厚岸→(道道123・955)宮園町→(道道14)太田→(道道1128・
農道・町道他)東阿歴内→(道道221)塘路
(以上#3-1)
→(国道391・道道1060)下久著呂
→(道道1052)中久著呂→(国道274)ヌマオロ
(以下#3-3)
→(道道53)弟子屈→(道道717)札友内
→(国道243)ウランコシ→(道道588)津別峠
→(ふるさと林道上里線)津別峠展望台
(以下#3-4)
→(ふるさと林道上里線)津別峠
→(道道588・町道)上里 138km
9:25、塘路発。
国道391を少しスライドし、釧路湿原を横断するダートの道道1060へ入り込む頃には完全に快晴になってしまった。あまり珍しくない現象と言えば珍しくないが、しかしあまりに一気に晴れてしまうものである。
日本最大の湿原、釧路湿原国立公園、天然保護区域、ラムサール条約登録地、等々の肩書きを持つ天下の釧路湿原。その釧路湿原を通っている道道1060は、未だにダートのまま残っている。
湿原際の森からなみなみとゆっくり水が流れる釧路川を渡り、湿原の茂みまっただ中を突っ切って続く道と、360°の彼方へ拡がる湿原と、やはり遮ることなく広々とした空。
2つの異界のの折線というか2層構造の断面というか、何かそういう境界、いや結界を感じさせる。 ▼道道1060 釧路湿原にて 展望270°(Quicktime VR) 画像上でマウスをドラッグしてください
そんな道を、時々砂埃を巻き上げて、自動車が通過してゆく。自動車の砂埃は遠くから見てももうもうと上がっているのがわかり、通過した後もしばらく道の上に漂っていて、風とともに消えていくと、また元の静かな道道1060が現れる。
湿原を横断し終えると、コッタロ展望台入口に到着。少し登った小高い丘から湿原を見渡すことができるようだが、今回特にここがどうという意識は今の今まで無かった。まあ無人の休憩所にはWCもあるし、ちょっと休憩しておにぎりでも食べることにする。
もうすっかり日差しはぎらぎらと厳しい。暑さを避けて休憩所の中でおにぎりを食べていると、展望台から降りてきたり登ってゆく人はけっこう多い。降りてきた人に展望台までどれぐらいかかるのか聞いてみると、10分ぐらいとのこと。展望台滞在時間も含めると、往復で30分弱か。
そういえば前回の2001年には、こういうところに立ち寄りたいんだけどなあ、等と考えて通過せざるを得なかったのを思い出した。幸いまだ9時半過ぎ、今ここでこのまま出発してしまうと、また何年か後悔するかもしれない。いや、天気のいい今日は絶好のチャンスだ。
というわけで、休憩所裏手の登り口へ。
10分ぐらいだったのか5分ぐらいだったのか、聞いていたより全然簡単に展望台に登ることができた。
展望台では山肌の雑木林が切れ、その間から釧路湿原を望むことができた。▼コッタロ展望台にて 展望240°(Quicktime VR) 画像上でマウスをドラッグしてください
真っ青な空の下、湿地帯の茂みの草色に、低木の濃い緑が粗密に茂り、真っ青な空を映した池が点在して彼方へ続く釧路湿原、そして彼方の低山。北海道に20回以上も来ていながら、このように釧路湿原を見下ろすのは、いつも余裕の無い行程を組んでしまっていたため実は初めてで、思えば長年の課題だった。展望台の涼しい風に吹かれながら、なかなかいい気分である。
気が付くと30分どころか、結局1時間近くもかかってしまっている。でも、何しろこのお天気、この機会を逃すとしばらくこれ以上の訪問の機会はないだろう。やはり来て良かった。
10:30、コッタロ展望台発。
道道1060は、釧路湿原際の丘から鶴居・標茶の丘陵へ続く山裾へと向かう。
決して高くないものの鬱蒼とした森がしばらく続き、道道1060から道道1052に入った辺りで周囲に次第に牧草地が目立ち始め、やがて辺りはクチョロ原野の牧草地山裾になった。
右手は低山、左側は広々とした一面輝く緑の牧草地。空には雲はほとんど無い。▼動画2分11秒
じりじりぎらぎら暑い日差しで、草地の緑も真っ青な空も鮮やか原色の世界だ。
あまりに鮮やかな牧草地の緑に見とれて足を停めると、時々吹く風がまだ辛うじて涼しい。でもやはり暑い。
中久著呂からは国道274へ。
やはりさすがは国道、自動車の量は急に増える。大型車も少なくない。
排気ガスと熱をまき散らしながら通過してゆく自動車。特にこういう暑い日はつらい。▼動画56秒
記 2009/9/9
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