上里→(道道588他)津別→(国道240)本岐
→(道道494)チミケップ湖
(以上#4-1)
→(道道494)チミケップ湖町営キャンプ場
(以下#4-3)
→(道道494)大谷
→(道道986他)境野→(道道50・農道他)置戸
(以下#4-4)
→(道道211)勝山→(道道1050)常元
→(道道88)西喜登牛→(林道糠南線)芽登温泉
137km
8:50、チミケップ湖着。
薄明るい木陰の向こう、期待通り真っ青で静かな湖面と、その上に雲一つ無い真っ青な空が拡がっている。下界の暑さはどこへやら、空気がひんやり涼しい。やった、過去最高のチミケップ湖だ。
ここまで来ればもうチミケップ湖は逃げやしない。木陰で少し湖岸を眺めてから、そのまま湖外周へ進む道道494で、北岸の町営キャンプ場へ向かう。
それにしても明らかにいつもより空気が爽やかで、木漏れ日が瑞々しい。道もいつも通り静かだ。▼動画1分35秒
しかし、さっきダートの取り付き区間で感じた道の土埃はここでも同様で、車がやってくると遠くから真っ白い煙が見える程だ。
まあそんなことは些細な問題で、狙い定めた行程で、期待以上の最高のお天気であることに感謝せねば。▼動画2分11秒
町営キャンプ場の湖岸の広場には、2家族のテントが張ってあった。両家族とも釣りにカヌー、トンボ採集で楽しんでいたが、私的特等席の岸縁の木陰は空いている。有り難く腰を据えさせていただくことにする。
▼動画2分6秒
▼津別町営チミケップ湖キャンプ場にて 展望270°(Quicktime VR) 画像上でマウスをドラッグしてください
雲一つ無い空にはすっかり太陽が高く昇り、日差しがぴりぴり鋭く絶好調だ。にもかかわらず、湖面からの微風と木陰はきりっとこよなく涼しい。一方、湖岸の草原、木々、そして対岸の山々は、その日差しで例によって青々と、輝くように鮮やかで色が濃厚だ。木陰の木漏れ日を見上げると、日差しに透けた葉がこれも鮮やかだ。
草に座り、津別で買っておいたおにぎりを食べ、キャンプ場の水場で汲んだ水を飲み、しばらくのんびりする。今日はそういう予定で時間をたっぷり取ってある、何も先を焦らなくていい。風の静かな今日の湖面は波も無く、2家族の声の他は、例によって森から鳥とセミの声、その辺の茂みからとキリギリス、そして近くでトンボの羽音だけ。カヌーはいつの間にか湖の遠くの方、目を凝らしてようやく探せるぐらいの遠くに行ってしまい、近くのもう1家族がトンボ採集で楽しそうだ。ただの虫採りではなく、道具もその使い方もけっこう専門的で、どうやらお父さんがそれっぽい人のようだ。
じっとしていると、トンボやチョウが身体に停まりにやってきて、チョウなんか手の汗まで吸っている。好奇心旺盛なマルハナバチもやってきた。草食性のハチなので、あちらから刺さないのを知っていても、これはちょっとさすがに怖い。
このチミケップ湖、いつもは旅程も後半にさしかかろうというタイミングでの訪問で、「来て良かった〜」という気持ちはツーリング全体の満足に上乗せされて一体化してゆく、そんな位置づけの道東各所のひとつだった。今回はまだ前半1/3が終わったばかり、まだまだやること、行く場所が一杯残っているし、開陽台や津別峠と同じく、行程前半でこれらの場所を楽しめることにほんのちょっと贅沢な違和感のような気持ちがある。しかしそんなもの気持ちだけの話、旅程全体とは独立させて楽しめばいいのだ。
明るい日差しの中、とても静かな景色。こんな素晴らしい場所なのに、いつもおにぎりを食べたらさあ出発!等という訪問ばかりだった。今回はぼうっと1時間以上。過去最長の滞在時間、それ以上の最高のチミケップ湖を訪問することができた。
しかし涼しい湖岸も、10時を過ぎると日差しが更に厳しくなってきた。風はまだ涼しいが、そろそろ下界の心配をする必要があるかもしれない。
記 2009/9/23
#4-3へ進む #4-1へ戻る 北海道Tour09 indexへ 北海道Tour indexへ 自転車ツーリングの記録へ Topへ