浜頓別→(国道275)中頓別
→(道道120)仁宇布
→(道道49)上幌内(以上4-1 以下4-2)
→(道道60)下川
→(国道239)興部
→(国道238)紋別
222km
北海道Tour03 #4-2
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14:05、下川着。下川まで来ると、俄然上紋峠経由の滝上行きが魅力的ではある。しかし、2001年の上紋峠経由滝上→下川は4時間かかっていた。滝上の後、紋別へ向かわなければならない今回、紋別着は確実に19時を過ぎてしまう。今日は上紋峠経由は止めておき、2000年・去年使った瀬戸牛峠・札久留峠・滝上経由のコースで18時紋別着とする方がいいだろう。
気が付くと、そんなことを考えている間に、空にどんよりした雲が急に拡がり始めていた。いつの間にか周囲が暗くなっていて、何かろくなことが無さそうな雰囲気だ。急いで出発。が、15分ぐらい進むと、正面の山々が霞みだした。と思っているうちに、案の定大粒の雨が降り出した。
凄い大雨だ。道はたちまち川になり、自動車の跳ね上げる水が、泣きそうになってよたよた進む私を何度も直撃する。たたきつけるような大粒の雨で、周囲の景色が霞んでいる。そもそも、帽子の鍔から滴る水滴は前を見えにくくしていた。
でも、今休んでも、どうせこの雨はすぐに止みそうにはない。時間を考えると、いずれ雨の中を出発する羽目になるだろう。雨宿りしてもそれを先送りするだけだ。さっき一番晴れてほしい道道120号でちょうどいい具合に晴れたので、今日はあきらめよう。
等と考えていると、時々周囲の山々を揺るがすような低周波と共に近くで雷が鳴り、ぎょっとする。その度に無事で良かった、と思う。
天北峠を越えて奥興部まで来ると、さっきまでの大粒豪雨が弱まってきた。しっとりというよりべっとり真っ黒に濡れた路面の水を撥ね、さっきまでの土砂降りを思い出しながら、とりあえずセイコーマートのある西興部まで進んだ。
西興部でようやく一息付きながら、今後の身の振り方について考えた。
数少ないバスを頼りにする気はなかったが、自走で紋別へ向かうとなると、この先まだまだ行程は短くはない。雲は厚く、周囲の山々も霞んでいる。とてもじゃないが、小さいとはいえ峠越え2発を含む滝上経由の大回りコースは断念せざるを得ない。面白味には欠けるが、国道239・238で紋別へ向かおう。
西興部を出発すると、再び雲の鉛色が濃くなり、雨が激しくなった。とりあえずオホーツク海沿岸の興部まで行けば、何か新たな天気の変化があるかもしれない。それ以外先行きに何も期待する余地は無く、ひたすら緩い下り基調の道を進む。いくら何でも18時頃には紋別に着けて宿の夕食には問題無く間に合うペースだし、うだうだ言わずに2時間弱足をくるくる回していれば、屋根の下でゆっくり今日のことでも思い出しながら休むことができるのだ。
16:45、興部着。
興部の手前で再び弱まった雨が、道の駅で休憩している間にまた強くなってきた。が、北・西・東側の空は何と晴れている。雲は依然として厚いものの、どうやらオホーツク海の上は雨が降っていないようだ。その雲の下から鋭い夕日が差し込み、見事なまでに天気雨になっていた。
興部を出発し、国道238で海岸に近い台地の上を進む。陸地の雨と海側の曇りの境界は道の200mぐらい海側に続いていて、道のすぐ海側は晴れているのに、道の範囲は雨が降っている。なかなか奇妙な光景だった。
さっきの太陽は激しい雨の中に虹を作っていた。かなり近くの民家や木立の手前から、虹が立ち上がっているのが見えている。
国道238の大型車には昨日の猿払から浅茅野でもたっぷり悩まされたが、今日の国道238にも大型車が多い。しかも、磨りガラスを引っ掻くようなエンジン音・走行音、水しぶきとともに、大型車が推定100km/hぐらいの大迫力で通過して行くのは、恐怖である。
沙留で国道が海縁に出るとともに、雨はようやく止んだ。薄曇りのオホーツク海を眺めながら、遙か先に見えてきた紋別の工場や民家の集まりを目指す。紋別まであと10km未満。
18:10、紋別着。
裏通りの民宿「気晴館」では、びしょびしょで到着した私のバッグ・雨具を風呂のボイラー室で乾燥させてくれた。出発前にたっぷり吹き付けた某社の撥水剤が全く効いていない。びしょ濡れの帆布製バッグ類には見事に浸水していて、中の荷物もかなり濡れている。やはりスコッチガードにすべきだったと思った。
記 2003.8/26
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Last Update 2003.9/11