私の好きな道 #25
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狩勝峠の南富良野側最後の集落、落合から北上、大雪山系の麓標高差100m程に拡がる高原集落です。
周囲の山々に囲まれて、丘に拡がる畑・牧草地、ポプラやカラマツの並木、どこか広々とした空。あっちを向いてもこっちを向いても絵になるとしか言いようが無い印象的な景色が拡がっています。良い意味で、現在ほどすっきりつるんとした景色ではない、一昔前の美瑛の片田舎を思い出させてくれます。
アプローチは前述の落合からと、落合から国道38を西に下った幾寅から。どちらも登りになりますが、狭く見通しの利かない谷間を遡る幾寅からの道に較べ、広葉樹林に畑が断続する落合からの道では正面に大雪山系の山々も見えるので、こっちの道をのんびり登る方が、眺めはいいでしょう。
でも、幾寅からの谷間も、キタキツネやエゾシカに出会える楽しい道です。
例によって商店の類は皆無。せいぜい小学校で水を汲ませてもらえるぐらいが関の山。更に落合でもすぐ使えそうな食料は入手できないので、買い出しは幾寅か狩勝峠手前の新得で住ませておくのが無難です。
私が北落合を初めて知ったのは1/25000地形図「落合」。
1983年、当時鉄だった私は、鉄道雑誌に載った新狩勝峠写真に目が点になってしまい、開通して2・3年だったかの石勝線と合わせた撮影旅行を企てました。見慣れた内地の地形図に較べて2倍ぐらい緩い北海道の等高線と、10倍ぐらい密度の薄い文字や建物記号に驚きながら、ただでさえ山奥に見えた落合の、更に山の中に入り込んだ北落合を見つけたというわけです。
その時は落合の地図を眺める度に「凄いな」等と思っていたのですが、時代が下って1990年代後半、とほ宿の宿主有志が出した「なまら蝦夷」1号に載っていた北落合に、かつて地図を眺めた記憶が蘇りました。
かなり昔から気になっていた割には、実際の初訪問は1998年5月。
狩勝峠を下って落合から入った道には、前述のように正面に真っ白な大雪山が。更に北落合に入った所、ニンジン畑の丘のポプラがまたばっちり決まって、その先にも随所に絵になる景色が待っていてくれたのでした。
上記の北落合下端から約100m登った集落の最高地点、農免農道一番奥の牧草地では、一直線に牧草地を下って行く農道、ぐるっと周囲を取り巻く狩勝の山々が広々と一望に。ここで2005年の訪問で撮った写真は、栄光の(?)2006年年賀状写真に採用させてもらいました。
この時の訪問で北落合の魅力にすっかりやられてしまった私は、その後も度々この北落合を訪れて、定点撮影のように件のニンジン畑を撮っています。
記 2006/5/25
走行記録
2008/8/16-1・
2
2005/8/13
2004/8/12
2001/8/19
1999/8/15
1998/8/17
1998/5/4