔から地図に行程予定の線が引いてあったのだが、いつも何か万屋でもないかとつい緑駅前を通る道道1115へ足を向けてしまい、未だにこちらを通ったことが無いのだ。しかし、道道1115へ行ってみると、その緑駅前には結局自販機1台ぐらいしか無く、結局いつも「前回もそうだった」と後悔するのが恒例になっていた。今回ようやく過去の学習を活かして20年振りぐらいの宿願達成である。

 町道はほどよい山に囲まれた谷間の広がりに畑の緑が明るく、当然のように車は非常に少なく、一直線に伸びる道はセミとキリギリスの声、風の音だけ。やはりこちらに足を向けて良かった。それに畑の中、正面遠くの山へ向かうように続く道は、それだけで少し足を停めて見ていたいような景色だ。

青葉の町道 畑の1本道 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 牧草ロールを2段も積んだ10t車が脇を通り過ぎるタイミングで、少し足を停めてみる。トラック通過の轟音の後、草埃一杯の風が収まると、辺りは再び静かな畑である。真っ青な青空の中、これから向かう正面の山の上に元気の良さそうな雲が盛り上がり始めている。あるいは清里峠の向こうは曇りなのかもしれない。まあしかし、今はそんなことをあれこれ想像しても、結局今日はあちらへ向かうだけだ。今はこの景色を目一杯眺めておこう。

 いい道だったので、その先もそのまま清泉の町道へ。こちらへ向かっても、同じぐらいの距離で清里峠まで最後の谷間を経由し、最後に谷間の奥で道道1115と合流することになるのだ。ならば通ったことが無く、楽しそうなこちらへ向かうのは、何の問題も無い。

 静かで色とりどりの畑は、地形の適度な広がり、起伏とともにとても鮮やかで美しい。道はややくねくね蛇行気味で景色には変化があり、もう谷間もそろそろ狭くなって涼しい木陰が増えてきた。結局こちらもとても楽しい道だった。

清泉のじゃがいも畑 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 手持ちの1/5万図を読むと、こちらの道と道道1151は近づくだけ近づいて、実は清泉三区で接する直前で方向を変えて離れてゆく。こんな状態でこっちからあっちの道に移れないわけがないのだが、ちょっとどきどきしながら現地へ来てみると、想像通りに2本の道をつなぐダート細道が登場。

 狭い谷間の道道1115は、ひたすら広葉樹林の谷底のままだらだらだらだら本当に少しずつ高度を上げてゆく。

 だらだらではあるが、長い峠道だ。それにしてもだらだらで、景色もずっと谷底の森の中同じようで、大変にメリハリが無い。今日の晴天のせいかゴマフアブもさっきから周りをぶんぶん飛び回っている。

 空の中に現れ始めた雲に日差しが隠れたり現れたりし始めたが、相変わらず空は晴れ基調のまま。この分だと峠の向こうもそう露骨に天気が変わるということは無いだろう。広葉樹林がカラマツに変わると辺りが開け、斜度自体はあまり変わらないまま何か道が離陸しているような雰囲気に変わり、それでも峠手前で斜度がなんとか峠らしくなるということの無いまま正面に見覚えのあるスノーシェッドが登場。メリハリの無いまま清里峠に来てしまったようだった。

清里から養老牛経由で開陽台、開陽へ 赤は本日の経路

 14:50、清里峠着。裏摩周展望台から下ってくる道道150と合流する形で、ここから道の名前は道道150に変わる。標高差たった140m、2001年以来の裏摩周展望台に向かっても良いような気はしたが、以前ここの激坂区間でゴマフアブの大群に襲われた恐怖を思い出した。まあこの道を登って、あまり余裕無く晴れの摩周湖を眺めただけで降りてくるより、何となく今日は養老牛から先の道道150と開陽台に注力し、大好きな景色をのんびり眺めたい。

 そのまま下り始めると、やはりこちらも、いや、こちらの方が徹底的にだらだらの下りが続く。▼動画1分34秒

 峠区間両端の清泉三区と養老牛はともに標高200m程度だが、養老牛側の方が距離がやや長いのだ。

 カラマツ林の中を下るにつれ、斜度が更に緩くなったのも記憶通り。平坦に近い、いや、平坦と言ってしまってもいいぐらいの下りである。

 こちら側の天気は薄曇りのようで、日差しの熱射と照り返しの両面攻撃が無いのに加え、森の風がとても涼しい。まあそりゃそうだ、もう酷暑の網走地方から涼しい根釧台地へ移ってきているのだ。等と考えて長い下りのだれ気味の気持ちをごまかしていると、やがてこれも記憶にある牧草地が登場。養老牛手前まで降りてきたのだ。

養老牛到着目前 モアン山手前の牧草地 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成

 そろそろ赤くなり始めた光で緑が鮮やかな牧草地は、もうすっかり中標津の景色だ。渡道初日に中標津の景色を見ることができている。思えば過去の北海道旅行で初めてのことである。画期的だ。女満別空港って凄い。まあしかし、ここ中標津にも空港は以前から何の不思議も無く存在している。今まで自分が航空機アクセスのメリットを活用していなかっただけのことなのだ。

モアン山 牧草地も赤い光で更に鮮やか Canon NewF-1 FD20-35mm1:3.5L SL E100G
 

 15:50、養老牛着。
 交差点手前の養老牛小中学校で給水すると、水が冷たくてなかなかオイシイ。その後はとりあえずいつものなかがわ商店で恒例の一休み。店自体はいつも閉まっているので、この店ではいつも清涼飲料で休憩するだけ、食品は全く期待していない。ところが、その自販機の中に缶スープパスタなる非常に珍しい食料を発見した。パスタだけで3種類、他にも豚汁、ラーメン、いろいろある。
 物珍しさで試してみたが、油脂が酸化してつーんと臭く、食べることはできなかった。というか食品として不適切なのではないかと思われる。

記 2009/8/29

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Last Update 2019/8/1
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