2014/6/1 徳本峠#2-4

徳本峠小屋 (以上#2-1)
徳本峠小屋→明神橋 (以上#2-2)
→明神池→河童橋
(以上#2-3)
→上高地温泉→上高地バスターミナル
11.4km   RIDE WITH GPS

バスターミナルへ帰る森の道 遊歩道すら素晴らしい上高地 RICOH GR GR18.3mm1:2.8 明神池から上高地温泉経由で上高地バスターミナルへ 赤は本日の経路

 11:20、河童橋着。
 バスターミナルに近いらしいだけあり、河童橋とその周辺は周辺は人がうじゃうじゃ。ところが梓川河岸や河童橋の上から眺める穂高岳の景色は、どこをどうみてもあのお馴染みの、上高地定番の風景なのでした。これが上高地なのか。

河童橋路上から奧穂高岳方面 この景色この景色 でも橋の上は渋谷路上みたいに人うじゃうじゃ RICOH GR GR18.3mm1:2.8
振り返って上流方面 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 驚きつつも河童橋で少し辺りを眺めた後、上高地温泉を目指すことにしていました。ところが、私のタイムリミットがそろそろ近づいていました。というのは、私だけ15:47松本発の特急あずさ26のトクだ値を押さえていたので、松本まで自走3時間強+余裕を見込むと、どう考えても12時に上高地を出発しなければならないのでした。更に途中の道の駅などに目が眩んで立ち寄ってしまう可能性も含めると、11時半を過ぎたらもう出発しておきたいところ。
 つまり、11時半を過ぎたら12時までにはもういつでも出発する必要があるのでした。

 ここでバス輪が使えると話が変わってきます。つまり、自転車で新島々まで約2時間、松本まで3時間弱の行程が、バス輪&松本電鉄(じゃなくてアルピコ交通上高地線)だと2時間弱。つまり、上高地の滞在時間が1時間延びるというわけです。
 そこで森の向こうに現れたバスターミナルに立ち寄り、係員さんに自転車を載せてバス輪行が可能かどうか聞いてみました。ここでダメだと即出発&自走で松本へ向かうことになるのですが、幸いバス輪は可能とのこと。

 というわけで、私も上高地温泉に行けることになりました。

上高地温泉への遊歩道でも絶景は続く RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 上高地温泉までは、自転車を押して梓川沿いの遊歩道を10分強。それにしても、のんびり散歩できる道から眺める山々、梓川、そして新緑と今日の青空が完璧です。田代橋を渡ってからようやく眺めることができたこちら側の山々も素晴らしい。

遊歩道からの梓川 展望180° RICOH GR GR18.3mm1:2.8 パノラマ合成
辰巳橋を渡って明神岳方面を眺める 近くでお年寄り夫婦が記念撮影中 お天気最高で何よりでした RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 もうお昼近く。温泉に着くまでかなり強い陽差しで暑い道程でしたが、お湯に浸かってよく考えると、のんびり輪行で10分、バス乗車に余裕を見て10分。往復に10分強×2でまあ30分、と考えていくと、温泉でそうのんびりもしていられません。
 ちょっとぬるめの、いつまでも入っていたいような私好みの温泉だったんですが、汗を流してまあのんびりした気分になれたところで撤収。外へ出て最後に売店のソフトをこなしておきます(\300と上高地価格じゃなかったですが、味もまあ普通のソフトでした)。

風呂上がり、さあバスターミナルへ 路上はますます暑くなっていた RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 往路とはほんのちょっとだけ経路を変え、バスターミナルへ。

 

 「しかしここからバスに乗っちゃうと、昨日からここまで自転車を担いで押してきた意味が、更に無くなっちゃうんだけどなあ」等と思いつつ輪行完了。バス乗り込みは発車10分前から、整理券の番号を読み上げられて乗り込むというもので、余裕を見込んだ行動がばっちり当たりました。
 その後は新島々までバスで1時間強。途中様々な映像で見慣れたあの大正池が、まさかあんなに県道沿いにあるとは!とか、道ばたの大崩落とか、ウワサの釜トンネルでこれがウワサの11%標識か!とか、オドロキの連続。
 しかし釜トンネルを抜けると、そこはもうごく普通に国道っぽい表情の国道158であり、おまけにその先はトンネルが断続。次から次へダムを過ぎる度に標高差300mぐらいの谷間が拡がったり、重量式ダムの上を道が通ったり、廻りの深い谷間も見ものではありました。しかし見るからに暑そうな天気も手伝って、バスから眺める分にはあまり自転車で走りたいと思うような道ではありませんでした。いや、松本からこちらに走ったら、ずいぶん印象は違うのかもしれません。

 というわけで結果的にというかどうしようもなくというか、ほんとに自転車で行くメリットの無いコースになってしまいました。そして特に上高地では、ここに自転車を持って来るべきじゃなかったという気もしていましたが、一方で充実と満足に充ちた旅でもありました。それは往路の山道の、さすがの名コースの魅力によるところだったのではないかと思います。そしてその魅力は、例えコースの大部分で自転車が使い物にならないぐらいで、色褪せることは無いのだと思います。

 もし徳本峠を自転車で訪れようという方は、くれぐれも最新情報を入手した上で余裕ある旅程と登山客との共存に留意し、特に上高地での自転車の扱いに注意して、人々の気持ちが籠もった素晴らしい道と風景を楽しんできていただきたいと思います。

記 2014/6/16

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Last Update 2020/3/20
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