GRD2〜GR2の日々 |
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バブル崩壊に端を発する1990年代前半からの不況と、2000年代後半以降のリーマンショックの影響で、建設業界には「冬の時代」と呼ばれる約20年間の低迷期が続きました。業界規模は半分に縮小、私が勤める会社は特に影響がひどく、どういう状況かを言うと同業者に社名がわかってしまうほどでした。一社員としては給料は言うに及ばず、ボーナスも年々半分になった挙げ句遂にゼロに。お世話になった方々が会社からどんどん去ってゆく状況下、独身の私は休日のサイクリングで意外にお手軽に楽しくなれていました。
その頃、実用的なデジ一が各社から出始めていました。ただ、最初期に比べてかなり値段が下がってきたとは言え(そして自分自身ではいろいろ無駄遣いしていたとは言え)、私にはデジ一を買う余裕がありませんでした。本当に心から使ってみたくなったデジ一は2009年のPENTAX K-7が初めてでしたし、まだまだ銀塩カメラは一般的だったし、ちょうど
NewF-1
を入手したのもこの頃でしたし。
それに
GR1
に出会ってから、サイクリングの写真はほとんどGR1だけ、そして引き続き
GRD
だけで撮ってしまうようになってしまっていました。私の場合
T90
やNewF-1は走行中バッグの中でレンズを外して収納しているので、撮るときには立ち停まってレンズを付けて撮影、バッグに仕舞うにはまたレンズを外す必要があります。持って行ってもわざわざそんなことをするような場所は、ツーリング中そう多くないこともあります。道端に次々通り過ぎてゆく絶景未満日常風景以上(それでもそういう風景こそ心に残る)の撮影には、見たまま対角線75°画角でばしばし撮れるGR1やGRD・GRシリーズが最適です。
また、GRDと銀塩一眼レフを併用するようになってから、フィルムのデジタル化に使ったフラットベッドスキャナの画質、ファイルサイズも含めて操作性に不満が出てきました。購入当初は喜んで使っていたものの、次第にやってられない状態になって、最終期の2010年は遂に北海道Tour10で数枚使っただけになってしまいました。実は2016年以降PENTAX FILM DUPULICATORでフィルムデジタル化を再開し、フィルムの画質(特に色と階調)に再び魅了されていますが、それにはシステム上、最低限記録装置のデジタル一眼レフが必要です。
いろいろ理由と必然があり、GR DIGITAL以降他のカメラは買えなくても、GRD2〜GR2を最新型として押さえているだけで私の需要の大部分は充分事足り、いつの間にか対角線75°画角とGRの操作系はすっかり身体に馴染んでしまいました。2011年にやっとデジ一PENTAX K-5を導入し、2020年現在再び北海道以外のサイクリングにもフルサイズ一眼レフPENTAX K-1mk2を持っていき「今回は★50」「今回はLimited」などという楽しみ方をするようになっても、私のメインカメラがGR3であることは変わりません。
1.2007/11
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2007年10月、突如GR DIGITAL(以下GRD初代)の生産終了がアナウンスされ、ほぼ同時に後継機GR DIGITAL II(以下GRD2)が発表されました。外観がGRD初代とあまり変わらないので、一見中身もGRD初代とあまり変わっていないように見えましたが、使い始めてみると両機の違いは決定的と言っていいものでした。
まず画質。スペック上の高感度域拡大より実用的だったのが、常用感度でのダイナミックレンジ向上でした。GRD初代ではよほど順光じゃないと空がすぐに、というよりほぼ常に白飛びしていましたが、GRD2ではこの現象が改善しました。ただ、私がメインで使う走行片手撮りでの全体的な露出オーバー傾向はGRD初代から変わらず、常に-0.3の露出補正をかけて使っていました。
また、ダイナミックレンジ向上と関係あるのかもしれませんが、GRD初代でどちらかというと淡目渋めの色で透明感の強かった描写が、銀塩GR1の延長線上にあるかのようなこってり系、濃いめの発色に変わりました。GRD2から現在のGR2に至るまでこの傾向は継承されているので、これがGR1のGR28mmが目指していた本来の絵作りであり、GRD初代のやや淡目渋めの透明感ある描写は、「高性能レンズでフォーマットの可能性を引き出す」というGR伝統のテーマに基づいた、その時点で選ばれた方向性だったのかもしれません。
尚、画素数、センサーちょっとだけ拡大の影響は、ほとんど感じられませんでした。
