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狩勝峠の下りはやはりだらだらで延々だ。今朝の出発が遅れたせいで、当初希望のトマム経由幾寅峠は厳しい。しかし、2001年から3年振りの北落合には寄り道できそうだ。
なんとなく空には雲が溜まっていて薄暗く、青空に良く映える緑の丘の風景は難しそうにも思える。でも、計画時から楽しみにしてきたことだし、その後の宿到着もちょうど17時半の夕食に間に合うぐらいだろう。
落合の手前で細道へ分岐、北落合への谷に入る。天気はほんの少し回復し、薄日が射したり隠れたりしていたが、いつも谷の真っ正面に見える大雪山系の山は雲に隠れているのが残念。
16:10、北落合着。登ったところで防風林が切れる所になかなか絵になる畑がある。1998年の春から毎回必ずここで写真を撮っていて、今回も虎の子T90&50mmをここで投入。いつものアングルで写真を撮った。
背景のカラマツは数年前より成長していて、畑の表情も少し変わっている。以前からこの畑は来る度に違う作物が栽培されていて、前回はニンジンだったが、今回はジャガイモだ。畑の手前に看板があったので近寄って見ると、カルビーの契約栽培が行われているようだ。時々デスクトップ画面にしているこの畑で作られたジャガイモが、何とカルビーのスナックになっているということなのである。
この更に奥、標高差200m以上を登る北落合の一番上端も、今回楽しみにしていた。こちらは1999年から5年訪れていないので、今回ぜひ訪れてみたかった。しかし、空には再び雲が増え始めている。えっちらおっちら登ったところで、山に囲まれた北落合の眺めは楽しめそうにない。
まあ出発も遅かったし、今日はこの辺で潮時なのだろう。大人しくかなやま湖畔の宿に向かおう。
幾寅の道の駅では再び先の学生ツーリスト集団に再会。もう夕方だったが、彼らならナイトランにはならずに山部に着けるだろう。
幾寅からかなやま湖畔までは15km。もう夕方っぽい曇り空を映す、鏡のように静かな湖面を眺めながら、湖外周の全く平坦な道を進む。地図だと湖畔に道があるだけだし、北海道感覚では15kmはすぐ近くに思えてしまうが、やはり15kmなりのボリュームはある。
17:40、かなやま湖保養センター着。ちょっと疲れが出始めていて、こってりした物が食べたくなっていたが、夏の間の夕食はカレーを含むバイキングとのこと。喜び勇んで夕食に望んだが、やはり所詮はバイキング。カレーにも他の料理にもすぐに飽きが来て、順当にバランス良く腹が膨れたところで撤収。
さすがに南富良野町まで戻ってくると、風呂から上がって戻った部屋にも、夜風に当たりに出た外にも、数日前の熱気が漂っている。おまけに明日の天気予報は、雨時々曇りである。このままだと今回3回目の輪行になってしまう。更に明後日の天気はいまいち不安定だ。もっと言えば、雨になりそうなのだ。
まあ、天気は悩んでもどうにもならない。降らなさそうなら走るし、降りそうなら早めに自転車を畳み、明後日まで含めた予定を検討するしかないのだ。それにしても、初めは延々晴れが続きそうだったのに。
記 2004.9/3