北海道Tour09 #7-3 2009/8/14 旭川→天塩

旭川→(国道12他)旭西橋→(旭川サイクリングロード)江神橋
→(道道98・715)共和→(道道72)下幌加内 (以上#7-1)
→(町道)沼牛→(道道48)幌加内
→(国道275)添牛内→(国道239)霧立峠
(以上#7-2)
→(国道239他)古丹別→(道道437・町道他)興津
→(国道232)羽幌
(以下#7-4) →(国道232)遠別→(農道他)天塩  201km

天塩到着 夕暮れの天塩川河口RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 霧立峠から国道239経由で古丹別へ 赤は本日の経路

 10:55、霧立峠着。道が稜線をくるっと巻いて、あっち側の低山と大樹海の景色が拡がるはずだった。

奥羽幌の山々も雨雲の中 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 ところが、あちら側も真っ白い雲が山々を覆っていて、少なくとも峠近くは雨が降っているのであった。
▼霧立峠下にて 展望240°(Quicktime VR) 画像上でマウスをドラッグしてください

霧立峠下にて RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成

 結局、峠から下っても、一向に雨は止まないことが次第にわかってきた。

 雨と薄い霧の中、低山の山肌をくねくねと曲がりくねって、道はしばらく谷間へと下り続けた。

 谷間へ下りきって道道742が小平方面へ分岐した後は、イレギュラーに曲がりくねった地層を露わにした山々が複雑に道と古丹別川を囲む谷間が延々と続く。

 霧立峠から眺める大樹海や山々の形もかなり浮世離れしているが、谷底の景色もこれはこれで、やはり異形の景色である。さすがは霧立峠。

 そんな道でこの冴えない天気だから、延々と、延々と下って谷間が拡がってきて、霧立の牧草地が現れてくるとウレシイ。

 しかし、それでもまだ1/5万地形図では「三渓」の半分、つまり峠下り区間の概略半分しか来ていないのである。

 その後は更に谷間が拡がり、田畑が現れて東川の集落へ。この農村区間も、前回2007年に反対側から来たときはずいぶん長く感じたものだったが、今回は峠を越えて延々下ってきた後の最後の区間。長くはあるがやや気持ち的に安心できるのが何だかおかしい。

 霧立を過ぎた辺りで雨は止み始め、そして東川の集落辺りで路面が乾き始めていた。いい傾向だ。しかし相変わらず雲は厚く低く、もはや今日この後晴れるだろうとは到底思えない。

 谷と古丹別川と田んぼの中の道はあちこち方向を変えつつ、進むにつれ下りは例によって更に緩く、そして海岸に近づくにつれ向かい風は強くなってきた。

 やがて山が切れ、行く手に小さい町が現れた。13:05、古丹別着。やっと日本海海岸部の手前、古丹別に着いたのだ。到着希望時刻ぎりぎりである。

 町の中にはオレンジ色のセイコーマートの看板もある。何と早朝の旭川からお昼過ぎのここまで初めてのセイコーマート、いや、コンビニ自体初めてなのが凄い。せっかくなので休憩していきたいような気もするが、いや、2007年の記憶によると、羽幌まで確か意外に時間がかかったはず。ここは羽幌まで足を進めてから安心しよう。

古丹別から羽幌経由で天塩へ 赤は本日の経路

 というわけで、セイコーマートを横目に古丹別を通過。町中の交差点から道道437方面へ、そのまま日本海には出ず、内陸から苫前をショートカットして直接羽幌へ向かう。苫前町役場前のシュールで犬も食わない「苫前だベアー」像をちらっと眺めたかったような気もするが、いや、羽幌まで行く方が優先である。

 古丹別川の谷間を横断し、田んぼの中から長島の集落を過ぎたところで町道へ。内陸部の畑地帯の中を谷間から丘へ、丘から谷間へ、旭、南昭和、中昭和と繋いで北上する。

 今まで谷間を下ってきて天気は回復してきたのだが、谷間から丘陵地帯に入って再び雨雲に捕まったようで、道が黒々と濡れるぐらいに雨がぱらつき始めた。標高がほとんど変わっていないのにこういう現象が起こるところに、いかに今日の雲が低いかわかるというものだ。天気予報だと晴れだったのに、とまた恨みがましく思ってしまう。

 それでもこちらの丘陵地帯の方が、海岸アップダウンが続く苫前周辺より無駄な上り下りは少ないはずだ。

 粛々と足を進め、興津からはいよいよ国道232に合流。今日最後まで続く日本海沿岸の北上区間に入ったことになる。
▼興津にて 展望270°(Quicktime VR) 画像上でマウスをドラッグしてください

国道232に合流 日本海だ! RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成

 海岸沿いでは少しは雨は弱いようで、路面が黒くならない程度に雨がぱらついているが、やはり雨なのには変わり無い。

 13:35、羽幌着。古丹別からのショートカット効果が出て、苫前経由での到着希望14時より少し早い。

 この先もうあと60数km、海岸のアップダウンがあるとはいえ、もう先は見えた。それに羽幌は今日の行程の中で最大の町なので、ちょっと休憩することにしよう。

 

 国道沿いに看板が出ている道の駅は、しかしながらいつもどこにあるのかよくわからない。本体がよくわからないまま、何となく目に付いた道の駅駐車場脇に建っていた食堂で、一番コストパフォーマンスが良さそうなウニ入塩ラーメンを食べ、14:15、羽幌発。
 出発するときに気がついた。国道沿いの、道の駅離れしたゴージャスで大き目の町営ホテルの1階が、そのまま道の駅になっていたのだった。

記 2009/10/2

#7-4へ進む    #7-2へ戻る    北海道Tour09 indexへ    北海道Tour indexへ    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2019/8/1
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-9 Daisuke Takachi All rights reserved.