札友内→(国道243)虹別
→(道道885)養老牛
→(道道150)俣落
→(町道北19号・町道)開陽台 (以上6-1 以下6-2)
→(町道・道道150・69)中標津
→(道道13・国道272)上春別
→(道道831)別海
→(道道123・813)大別
→(道道14)標茶
→(国道391)南標茶
→(道道243)下雪裡第三

213km

どさんこ牧場
標茶
下雪裡第三
中チャンベツ
大別
茶内原野
別寒辺牛
上風連
別海
上春別
中標津
開陽
開陽台
俣落
養老牛
虹別
弟子屈
札有内

北海道Tour03 #6-1
2003.8/14 弟子屈→鶴居

赤が本日の経路 灰色は昨日までの経路
赤が本日の経路 灰色は昨日までの経路

 4:45、いつものように目覚めると、いつものように空は低い雲でどんより鉛色である。今日もかと思いつつ、荷物を纏めて自転車に積むのもいつも通りだ。

鱒やの朝 国道243を弟子屈方面へ

 6:05、鱒や発。牧草地外れのダートから国道243に出ても、相変わらず雲は低い。更にちょっとガスっぽい雰囲気すらある。今日は根釧台地の地平線を見渡すのが第一コンセプトなのに。
 国道の分岐、場所がいいのでいつも寄るセイコーマートで朝の補給にする。日中は混んでいるここの店も、まだお客は少ないようだ。と思っていたら、何と浮浪者が住み着いているようで、店の前であやしいおやじがちびた煙草を吸っている。なんだか美瑛と言いここと言い、道内に浮浪者が増えているのだろうか。そして、もしそうだとしたら、浮浪者の増加も旅行者の減少も、長引く不況が理由なのではないか。
 等と考えつつ、手短に補給を済ませるつもりでも出発はついつい遅くなり、6:25になってしまう。

弟子屈から標茶町の台地へ

 弟子屈から虹別の手前まで、幅の広い国道がカラマツや牧草地の中を、少し登ってはまた平坦が代わる代わる続く。高度が上がると周囲の展望が開け、弟子屈から摩周湖外輪山へと続く山々の裾野が少し見渡せるようになった。が、本来広々とした風景の半分以上は雲に覆われている。やがて更に標高が上がり、どんよりと低い雲が次第に周囲の山々に被り始めた。雨にならないと良いが、と思った。

登りが断続 最高地点間近

 高い電波塔の建つ、虹別の丘が見えてきた。手前の山々はガスっぽかったが、この先根釧台地はそう霧っぽくはないようで、丘の頂上では期待通りに視界一杯に地平線が拡がった。7:20、虹別着。
 写真を何度も撮っているのでどんな風景かわかってはいるが、目の前に拡がった丸く盛り上がるような地平線は何度見ても感動的だ。1年振り、またここに来ることができたと思った。

虹別の最高地点到着 弟子屈方面を振返るとこんな感じ 中標津方面には根釧台地が拡がる

 丘のすぐ下から「養老牛温泉方面」の絵入り看板を眺めつつ、国道243から根釧台地の一番北寄りの道道885〜150に入る。
 牧草地と防風林の中、大小の緩いアップダウンを繰り返しつつ、どこまでも一直線の道が続くこの道の風景は、私にとって北海道を象徴する風景の一つになってしまっている。毎年のようにこの道道を通っているが、思えばこれだけ特に何があるわけでもないのに心に残る道も珍しいように思う。

地平線に向かって道道885に入る 牧草地と防風フェンス どこまでも続く一直線の道 計根別 計根別 西別岳登山口辺り 波打つ畑 西別岳登山口辺り

 やや細かめの起伏のある地形に牧場農家が続く、山沿い牧場地帯らしい風景の標茶町、やや彫りが深い地形に牧草地とカラマツ防風林で整然とグリッドが作られている中標津町と、多少前半と後半で風景のニュアンスが違うのも楽しい。
 西別岳登山口で最初のピークを過ぎ、養老牛「中川商店」の手前で中標津町に入り、養老牛温泉口から先の広々とした風景を眺め、8:50、牧舎着。喫茶店には立ち寄るつもりは無かったが、無人ミルクスタンドにすらまだ品物が無いので寄り道をする余地が無い。大人しく開陽台に向かう。

計根別 養老牛 中川商店 いつもここで一休み 養老牛 養老牛 だんだん晴れてきた 北側の山々が見える 養老牛 遠景も見晴らしが良くなってきた 養老牛温泉口辺り 北進へ

 俣落で虹別から続く大地を下ると、空が明るくなった。曇り空ではあるが雲が次第に高くなっている。気温が低いためか空気も意外に澄んでいる。果たして、開陽台への登り口では丸い地平線の風景が眺められた。

北進 牧舎の少し手前 北進 北進台の牧草地 北進から急降下 俣落の道道150交差点 ここから町道19へ 開陽台目指して登り始める

 さっきの俣落で一番下った場所から開陽台までの標高差は約100m。道道150から分岐する町道19の登り始めはだらだらだが、最後の何百mかは10%が連続する。まあこれは開陽台に着くために儀式のようなものだ。
 9:45、開陽台着。駐車場には意外に車もバイクも少ない。何日か続いた悪天候のためか、もともと旅行者が少ないのか。人が少ないので、今日は躊躇無く展望台へ足を進める。

開陽台入口辺り 開陽台への激坂 駐車場でニューサイ写真 こうしてみるとキャリアが後ろ下がり気味

 空には一面に雲が拡がっているが、期待通りに今日も開陽台の地平線を見ることができた。
 牧草地と防風林が交互に延々と視界一杯に拡がり、やがて濃淡の緑が区別できない曖昧な色になり、空の光とぼんやりした境界を描いている。根釧台地の広がり、地球の丸さを実感する。が、拡がる緑と空気の湿気の向こうに時々見える屋根やサイロ、一直線に続く道路、時々空の明るさを反射しながら動いてゆく自動車が、この広々とした根釧台地でたくましく生活する人々の営みを感じさせる。

開陽台展望台から 今年も地平線が見れた 感激!

記 2003.8/26

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Last Update 2003.9/20
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