10年振り全国規模の異常気象の例に漏れず、毎日雨に悩まされた今年の北海道Tourでした。目立ったメカトラも怪我・事故も無く無事に帰ってきましたが、雨天によるタイヤ・XTRブレーキシューの減りは著しく、特にXTRシューは、出発前に交換した新品シューを帰京後にまた交換することに。
また、道内全域、特に日高地方の大雨被害は深刻でした。泥水が広い川から溢れそうだったり、おびただしい数の根っこ付き流木が川原に、更に海岸にも打ち上げられていて、自然の恐ろしさを思い知らされました。
でも、期間は短く雨が多かった今年の旅でしたが、朝から夕方まで毎日走れて「これで十分じゃん」といういい感触が残りました。
いろいろ苦労した出発までの顛末は#0に書いたとおりです。しかし、北海道に行きにくくなったのは何も自分だけではなかったようです。
今年顕著だったのが道内旅行者の減少です。ここ数年毎年減り続けている旅行者は、今年は更に目に見えて少なくなっていました。バイク・自動車・JR、もちろん自転車も。かつて絶対数が多かったバイクの減少は極端で、以前は国道等ではバイクがひっきりなしにやってきたものですが、今年は「ときどき」すれ違うという程度でした。キャンプ場等でも駐車場のバイクの少ないこと。
また、夏の風物詩でさえあった放浪系(?)の旅行者も、JR・とほ宿・YHなどでも全く見かけることがありませんでした。代わりに増えつつあるみたいなのが、かなりリッチな旅行者。ワゴン車に趣味の高額アイテムを満載する人は多いですし、極端な例では1台1千万以上のサイドカー集団などに出会ったこともありました。
#1の美瑛や#6の弟子屈など、今まで考えられなかった場所で浮浪者の姿を見かけることも多くなりました。長引く深刻な不況は、北海道旅行と旅行者を取り巻く環境を確実に変えつつあるようです。
記 2003.9/13 Last Update 2003.9/13 |