八千代
鶴居
灰色は昨日までの経路

北海道Tour03 #7
2003.8/15 鶴居→八千代

八千代YHでおじさんチャリダーと(実は翌朝撮影)

 いよいよ道東スーパー林道である。しかし、いざ直前になってみると、計画に困難は多いようだった。

 道東スーパー林道全68kmのダート区間で、アップダウンは100m未満のものから300m程度のものまで7回。使用済みの5万図を少し送り返しているとはいえ、4サイドの荷物はけっこう重い。
 一方、道東スーパー林道にたどり着くまで、どさんこ牧場からは100m前後のアップダウンが4回。うち2回はダートの道東第2期林道、計20km以上である。道東第2期林道から国道392経由、道東スーパー林道を抜け、その後はダート4kmを含む小さな峠越えを経て、十勝平野横断だ。今回のハイライトのコースである。しかし、自分で立てていながらかなり無茶な計画のようにも思えた。

 道東スーパー林道に行かないとしても、それでも最低限、道東第2期林道を通り国道392の釧勝峠へは行くことになる。何故なら、鶴居村からは標茶・弟子屈方面に戻るか、釧路へ抜けるしかないからだ。一度釧路へ行ってしまえば、十勝へ行くには車の多い国道38を、国道392に入る白糠まで通らなくてはならない。それだと大型車が多く、決して楽しい道ではない。また、過去に通ったことがある上に、大回りすぎる。
 つまり、今日走るのなら、最低限道東第2期林道を通って国道392まで辿り着かなくてはならない。従って、今日のコースの鍵は、ダート合計20km以上の道東第2期林道をいかに早く通過するかにあった。

 そういう状況下で、朝起きると雨が降っていた。
 雨は比較的強めだったが、時々弱くなったり霧雨みたいになったりした。しかし、この状況ではダート20km以上、2回のアップダウンはかなり危険だ。雨が強い状態のダートでメカトラ発生など、想像したくない。おまけに先日の大雨の影響も心配だ。
 体調も疲れ気味のようで、一度「釧路輪行」と考えると、一気に身体から力が抜けてゆくのがよくわかった。
 8:55、鶴見台発。どさんこ牧場から鶴居のタクシーを呼び、鶴見台PAからは路線バスで釧路に向かった。窓の外の強い雨を見る度に、強引に出発しないで良かったと思った。

雨のどさんこ牧場 宿泊棟はこんな感じの外観

 11:20、スーパーおおぞら6で釧路発。かつてのおおぞら時代からは考えられない区間で考えられないほど加速し、平行する国道38号で80〜90km/hは出ているはずの自動車をびゅんびゅん追い抜いてゆく。特急券2000円弱はちょっと悩んだが、素晴らしい走りには惚れ惚れする。とは言いつつ、釧路を出てすぐ、いつの間にか居眠りしていた。
 十勝平野に入っても、雲はかなり低めで、車窓の雨は完全に止んだり強く降ったり。この分だと帯広からもバス輪行か、等と考えると、更に全身から脱力してゆくのがわかる。もう全く走る気が無くなっていた。

スーパーおおぞら6 帯広駅 今にも降り出しそう

 12:51、帯広着。バスターミナルへ向かうと、13:10に八千代行き、13:30に中札内行きがあった。今日の宿八千代YHは、八千代のバス停まで徒歩20分、中札内まで送迎してくれるという。それもあるし、出発まで時間がある中札内行きの方が、豚丼ぐらい買えるだろう。

 13:30、帯広発。帯広周辺でぽつりぽつりだった雨は、愛国・大正・幸福と南下するに連れ霧雨に変わり、中札内では弱いながらも密度の濃い嫌な雨になっていた。バス輪行を決めたのは、まんざら間違いではなかったと思った。
 中札内の待合所に着き、YHに電話をすると、今日の送迎は16:44のバスに合わせるとのこと。2時間待ちだが、今日の感じでYHへ行っても多分居眠りするだけだろう。折角だから2時間宿ではない場所でぼうっと過ごすのもいいだろう、と思った。
 気温は多分15℃ぐらい。寒いので、時々缶コーヒーで暖を取りつつ、2時間待った。

寒い中札内の町

 ところが、予定のバスから人が降りてこない。それだけではなく、やってくるはずのYHの車も来ない。
 一応20分待ってYHに電話をすると、ペアレントさんの勘違いで、お客さんが来るのは16:44ではなく18時過ぎとのこと。2時間待たせたので迎えに出発しようと思ったところで、ワゴン車の調子が急に悪くなり、出発に手間取ったようだった。結局その後更に手間取っていたようで、中札内でもう40分弱待つことになった。

帯広八千代YH

 海外自転車ツーリングでチベットまで行ったことがあるという猛者のペアレントさんと話しながら、十勝の牧草地と防風林の中を八千代YHへと向かった。
 帯広八千代YHは、十勝平野の日高山脈側端部、牧草地の中に建つ。近くを何度か通った八千代育成牧場周辺の風景の素晴らしさから、一昨年開業したときから目を付けていた。小綺麗な内部は至って快適で、食事もなかなか美味しく、充実したYHである。
 今日は同宿の自転車乗りが2人。何と3人ともランドナーである。

記 2003.9/6

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Last Update 2003.9/21
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