私の好きな道 #2
道北縦貫道道 1

赤は当該区間
2003/8/12 通行止めで行けなかった3年ぶりの兵安にて RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CT100

仁宇布の牧草地
上徳志別
西尾峠

 中頓別から歌登・仁宇布・下川と、オホーツク海側内陸部の谷間が道道120・49・60と具合良くつながる、山深くて静かな好コースです。
 全通?は比較的最近で、あまり知られていない道ですが、延々と続く交通量皆無の道、廃墟に未成線、大森林と、北海道ツーリングらしさをたっぷり味わえる道です。ちなみに道北縦貫道道というのは私が勝手に呼んでいる名前なので、地図には載っていないでしょう。

 この道の北部分、中頓別から仁宇布辺りまで、くねくねと狭い谷間に続く鬱蒼とした低木の茂みは、かつての乱伐採の跡とのこと。数少ない集落には牧草地が広々と、そして廃屋が寂しげに点在します。

 また、歌登・仁宇布間では、旧国鉄美幸線の未成線と並行します。途中の天の川トンネルは、この鉄道用トンネルを転用したとのこと。
 北の空の下、人知れず風化しつつあるこれら人為の遺構は、何か大きな時間と、私が専ら訪れる夏以外の、人の暮らしを拒む厳しい気候を想像させます。
 一方、見事なボリュームの幌内越峠付近の原生林には、通る度に生命の迫力や、この道の山深さと距離の長さをを感じさせられます。

上徳志別から天の川トンネル・西尾峠経由で仁宇布・下川方面

 自転車ツーリングでの注意点は、全区間通してあまりにも集落が少なく、補給ポイントがかなり限られることと、距離が非常に長いこと。
 中頓別から下川まで100km以上。全区間ほぼ平坦な箇所はありません。西尾峠・美深松山峠・幌内越峠をはじめ、すべて比較的緩めのだらだら坂ではありますが、健脚の方でも事前に確実に登り下りボリュームを把握し、行程は余裕を持ち、十分な装備を用意して下さい。景色を楽しむ余裕があれば、そのスケールの大きさ、道北の山間らしさを満喫できることでしょう。

仁宇布辺り 延々繰り返す山間の谷間と牧草地 幌内越峠近くの原生林 延々続くサンル牧場

記 2006.1/18

走行記録
2008/8/13-123  2007/8/1617  2005/8/15-23  2003/8/12  2002/8/17  2002/8/16  2001/8/16  2001/8/18  2000/8/12

関連HP
コイブ/松山農場物語

#3へ    #1へ    北海道Tour indexへ    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2009/2/20
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-9 Daisuke Takachi All rights reserved.