開陽→(道道150他)養老牛→(道道505他)計根別
(以上#2-1)
→(町道・道道362他)矢臼別→(道道928)茶内原野
→(町道)中円朱別→(道道123)東円朱別
→(農道)大和→(道道988)姉別原野
(以下#2-3)
→(道道988)恵茶人
→(道道142)榊町→(道道123)霧多布
(以下#2-4)
→(道道123他)厚岸
174km
8:30、計根別発。またさっきの道道505・13の交差点から少しスライド、町道で南下を継続だ。まだまだ南に行かないといけない。
牧草地と防風林が続く景色は相変わらずだが、これまでの一方的な下りから谷間を横断するアップダウンが増えてきた。▼動画1分11秒
道の方向は変わらないが、長く続いた知床山地の裾が終わって地形の方向が変わってきたのだ。
同じような景色が続いているようではあるが、少しづつ進んでいることを実感できる。
いや、そもそももう養老牛からもう20km以上ぐらい下ってきているのだ。
上春別の外れで国道272と交差、ここもそのまま横断し、更に2回のアップダウンの後国道243と交差。
次はいよいよ矢臼別から円朱別、町道何本かを乗り換えながら自衛隊矢臼別演習場を回り込んで海岸部を目指す。
相変わらずどんよりの低く濃い雲が頭上を覆っていて、時々ぱらっと雨が降ってきたりもする。▼動画32秒
牧草地と防風林の丘陵地帯の中で道は何度か方向を変えながら、自衛隊矢臼別演習場を回り込むように迂回してゆく。▼動画2分38秒
演習場というと何か物々しい。実際に砲弾の音が聞こえてくるときもあるこの矢臼別演習場だが、地域にとっては除雪その他防災上での頼れる存在だ。
地形は山裾の中標津地形から、完全に丘陵の別海地形に変わりつつある。
町道の分岐を選び、道を移ると、大きい線形で丘から丘へとアップダウンが続く。丘の上からは周囲の展望が一気に拡がって感動的だ。
既知の上風連方面との2択で入り込んだ道道928は未済の道。未済とは言え、まあこの広く同じような地形の根釧台地、場所が違っても景色のニュアンスが変わるというものではない。丘と谷のアップダウンに、丘の上なら丘の上で緩い起伏に、牧草地と防風林が相変わらず雲の下に続いていた。
11:30、中円朱別着。もう少し南下して国道44と根室本線を越えてしまえば、太平洋岸台地エリアに入るところまで来た。この太平洋側というのは私的区分のようなもので、国道と鉄道で区分される大雑把なエリア分けではあるのだが、経験上はここで天気・気温・風向きが面白いようにがらっと変わることがあるのだ。とにかくそういうわけで、いよいよ太平洋岸に順調に到着できそうなのだった。
それなら恵茶人の海岸へ足を向けることを検討してみよう。恵茶人は東南の方角、今日の終着地の厚岸は西南西の方角。つまり逆方向への回り道になるが、時間的に訪問自体は全然大丈夫そうだ。
それではどういうコースにするか。このまま直進を続けても問題は無いが、いつも通る道道より、静かで鄙びた町道を経由するチャンスだ。それにここから真っ直ぐ南下する道は、何だかここ何年か時々通っている気もする。ここは今日のチャンスを生かし、道道123を少し東へ向かってから国道44北側の未踏エリア、北部・大和方面を横断して姉別へ南下する農道に入り込むことにした。
道道123自体は過去何度か通っている。程良いアップダウンと程良く変わる典型的な浜中内陸部の景色がとても楽しい道だ。丘の上ではところどころでこの辺り独特の地平線まで見え、途中の東円朱別には給水ポイントの小学校もある。
その東円朱別の分岐で本題の北部方面の農道へ。▼動画2分32秒
今風幅広道道な道道123と較べると、やや幅が狭く舗装もどこか平滑度が低いような頼りないような気がするが、何より路上が静かで落ち着いているのがいい。
道は丘の上を北部へ向かう。牧草地、一直線の道、牧草地と防風林が安定した地形にしばらく続く。
北部までの東向き区間ではけっこう横風っぽかった風向きは、道の方向が大和・姉別方面の南向きになると急に強向かい風に変わった。それに、牧草ロールの農業トラックの通過で、乾いた土埃と藁の破片が煙いし目に埃が入ったりする。
身体のつらさとともに、急に強力な眠気も感じ始めてきた。もうそろそろ12時、普段はお昼寝タイムのこの時間である。旅程のまだ2日目、まだ普段の生活習慣が残っているのか、それとも昨日寝るのがちょっと遅かったからか。何しろもう意識不明寸前である。
等と思っていると、空が明るくなったと思ったら急に雲が切れ、青い空が見え始め、辺りも明るくなってきた。ここまでかなりきわどい状態もあったが、何とようやく晴れてきてくれたのである。
12:25、姉別着。記憶通りにここの駅は無人駅ながら駅舎と万屋があった。とりあえずこの中へ緊急避難、とにかく眠い!
待合室の駅前側とホーム側の両方の引き戸を開けっ放しにすると、涼しい風が通り抜けてゆく。日差しは厳しいが、気温自体はそう高くないのだ。誰もやってこない無人駅の待合室に夏の風。なんだかとても懐かしい夏の旅の気分で目を閉じ、しばし居眠りへ突入。
記 2009/8/29
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