九鬼港→(県道574)九鬼→(国道311他)賀田
(以上#4-1)
→(国道311他)二木島
(以上#4-2)
→(国道311他)大泊→(国道42)南有馬
(以上#4-3)
→(国道311)松の平→(県道52)札立峠
(以上#4-4)
→(県道52)育生町長井→(県道40他)新大沼橋
(以上#4-5)
→(国道169)七色ダム→(県道34・40他)上瀞橋
(以下#4-7)
→(国道169)小松
(以下#4-8)
→(市道他)小松
(以下#4-9)
→(国道169)竹筒
(以下#4-10)
→(国道169)日足→(県道44)小口
134km
RIDE WITH GPS
北山川のこの辺りには、両岸ともに道がずっと通っている。今日はまずは北岸の国道169へ。
紀伊半島東部内陸の奥深く、低山の山間の谷間に続く北山川。山間一杯に悠然とした川幅の実態はダムの断続だ。昨日の予定コースの国道425も、後半区間の多くが北山川のダム湖沿いだった。
北山川周辺には、和歌山県、奈良県、三重県が入り乱れている。特に和歌山県東牟婁郡北山村は村全体が和歌山県の飛び地となっていて、国道168沿いの至る所に「飛び地の村」という案内板が掲示されている。和歌山県東牟婁郡北山村のすぐ北側は、。奈良県には他にも吉野郡上北山村がある。そしてこの北山川を境として、南側はもう三重県熊野市になってしまう。
奈良県吉野郡下北山村は、昨日1日運休にしていなかったら、国道425で通っていたはずの場所だ。和歌山県東牟婁郡北山村の標識が現れる度、「下」の付いた北山村にも行ってみたかったな、と思ってしまう。
もちろん北山川沿いの風景は、静かな集落や川岸から立ち上がる紀伊半島らしい丸い低山、七色峡の岩場、いつも驚かされる透明度の高さなど、とても個性的で静かで見所一杯だ。まあそれほど北山川は紀伊半島まっただ中の主要アイテムであり、今日は今日で目の前の風景を目一杯楽しめばいいだけである。
13:30、七色ダム到着。
ダム堤上には国道169が通っていて、国道169はここで北岸から南岸に渡っている。そしてここから上流の七色貯水池では、岸辺に道が国道169の1本しか無くなっている。
こちらも南岸の三重県熊野市に渡り、県道34で南岸を再び新大沼橋へと折り返す。
北岸の国道169でもところどころで細道が残っていたが、南岸のこちらは全区間細道が続き、沿道風景も国道と県道の差ぐらいに更にのんびりと静かだ。
基本的には森の中にひたすら続く静かな細道である。
ところどころで川面の風景が拡がったり、またしばらく木漏れ日の木立が続いたり。
ほとんど人気の無い道だが、神川町花知でややまとまった集落も登場。
こういう道に時々あるような嫌らしいアップダウン等全く無く、全体的にこちらは日影となっているせいもあり、のんびりと穏やかで快適な帰路だった。
最後にさっき札立峠や育生町長井から下ってきた県道40と合流。
新大沼橋からさっき眺めたばかりの渓谷の風景を眺め、往復16kmの寄り道が終了。そのまま南岸の県道40をしばし西へ。北岸の国道168は以前何度か通ったことがあり、こちらは未済経路なのだ。
さっき通った岩場の見事な七色ダム下手辺りと違い、この辺は小森ダムの貯水池域となっていて、北山川の川幅は極端に拡がっている。ところどころでその湖状態の北山川と、対岸の集落を見渡すことができる。
今日の天気で風景は明るく、より開放的に見えた。何となく今日も向こうの道を通ってみたかった気にもなるが、県道40の魅力的な風景にもうきうきする。
▼動画1分1秒 対岸の大沼と北山川を眺める
行き止まりの集落、小森へと登ってゆく県道40を見送り、こちらは上瀞橋を渡って北岸の国道169へ。こんな所に橋があったかどうか覚えていなかったこの上瀞橋、県道40からの見過ごしてしまいそうな分岐の先に、確かに細く長い吊り橋が架かっていた。
▼動画46秒 上瀞橋を渡る
たぷんたぷんの水面に囲の山々を眺めながら渡るグレーチング。北山川の神様からのご褒美のように印象的な、今日のオプションコース、七色ダム往復のラストシーンである。
記 2016/6/12