大曲から西尾峠経由で仁宇布へ 赤は本日の経路

北海道Tour05 #3-3
2005.8/15 朱鞠内→下川

湖畔→(道道528)朱鞠内→(国道275)美深(以上#3-1)
→(国道275)咲来→(道道220・12)歌登→(道道120)大曲
(以上#3-2)
→(道道120)仁宇布→(道道49)上幌内→(道道60)下川
187km

延々20km続くサンル牧場 でももうあとひとっ走りで下川 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200

 14:00、「大曲」の標識と共に道北スーパー林道の歌登側出口が登場。すぐに天の川トンネルの牽牛広場着。この天の川トンネルは、美幸線用に掘られた未完成トンネルを転用したトンネルで、徳志別川・フーレップ川の間の小山をショートカットする。旧道はけっこう大回りの山越えだったので、交通量は別にして、なかなかその効果は高い。

山深くなり登り斜度が多少増す 狭い谷間、鬱蒼とした森に道が延々と続く 道北スーパー林道への分岐登場

 天の川トンネルの向こう側、フーレップ川の谷間の森の表情はかなり山深いが、似たような森と、だらっとした登りが長い間延々と続く。

スーパー林道分岐からちょっと登ると天の川トンネル とんねるのむこうはちょっと下りに 谷底まで下ると再びだらだらの登り基調

 最後の西尾峠も斜度が少し増すぐらい。峠手前で少し平坦部が続くのも、何だかじれったい。

延々とだらだら登りと同じような森が続く 最後にちょろっと登ってしばらく鞍部、またちょろっと登る ようやく西尾峠到着 仁宇布まで8km下り 多分だらだらなのだろうと思いつつ下り始める 森の中に延々続くだらだら下り

 ようやく「西尾峠」の大きな立札を過ぎ、しばらくまた鬱蒼とした森とだらだら下りが続いた後、ようやく仁宇布の牧草地が拡がった。
 仁宇布の盆地は、このルート中一番まとまった規模がある。山間の志美宇丹などより、牧草地の広がりにも明らかに里の雰囲気がある。その牧草地の間をまだもう少し下り、ようやく15:25、仁宇布着。

森区間から仁宇布外れの牧草地へ 仁宇布中央部へ 仁宇布到着 カレーだカレーだ

 とりあえず自分で決めたタイムリミットの16時はクリアできた。美深からボリュームの掴みにくい山間のアップダウンが続いたが、これでこの後に向けての気分が楽になった。
 仁宇布の中心、道道120と道道49の交差点の軽食土産店「コイブ」は今日も営業している。歌登からずっとここのカレーを楽しみに走ってきて、それ以上に腹も減っている。満を持して羊カレー大盛りに望もう。
 曇り空ではあるが、涼しい風の中での食事は気分がいい。大盛りにしてもらったカレーはほんとに大盛りだったが、毎度の自転車効果で、我ながら驚くペースで一気に平らげる。返す刀でソーセージホットドッグも注文、これがまた美味しい。

今日も賑わう元美幸線トロッコ サハネ581も健在 仁宇布から美深松山峠経由で上幌内へ 赤は本日の経路
仁宇布を出発 白樺区間を過ぎて美深松山峠へ

 食べる物を食べると、まあそれなりに時間が過ぎている。あまりうだうだしていられない。15:50、仁宇布発。
 白樺並木の道道49をだらだらっと登り、16:20、美深松山峠着。さっきの仁宇布以北と比べて何となく森が密実で木々は逞しく、森の表情はちょっと変わったように思う。

松山湿原への分岐 こっちも以前から一度行ってみたい 峠へは単調な登りが続く 美深松山峠通過

 美深松山峠を下る途中から霧雨が降ってきたが、雲は高いし空はそんなに暗くない。

そのまま下る 鬱蒼とした広葉樹林が続く しばらく同じような景色に同じような下りが続く

 その下りから幌内越峠への道が分岐、間髪入れず登りが始まる。まあ、そうボリュームのある登りではない。

下りすぎで心配になる頃、道道60と合流 幌内越峠へ登り返し でももうそんなに登りは長くない 鬱蒼と原生林が拡がる周囲の山々

 さっきの霧雨もすぐ止み、17:05、ピヤシリ山からの奥幌内本流林道を横目で眺めつつ、幌内越峠着。

幌内越峠着 3年前に通った奥幌内本流林道が懐かしい 峠部分の鞍部はほぼ完全に平地

 もうこれを越えたら今日のコースの勝負は付いたようなものだ。広葉樹の巨木がにょきにょき聳える笹原は原生林とのこと、今までにも増してこの歌登からの道では一番迫力がある峠だと思う。

幌内越峠から下川へ 赤は本日の経路 周囲は原生林とのこと
木々がにょきにょき

 一方、この先下り斜度は緩さの極みで、下川まで標高差200mを26kmもかけて下るのである。でも、もう何も考えずに下川を目指すのみだ。

何となく熊が出そうではある 森の中をひたすら下る サンル牧場の最上端部 ここから延々20km牧場が断続

 山腹の原生林から谷間に下りて多少雰囲気の変わった森を抜けると、周囲は一気に拡がって、なだらかな谷間の平野の牧草地になった。サンル牧場だ。

カラマツの見事な植林 牧草地がとぎれると谷間の森 森の中をきりきりっと下って再び牧草地
また森 基本的にこの繰り返し もう下川もそう遠くない ちょっと休憩してニューサイ写真

 下るに連れて、下り斜度は更に緩くなり、狭くなったり広くなったりする谷間に、段丘部の森を挟んでサンル牧場の牧草地は延々と続いた。峠では霧雨っぽかったのが次第に雲が高くなり、下川まであと数kmの地点では、雲が切れ始めた。めでたしめでたしだ。

大分下ってきて何となく人里っぽくなってきた どんどん下る もう下川間近 空も明るくなってきた 下川の外れ 辺りも行く手も広々

 下川手前、突如谷を挟んだ山の中腹に、けっこう立派な道が現れた。あんなのまだ地図には出ていない。

下川到着 仁宇布から上幌内経由で下川へ 赤は本日の経路
今夜の宿 牧村旅館

 18:15、下川「牧村旅館」着。国道から少し町中に入った場所でバスターミナル徒歩3分とのことだったが、実際に着いてみるとかつての駅前通に面している。かつては駅前旅館だったのだろう。
「今日は北風で大変だったでしょう。秋の風が北からやって来たみたいですね。天気も夏の空気と秋の空気がぶつかって、ちょっと雲が多いですね。まあ雨は降らないでしょう」
と旅館のおやじさん。なかなか自転車客慣れしている。
 さっきの下川手前、山間の道は、ダム建設の迂回路らしい。何とだらだら下りのサンル牧場が丸ごと谷底に沈むのだそうだ。

記 2005.9/8

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Last Update 2005.12/27
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