画質と同じぐらい大きな要素が、選択項目・カスタマイズ項目の大幅拡大に、ユーザーポジションや水準器などカメラ全体としての操作性向上。現在まで続くGR独特の操作性が、GRD2によって確立されたと思います。
GRD初代では劣化が激しかったグリップのゴムや予備機になって5〜6年で劣化してしまった背面液晶など、GRD2ではびくともしなくなっていて、好評を持って幅広い層により使い込まれたGRD初代からの地道で丁寧なフィードバックが伺えます。
GRD初代から一見何も変わらず、しかし少しづつ部分的にレベルを上げたGRD2。特別なボディ性能ではなく、画質と大きさと操作性がバランス良く、まるで自分の身体の延長のような親近感が感じられ、使い始めて半年もしないうちに私にとって手放せないカメラになりました。
2.2009/8
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GRD2登場から1年以上ぐらい経った頃、大型FOVIONセンサーと超高性能レンズを搭載した伝説の超高画質機SIGMA DP1、開放2.0でいながら換算24mmから使えるズームレンズを搭載したPanasonic LUMIX DMC-LX3などの個性的なコンデジが次々登場。ライバル機の影にGRD2は隠れがちになり、後継機の登場が心配になるほど販売価格は下がってしまいました。
もうGRD2の後継機は出ないだろう。あんな速写性以外に引きの無いカメラ(それがいいんだが)、おれみたいなニッチ需要へのボランティアじゃないんだから。在庫が安く出ている内にそろそろ予備でも買うか。と思い始めた2009年6月、突如としてGRD3の噂がネットに浮上。あっという間に次第に具体的になり、7月にはGR DIGITAL III(以下GRD3)が発表されました。
開放1.9の新レンズ、マクロ1cm達成、カスタマイズ系大幅拡大などUI変更等々改良点は数々あれど、使ってみて一番嬉しかった、いや、驚かされたのは、画質の大幅な向上でした。まだセンサーのAPS-C化は実現しませんでしたが、特にダイナミックレンジの拡大がめざましく、GRD初代・GRD2で試してはみたものの結局殆ど使わなかったRAW同時記録がGRD3から存分に使えるようになり、PC上で処理した画質はカメラのJPEGより更に向上。今までGRD2ではことごとく諦めていた半逆光の空、影の多い構図を、まったく躊躇無く撮ることができるようになりました。
また、新GRレンズGR6.0mm1:1.9にも驚きました。開放値の向上よりも、隅まで揃った画質の均一性、シャープネス、そしてボケの美しさなど、実は全ての点で前作GR5.9mmを大きく上回るものでした。地味にリトラクティングシステムも廃止されています。
画像のカラーバランスは暖色寄り。時に赤被り気味だったり露出がハイライトに引っ張られ気味だったりして、今並べてみるとGRD他機種に比べてやや癖はあったものの、あの頼もしかったGRD2を一気に2度と戻れない過去のコンデジにしてしまうのに充分な存在感が、GRD3にはありました。
当時私の一眼レフシステムは銀塩のCanon NewF-1+KodakE100Gでした。ただ、当時PC上で使う場合には、どうしても画質ロスが多いフラットベッドスキャナによりデータ化せざるを得ませんでした(2017年にPENTAX FILM DUPLICATORを導入し、フィルムのデータ化時画質ロスはほぼ解決)。このためポジフィルム自体は画質は良くても、GRD3でRAWを使えるようになったことで、画質という点ではNewF-1で撮る意義がほとんど無くなってしまいました。つまり、GRD3により私のデジ一への興味が加速されたのでした。
GRD3辺りから、GRDシリーズには何か孤高の雰囲気が漂い始めたように思います。
私が何故GR1〜GRDシリーズが必要なのかというと、自転車ツーリング中にフロントバッグ脇のポケットからさっと取り出して電源を入れ、片手撮りでアバウトに構図を見てレリーズ、電源を切ってまた収納する。それが28mm画角で見たままに撮れる。かなり個人的で特殊な、しかし私にとって切実なコンパクトカメラへの要求が、GR1、GRD初代・2と追求されていました。しかも一定の支持を受けた上で更に改良型が出たことで、私もやっと、これはボランティアでもニッチでもなく、速写性というものに対するRICOHの回答なのだということを理解できるようになってきました。
妥協せずに犠牲にしないということと、ひたすら追求することは全く違っていて、ひたすら小ささを追求していてもポケットカメラじゃなく、高画質を追求していても大型レンズ・システム一眼レフでもない。できることを全て把握した上で最良の組み合わせとなるように、GR1でもGRDシリーズでも、RICOHならではの技術力が妥協無く投入されています。
