辺毛内→(道道120)仁宇布
(以上#9-1)
→(道道49)幌内→(道道60)下川
(以上#9-2)
→(道道101)岩尾内
(以下#9-4)
→(道道101)愛別→(町道他)永山
172km
この辺で地図で今後の予定を再確認しておく。というより、この先道道101を南下、糸魚峠を下った登和里から先は岩尾内湖を経由するか、それとも奥士別まで下ってから登り返すかを決める必要がある。岩尾内湖の展望に奥士別から先の谷間の遡上、どちらにしても景色は楽しそうだ。しかし、一見近道の岩尾内湖経由だと湖岸のアップダウンがあるし、奥士別だとかなりの大回りになる。
悩ましいのは両方景色が楽しそうだから。ただ、やはり奥士別経由は遠回り過ぎるかもしれないと思えてきた。一方岩尾内湖経由だと湖岸の無駄なアップダウンが少々憂鬱だが、あの山奥の岩尾内湖の更に奥、茂志利の農村風景がそれを補ってくれそうな気がする。そんな雰囲気が地図からぷんぷん漂っている。それに、奥士別からの道の方が今後訪れやすそうだ。
等と考えてちょっとうだうだしているとすぐに時間が経ってしまった。おまけに給水ポイントを捜し、一番確実な小学校を通り過ぎてまた戻ったりしている内に時間が更に経過。
12:00、下川発。
次は糸魚峠へ。再び標高差300m強、去年下川到着の前、延々続くだらだら下りにあきれたその道を、今日は逆方向からのだらだら登りである。
しばらく畑や牧草地、点在する民家、山に囲まれて開けた盆地らしい風景が続く。さっきのサンルの谷間と較べて山が高く、その間の気積というか、空間感覚がかなり大きく広々としている。
それに圧倒的に日差しが厳しく暑い。雲がまだ低く、日差しが翳ると急に水滴がぱらついたりもするが、日なたはやはり凄く暑い。つくづく南へ下ってきたことを実感できる。と同時に、裏を返すと道北がいかに寒かったか、ということでもある。
上パンケで周囲の丘が盛り上がるように辺りは丘陵となり、気が付くと谷が急に狭くなって盆地が終了。
その先は谷間の森に突入、ここからが去年長さを感じた道である。
だらだらながらさすがにさっきまでの下川盆地より斜度もやや増し、ぐっと速度は下がって日陰を捜しながら、のろのろ淡々と足を進める。
しかし、斜度が緩くて苦しくないためか、どうせ遅いと思っているためか、下りと登りの時間感覚は違うようで、意外に早く糸魚トンネルが登場。
糸魚トンネルを抜けると、その先は200mを一気に下ってしまう。
標高差も少ないものの、下川側の登り区間よりかなり距離が短いのだ。
あれよあれよと牧草地、森、畑、また森と次々谷間の景色が入れ替わり、13:30、登和里着。
さっき悩んでおいたので、道道61とのT字路合流点ではもう迷う余地は無い。岩尾内湖方面の右側へ。この道を訪れた過去3回とも岩尾内湖から下ってきたので、狭い谷間の前方、開けた空がドラマチックな印象が強いこの辺りだが、逆向きだと前方には高く岩尾内ダムがそびえ立っていて、これはこれで他ではあまり見かけない景色である。
ダムまでは麓の谷間から一気に登りとなる。
登り切るとダムの脇から岩尾内湖を渡り、ダム管理事務所前に到着。
▼岩尾内ダムにて 展望240°(Quicktime VR) 画像上でマウスをドラッグしてください
ダムの事務所前は、初めて訪れた20年前から自販機はおろか飲み水すら無い。でも、WCがあるので少し休憩する。これから向かう湖の奥の方を見渡すと、何と空がどす黒くなって薄暗くなり始めている。しかもそっち方面の山が白く霞んでいる。もっと言えば、かなりの確度で夕立っぽい大雨が降っていそうな雰囲気なのだ。まずい。さっき暑かったからな。
そんなことを考えていると、こちらにもぱらっと雨が降ってきた。早めに出発しておこう、真っ黒な雨雲の前でどうなるというものでもないが。
ここからしばらく湖岸外周区間では無駄な登り下りを経る。
でも、所々で渡る岩尾内湖の向こう岸には何か浮世離れした山深さが漂っていて、見応えがある。
それに所詮は湖岸外周道路、腹を据えてかかれば、無駄な上り下りとはいえ終わらないものではない。
途中で雨が降り始めた。と思ったら、あっという間に大雨に変わってしまった。大雨の中、道が湖岸を離れて上紋峠へ向かい始めると、すぐに道道61との分岐が登場。来るまですっかり忘れていたが、ここには確かに見覚えがある。
記 2009/10/9
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