九鬼港→(県道574)九鬼→(国道311他)賀田
(以上#4-1)
→(国道311他)二木島
(以上#4-2)
→(国道311他)大泊→(国道42)南有馬
(以上#4-3)
→(国道311)松の平→(県道52)札立峠
(以下#4-5)
→(県道52)育生町長井→(県道40他)新大沼橋
(以下#4-6)
→(国道169)七色ダム→(県道34・40他)上瀞橋
(以下#4-7)
→(国道169)小松
(以下#4-8)
→(市道他)小松
(以下#4-9)
→(国道169)竹筒
(以下#4-10)
→(国道169)日足→(県道44)小口
134km
RIDE WITH GPS
10:50、南有馬で国道311が分岐するのと共に内陸へ。
道の名前は全く同じなれど、ついさっきまでの海岸区間と打って変わって、国道311の熊野市郊外内陸区間はすっかり普通の国道然として車がびゅんと行き過ぎる。もう日差しが真上からじりじり暑く、海岸と内陸の境界部分、少々のアップダウンにうんざりする。
松の平からは県道52へ。細道が再開、熊野市北側の山々を越える札立峠への登り開始だ。
分岐した道が集落の中で曲がると共に、早くもいきなり斜度が10%以上にがつんと上がった。
面白いようにぐんぐん高度が上がって、集落から畑へ、青少年体験宿泊施設(?)を杉、森の中へ突入する頃にはもうすっかり平地を見渡すほどに。
道は切り立った斜面に張り付いていて、特に谷間沿いでもないのに、しばしば小さな沢を横切っていて、森の中にカワトンボが飛び交っている。カワトンボは初夏から夏にかけて、茶色い羽でひらひら飛んでいるのが印象的な渓谷のトンボだ。一昨日から見ていると、紀伊半島では透明な羽の個体が多いように思われる。
道は相変わらずぐんぐん高度を上げていた。しかし森の中に入って、取付の里区間より多少緩急が現れ始めた気がする。それに木陰が連続するのと、沢の箇所で一瞬冷気が感じられてとても助かっている。時々切り立った斜面の木立が切れて下界から熊野灘まで一気に展望が拡がり、見事な景色に所々で脚が停まってしまうのも有り難い。まあそれぐらい日差しは高く登って暑くなっていた。
中盤以降、展望は途切れて、森の中を道は粛々と登ってゆく。
道幅も多少拡がる区間が増えてきた。まあでも標高が上がってきて、木立の涼しさが有り難い。
標高400m超、終盤で稜線近くに取り付いても、斜度の傾向は余り変わらない。平地から切り立つ山を一気に高度を上げる峠と言える。
峠を越える旧道への分岐は見逃してしまい、気が付くとトンネル方面へ進んでしまっていたようだった。地図を眺めてこの先カーブを曲がったらすぐトンネルだ、と思いつつ、峠手前の大展望をもう一度眺めて立ち止まる。
12:05、札立トンネル着。大塔の山奥には板立峠というかなり急な峠があった。何気無く足を向けて、あまりの急斜面に、その名も「板を立てる」とはもっと早く気付くべきだったなどと思ったものだった。この峠も札立峠、今「もっと早く気付くべきだった」と思っている自分がいる。もしかしたらこの辺りには全て激坂の「○立峠」シリーズが他にもあるのかもしれない、等とも思った。
記 2016/6/12