そういうGRD・GRシリーズのとんがった印象が、モデルチェンジ奇数回のGRD3とGRには漂っているように思います。
3.2011/10
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リコーイメージング製品情報 使用説明書PDFダウンロード(4.35MB) 正誤表 カタログPDF GR BLOG 発表 新製品レビュー <デジカメWatch |
次のモデルチェンジももはやお約束周期2年の通り。
であるかのように登場したGR DIGITAL IV(以下GRD4)。大きな改良点はやはり画質の向上でした。ローパスフィルター薄型化、画像エンジンはGR ENGINE IVに変わり、あの高画質だったGRD3より更に解像度、ダイナミックレンジが向上。
描写は明快なメリハリの利いた発色が特徴で、やや落ちついた暖色気味のGRD3からはがらっと変わりました。このためRAW現像時には、随分戸惑った記憶があります。しかし概ねよりシャープで自然な傾向で、ここまでのGRDの特徴を継承しつつ画質のバランスを更に向上させています。
画質向上に加えて細かいところに手の届く操作性・機能の数々が更に充実し、カメラ全体の完成度は更に上がりました。特に1cmマクロにおいては、販売終了後5年を経た今でも未だにこのカメラ以上に「使える」カメラはありません。今GRD4に感じられる不満は、小型センサー故の解像感とか起動終了時の遅さとか、次機種のGRを使った後にGRと比較して感じられるものが多いと思います。個人的にはマイセッティングのSDカード保存やワイコン装着時のexif自動切替など、GR次機種にも反映してほしい機能すらあります。
事程左様にGRD4は、4代目にして到達したGR DIGITALシリーズの最終型であり完成形でもあります。
個人的には、新たに追加された手ぶれ補正に対しては、現在の5軸補正のようによく効くという印象は無く、あまりその恩恵を大きく感じたことはありません。いや、ちゃんと効いているんでしょうし補正OFFにもしていませんでしたが。
最終型にして、ここまでのGRDシリーズの外観を印象づけていたボディ角のR面が面取りとなり、カメラ全体の表情がシャープに変わりました。この面取りはほぼそのままGRに継承され、そんなこともGRD4がGRDの完成形として印象づけられていると思います。
この面取り、GRD初代デザイン検討案のひとつとして発表された、ちょっとRICOH CaplioRシリーズっぽい角張った案の要素です。これはこれでなかなか格好良く不採用とするには惜しかった案だったと思っていました。4代目にしてめでたく採用された、と言ってもいいかもしれません。
4.2013/5
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リコーイメージング製品情報 使用説明書PDFダウンロード(4.95MB) おしらせ カタログPDF きょーちゃんセッティング < GR BLOG GR official 発表 新製品レビュー <デジカメWatch |
GRD4登場から2年目、GRD初代からは8年目の2013年。次のGRDはいよいよAPS-C化される。竪横寸法は銀鉛GR1と同じ。その名もGR。という情報が、段階的にWebに現れました。
既に登場していたSIGMA DP1sやNikon CoolpixAはAPS-Cセンサーでしたが、DP1はレンズは沈胴収納せず、CoolpixAはGRに比べて多少大柄でした。既にカメラ新機種搭乗前のリークは当たり前になっており、明らかに噂の確度が上がっている段階においても、GRはほんとにこのサイズでAPS-Cになるのか?本当なのか?本当にそうだと嬉しいんだけど、本当なのかな〜、というのが、発表直前までの正直な印象だった記憶があります。
私などはてっきり3年前に登場したリコーGXR28mmを力ずくで小型化するのではないかと思っていたら、発表されたGRの実態は、GRDシリーズの外観・操作性を見事に継承しつつ、GRDシリーズとGXRを更に進化させた独創的な機構やアイデアが一杯のカメラに仕上がっていました。
GR最大の特徴はAPS-Cセンサーの採用ですが、世界最小・素速い起動終了・省電などを同時に実現できた大きなポイントが超小型レンズの採用です。このレンズ、これまでの1/1.7型センサーより圧倒的に大型のAPS-Cセンサー用にも拘わらず、歴代GRD用2本のGRレンズよりも小さいのです。
レンズがここまで小さいお陰で、GRのAFモーターはレンズカバー内に配置されています。レンズカバーはレンズ本体とほぼ独立してレンズを保護しているため、レンズ部分の耐久性に有利になっています。
