紋別→(道道305)鴻之舞
→(道道137)見晴
→(道道711・林道・町道)野上
→(国道333)仁頃
(途中まで5-1 以下5-2)
→(道道7)北見
→(道道27)津別
→(道道588)ウランコシ
→(国道243)札友内
203km
北海道Tour03 #5-1
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気晴館は紋別港のすぐ近く、坂の途中にある。昨晩はほとんど意識しなかったが、朝になると窓から港がよく見えた。海の上空は相変わらずどんよりした雲がかかっている。雲の切れ間から、一瞬青空が見えて消えた。
一晩ボイラー室で乾かしたはずなのに、バッグ類があまり乾いていない。走っているうちに乾くのを期待するしかない。気晴館の気さくなおばさんに見送ってもらい、6:25、気晴館発。
気温が低い。空も薄暗いので、とても夏ツーリングとは思えない。
鴻之舞を目指す道道305の上藻別から先、上原峠経由の遠軽までの区間は、まるごとそのまま2001年に通った道だ。2000年に通ったダートのウチャンナイ林道は、なかなか雰囲気は良かった。が、いかんせんルートが大回りしすぎで、弟子屈到着は20時になってしまったのだ。今回のこの道もあまり効率がいい線形とは言えないが、車が多く景色もつまらないオホーツク海沿岸はできれば避けたいので、利用価値は高い。
気晴館のおばさんに聞いた、鴻之舞の旧駅逓を途中で見つけることができた。何でも現在ここを復旧中で、そのうち泊まれるようになるかもしれないとのこと。2000年には滝上にサクルー荘があった。旅情溢れるいい宿だったが、休業中らしく今回は連絡が取れなかった。紋別以外にあまり選択肢のないこの辺の宿が増えるとすると、期待できる話ではある。
畑から牧草地へ、谷が狭くなると共に周囲の風景は変わっていった。前述のウチャンナイ林道への分岐の後、鴻之舞の鉱山を過ぎると、間もなく丸瀬布方面、金八峠への分岐である。
金八峠はツーリングマップルにダートという記述があった。しかし、青い道路標識にさりげなく「丸瀬布○○km」等とあったので、もしかしたら舗装されたばかりなのかもしれないと考えていた。しかし、分岐直前にやはり「砂利道」という標識があった。今日は先も長いので、遠軽まで最短コースの上原峠を行くのが良さそうだった。
最短コースではあるが、上原峠は比較的ボリュームがある峠だ。新しめの広い道路がぐいぐい標高を上げ、すぐに周囲の山々の稜線が見渡せるようになるが、今回は雲が山にかかっていて、前回の半分ぐらいしか見えていないように思える。峠を越えると、遠軽まで30km弱。相当に長いだらだら下りが延々と続く。
ふと気が付くと、今回の雨でだいぶ浸水していたサイクルコンピュータが、完全に壊れてしまっていた。内部の表示部分に結露水が溜まっていて、電子回路が完全にいかれてしまったようだった。
あまりに長い下りに嫌気が差したのと、ちょっとでも通ったとのない道を通るのを優先して、上原峠を下った途中の見晴で分岐する。遠軽を経由せずに、直接国道333に出るのだ。
100m弱の登りを越え、下る途中でダート林道に入る。ほんの少し登り返す県道がのが面倒だったのだ。ダートの常で地図で見る距離よりも実際の印象は長く感じ、薄暗く鬱蒼とした道の表情にちょっと不安になるが、下りきって行く手に明るい光が見始め、無人駅の新栄野に唐突に到着。
線路際から遠軽の平地の外れをかすめ、川を渡り、国道333に出る。
と、それまで山方面の嫌な感じの雲が気にはなっていたが、ついに水滴が空から降ってきた。今日も大雨である。結局こうなるのか。空には青空が見えているが、意外にも雨足は強くなるばかりだ。近所の農家の倉庫に逃げ込んで雨具を着て、ついでにおにぎり補給にする。
少し走って安国のセイコーマートで雨宿り兼補給にするが、一向に雨が止みそうにない。それでも休んでいても時間が経つだけのようだった。10:50、安国発。
旭峠は以前2回通っているが、一昨年開通直前だった旭峠トンネルは、なんと自動車専用道路となっていた。自転車・歩行者・125cc以下のバイクは、脇の道に誘導され、旧道に向かわないといけない。前回通ったときには、次回はトンネルで通過かな、等と考えていたのだが、結局過去2回と同じく旧道を登らされるようだ。それにしても、自動車は下のトンネルで自転車・歩行者は峠登り、何か間違っていないだろうか。
以前埃っぽくてうるさい道だった旧道の旭峠は、車がいなくなってなかなか落ち着いた道になっていた。雨とはいえ、落ち着いて登れるのはそんなに悪くない気もしてきた。道の印象なんてこんなもんである。とはいいつつ、途中の自動車専用区間との非常連絡口では、フェンスの隙間や自転車持ち上げフェンス越えの可能性を少し検討してみたりもした。何とか坂を登らなくて済ますために。
記 2003.8/26
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Last Update 2003.9/21