九鬼港→(県道574)九鬼→(国道311他)賀田
(以上#4-1)
→(国道311他)二木島
(以上#4-2)
→(国道311他)大泊→(国道42)南有馬
(以上#4-3)
→(国道311)松の平→(県道52)札立峠
(以上#4-4)
→(県道52)育生町長井→(県道40他)新大沼橋
(以下#4-6)
→(国道169)七色ダム→(県道34・40他)上瀞橋
(以下#4-7)
→(国道169)小松
(以下#4-8)
→(市道他)小松
(以下#4-9)
→(国道169)竹筒
(以下#4-10)
→(国道169)日足→(県道44)小口
134km
RIDE WITH GPS
平地から突如山肌が切り立つ熊野市側とは打って変わって、道の向こうは山の狭間へ飛び込んでゆく。
南国らしく濃厚なほど木々が密な森には、トンネルの向こう側で感じられた空に面するような雰囲気が全く感じられない。一昨日の将軍川林道を思い出す。
▼動画46秒 赤倉へ
途中赤倉の集落を過ぎ、谷底に降りた道は、渓谷沿いの緑の森にくねくね続く。
途中風景が開けて、あまりに切り立つ周囲の山々に驚いて脚を停める。もの凄い渓谷に道が通っているのである。
緑色の木漏れ日の中、下っても下って森は終わらない。
あまりに延々と森が続くのでGPSを見てみるが、道の形を照合する地図の位置はあまり進んでいない。
▼動画31秒 延々と続く森
狭い谷底の森、細道でスピード感はあるのに、くねくねカーブと苔生した路面のせいでスピードを抑え気味なのだ。
そうだった、紀伊半島の山奥の道にはこれに気を付けないといけないんだった。
しかし、密な杉木立は梢の下が意外に開けていて、居心地がいい。じれったいというより、いつまでも続いて欲しい緩下りなのであった。
▼動画21秒 木漏れ日の杉木立
突如というよりも、地図を眺めてまだかまだか、もうそろそろなのにと思っていると、遂に辺りが開けた。育生町尾川到着である。ようやく人里に戻って来たのだ。
札立峠、がっつりストレートないい峠だった。間違い無く正統派の名峠だと思う。
田んぼの間から農家の脇、石垣、万屋、周囲の山々。田んぼは水が張られたばかりで、あちこちで田植え作業が行われていた。蛙けろけろが辺りに響き渡っている。
もうすっかり紀伊半島の山間らしい、小綺麗で可愛らしささえ感じさせる、のんびりした農村風景が続いていた。
尾川川を渡り、集落の中を道は育生町長井へと推移。
集落の中で県道40に合流、やや道幅が拡がり、更に谷間を育生町大井へ下ってゆく。
13:00、新大沼橋着。
紀伊半島東部内陸の主とも言うべき北山川に着けた。海岸沿いの絶景コースと山間渓谷の絶景コースを強引に峠一発でくっつけた今日のコースも、いよいよ後半に突入だ。想定到着時刻の早い方よりやや早めの到着なのも嬉しい。時間ができたので、宿の方向とは全く逆の上流方向、余裕があれば行こうと思っていた七色ダムまで行ってみよう。余裕がある行程のお陰で、何だか得した気分になれている。
記 2016/6/12