同じく、起動・終了速度やメカ全体への負担上も有利となり、特殊なフォーカス機構を採用せず全群繰り出しできるため、画質上も有利になります。一番問題となるセンサー入射角の問題は、センサーのマイクロレンズをレンズに最適化するという合わせ技によりクリア。このアイデア、実はGXRのMマウントユニットで既に採用されていたので、効果の程はある程度知っちゃいました。
レンズがこれだけ小さいと工作精度がやや不安なんじゃないかとも思っていましたが、試写を拡大チェックしても片ボケは皆無。というよりAPS-Cセンサーの隅まできっちり均質なきりっとした描写は、GRD4を完全に上回り、突き放すものでした。
起動&電源OFF時間はGRD4からかなり速くなったというより、銀塩のGR1とほぼ同じ。GR[に慣れてから時々GRD4を触ったときにその遅さに驚く程ですが、一方でこれだけ内容(メーカーまで)が変わっていながら、操作系はほぼGRDシリーズを継承していて、知ってはいても全く違和感無く操作できたことは驚きでした。
公称寸法はGR1と全く同じだし、DRが更に優秀になってDレンジがリバーサルフィルムぐらいには拡がったのみならず、セッティング次第で銀鉛GR1を思い出させる描写が可能になりました。このため、自転車の走行片手撮りではほぼGR1で撮っていた頃と同じ撮影感覚が戻ってきたことは嬉しいことでした。
GR18.3mmの描写はどちらかと言えばがっしり骨太系で、GR1の28mmと似たニュアンスの力強さが感じられます。
画像の色合いはやや暖色系で、総合的な画質は普通に普及ズーム付きのAPS-C一眼レフを越えているというのが、一般的な評価となっています。まあ同じ16MPのPENTAX K-5との比較で言えば、K-5の方がDレンジに余裕が感じられはしました。
ただ、GRによるインクジェットA3ノビ出力をよく見ても、A4出力と全く区別が付きません。プリンタ出力する分には、16MPでもう充分と言えると思います。そう言えば、かつてRICOHの銀座SSにはGX100による全紙拡大写真が貼ってあって、なんだ、1/1.7型のGX100で全然問題無いじゃん、と思ったものでした。画素数に充分に余裕があるので、個人的にはWeb用の画像処理にもGRからシャープを使わなくなりました。
本体のGR18.3mm単体のみならず、GRと共に一新されたワイドコンバーターの画質も、ユーザーを唸らせる見事なものです。これだけワイドコンバーターの画質が優れていると、つくづく残念なのはGRDシリーズで自動切替えだったexifへの焦点距離記録が手動切替に変わってしまったこと。これは元々exif上ワイドコンバーターはアクセサリー扱いであるからという話をどこかで読みました。
また、APS-Cセンサー故の、1cmマクロの断念はやや残念でした。レンズ面10cmは、APS-Cの28mm相当として寄れる方だとは理解はしているものの、実際には旅先で気軽に小さな生物を撮ることが少なくなりました。最初の頃はGRD4も持っていったものの、やはりいちいちGRD4を出したりはしないし、ピントの合う範囲がやや狭いマクロコンバーターも同様です。本体だけで1cmまで近寄れるGRDのマクロに一度染まってしまうと、無理は承知で無理を言いたくもなります。
5.2015/7
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リコーイメージング製品情報 GR スペシャルサイト GR official GR BLOG 使用説明書PDFダウンロード(9.5MB) カタログPDF GR Remort 初回起動ボタン(iPhone用) キャッシュ版(Android等用) 発表 新製品レビュー外観・機能編、実写編 <デジカメWatch |
ここまでGRD〜GRシリーズについて書いてみてつくづく思ったのは、完成度の高い機種は書くことが無いということ。
GR2は、スペック上では前機種GRから16MPセンサー・画像エンジンとも据え置きで登場しました。そもそもGRが登場した2013年の11月に既に24MPセンサーを搭載したK-3が出ていて、16MPセンサー自体に新鮮味はありませんでした。
WiFi搭載による頂部出っ張り以外ボディデザインもほぼ同じ。もともとのGRがGRD4からの2年間で衝撃的に内容が向上したせいもあるのか、世の中一般ではGR2はとかくGRからの変化が少ないように思われがちなのは忸怩たるものがあります。
しかし、たまにGR2を修理に出して久しぶりに予備機のGRで撮ると、えっ、と思うぐらいに、やはりGRには戻れない程画質は進歩しています。
いつものように奇数世代の前機種GRから絵作りが変わっていて、GRに比べて更に余裕ある自然な描写となっています。GR2登場時にはホワイトバランスを改良したとの説明がされていました。実際、私の場合GRのRAWを現像するときには常にホワイトバランスを見直していたのが、GR2ではほぼ撮影時のものをそのまま使っています。
