浜頓別→(国道275)中頓別
→(道道120)仁宇布
→(道道49)上幌内
→(道道60)下川
(以上4-1 以下4-2)
→(国道239)興部
→(国道238)紋別
222km
北海道Tour03 #4-1
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6:10、トシカの宿発。浜頓別のセイコーマートでいろいろ用事をこなすと、あっと言う間に時間が過ぎてしまい、6:35、浜頓別発。空の上には厚くて低そうな雲が垂れ込めている。今日もまた変な雨や風に悩まされるのだろうか。
町外れを過ぎた牧草地脇の辺り、南側の山々には雲がまとわりついていたが、雲が無い部分の山腹には太陽が当たっていた。果たして浜頓別の牧草地の高台から中頓別までの平野に降りると、時々薄日が射すぐらいの好調な天気だ。いいぞいいぞ。
7:15、中頓別発。ここから道道120、2000年に通って以来忘れられないコースの再訪である。部分的には一昨年、去年と来てはいるが、途中から入ったり出たりで、一番景色が良い部分が宿題になっていたのだ。
兵安までは緩めアップダウンの牧草地、低めの樹林帯の中の道だ。空は次第に明るくなってきてはいたが、依然として低い雲が垂れ込めていた。ところが兵安に近づき、空の中に青い色が見え始め、その青色が一気に拡がった。
兵安から歌登は、一昨年崩落の通行止めで断念した道だ。
分岐から始まる緩い坂は、逆光の青空に向かって牧草地の中を正面の山の間に続いてゆく。その先、広葉樹林の狭い谷間を標高を少しずつ上げながら遡り、登り切って小さな峠を越え、しばらく下ると牧草地が拡がり、前方に歌登の谷間が見えてきた。今日は下川までしばらくこのパターンの繰り返しが続く。
9:00、歌登着。山に囲まれた小さな盆地中心の市街地で15分ほど休憩後、再び出発する。まだ雲は見えるものの、空はすっかり晴れていた。浜頓別〜下川の山間コースの内でも、この歌登・仁宇布間こそが、ずっと再訪したかった道なのだ。道道120〜の中でも今日最大のハイライトである。
歌登を出ると、志美宇丹、上徳志別と、緩い登り基調のアップダウンで山に囲まれたすり鉢状の牧草地を進む。雲が空にあるので、太陽の光が反射するのか周囲は妙にまぶしく、夏の光を浴びて輝くような緑色の牧草地、牧草地の一面の黄色い草花、山々の濃い緑が美しい。4日目にしてようやくこの色彩、この風景、夏らしい北海道に会うことができた。
上徳志別を過ぎると、いつの間にか旧美幸線跡と平行しつつ、延々と続く森の道となる。去年の道北スーパー林道で通ってきた道との合流点があり、旧美幸線として建設された天の川トンネルを抜け、西尾峠を越えると、ようやく美深市に入る。周囲の森が開けて牧草地が広がり、盆地中心まで下る。11:35、仁宇布着。
午前中に仁宇布に着くことができたので、県道交差点、トロッコ乗り場前の軽食土産物屋で少し休憩にする。
いつも混雑していたり、先を急いだりで、なかなか食べられなかった「ラム肉カレー」を注文。再び雲が空に拡がって、薄日が射すぐらいの店外で食べることにする。と、これがなかなかの当たりで、牛乳が多く入ってそうなまろやかでこくがあるカレーだった。ラム肉も味わいがあっていい。腹が減っている、と言う以上においしい。仁宇布へ来たら必ず食べることにしよう。
12:00、仁宇布発。仁宇布の外れで牧草地が終わり、今度は美深松山峠、上幌内越峠越えとなる。相変わらず広葉樹、針葉樹が混じった森の中のアップダウンが続くが、多少山々は高く木々も太く堂々とし、山深い雰囲気が出てくる。
上幌内越峠では、去年のピヤシリ林道出口から2人オフロードバイクが出てきた。そのうち一人が挨拶してきた。何と昨日トシカの宿で同宿だった、道東スーパー林道について教えてくれた人だった。こういうのはいかにも夏の北海道旅行らしい瞬間ではある。
上幌内越峠から下川までは標高差約200mなのに、距離は26km。ほとんど登り返しというものが無い、超が付くぐらいのだらだら下りである。密林のような印象がある深い森がしばらく続いた後、元々緩い下りが更に緩くなり、急に周囲が開けるとサンル牧場だ。このサンル牧場の牧草地は、断続しながら下川手前まで延々と続いた。
記 2003.8/26
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Last Update 2003.9/21