また、RAWでもJPEGでも画像のトーンカーブを見ると一目瞭然なのが、GRだとハイライト側・シャドー側が余っているような場合が多く(特に順光ロングショット)、トーンカーブによるコントラスト調整が必要だったのが、GR2では殆どの場合でダイナミックレンジを全部使いきっているため、トーンカーブは露出・明暗調整にしか使わなくなっています。また、ノイズ処理もGRから何だか変わっているような気がします。
ひとつひとつ挙げると何だか細かいことなようですが、全体的な底上げにより、GR2の方が1〜2枚ぐらい上手になっているように思います。それでいて手に染みこんだ操作感がGRそのままというところに、GR2の凄さと苦悩(GRとの差がわかりにくい)があるのではないでしょうか。
GRD以降2年が恒例だったモデルチェンジ期間は、2018年現在3年に更新中。それでも完成度の高いGR2に不満な点はほとんどありません。GR登場時に「5年戦えるカメラができた」とされていた通りの展開になっています。
唯一やや不満な点は、WiFiの搭載により、折角GR1の寸法と揃えたすっきり横長のボディ上面にかなり幅の広い出っ張りができたことです。一応ホットシューの爪上面と面一ではあるものの、GRの格好良いフォルムが台無しです。
肝心のWiFiについては、GR2登場から3年間、たまにスマホからリモート操作を使ってみる以外ファイル転送などには全く使っていません。カメラとWiFiを使って自分が何をするのかという話ではあるものの、Twitterもインスタグラムもやらない私にとっては、WiFiよりGPSを搭載してくれる方が余程有り難いように思われます。まあしかしWiFiがGPSに替わったとしても、何か内部の変更が無いと上部の凸は無くならないのかもしれません。
※5はかなり嬉しい 4はまあ満足 3は普通 2は何とかしてほしい
GR II | 現状評価 | 2018/7末段階の 無責任な希望 |
嬉しさ |
2019/2/22発表 GR III |
嬉しさ |
GR II | 現状評価 | 2018/7末段階の 無責任な希望 |
嬉しさ |
2019/2/22発表 GR III |
嬉しさ |
起動時間1秒 | 4 | − | − | 起動時間0.8秒 | 5 |
上面の凸部 | 2 | フラット化 | 4 | フラット化 | 4 |
大曲面デザイン面取りエッジ | 5 | − | − | 大曲面デザインラウンドエッジ | 3 |
内蔵フラッシュ搭載 | 3 | − | − | 内蔵フラッシュ非搭載 | 5 |
非防塵非防滴 | 3 | 防塵防滴 | 4 | 非防塵非防滴 | 3 |
GR1サイズ | 4 | GR1サイズ据置 | 4 | 小型化 | 5 |
ダストリムーバブル無 | 3 | − | − | 超音波式搭載 | 5 |
APS-C | 5 | フルサイズ | 5 | APS-C | 5 |
16MP | 4 | 24MP | 5 | 24MP | 5 |
開放2.8 | 4 | 開放1.8 | 5 | 開放2.8 | 4 |
MTF現状 | 4 | − | − | MTF向上 | 5 |
最短10cm | 3 | 単体で2cm | 5 | 単体で6cm | 5 |
手ぶれ補正無し | 3 | SR2搭載 | 5 | SR3軸4段 | 5 |
最高感度ISO25600 | 3 | アクセラレータ搭載 | 5 | アクセラレータISO102400 | 5 |
RRS非搭載 | 3 | − | − | RRS非搭載 | 3 |
HyP・M非搭載 | 3 | HyP・M搭載 | 5 | HyP・M非搭載 | 3 |
タッチパネル非搭載 | 3 | − | − | タッチパネル搭載 | 5 |
ワイコンexif手動切替 | 2 | 自動切替 | 4 | 自動切替 | 4 |
MySettingSDカード保存不可 | 3 | 保存可 | 5 | 不可? | 3 |
GPS非搭載 | 3 | GPS搭載 | 5 | GPS非搭載 | 3 |
撮影枚数320枚 | 5 | − | − | 撮影枚数200枚 | 4 |
マイクロUSB-B端子 | 2 | − | − | USB-C端子 | 3 |
カスタムイメージ一杯 | 3 | − | − | カスタムイメージ整理 | 5 |
アウトドアモニター無 | 3 | − | − | アウトドアモニター有 | 5 |
記 2018/7/28 追記 2020/10/17
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