#1 2002.8/9 新得→音更 |
ここ3年間続いたデフォルト9日+前後2日ずつというパターンは、夏の13連休を自分の中だけの恒例行事にしてしまっていました。しかし、「今年も」という希望的観測が肥大する一方、2001年暮れに配属になった新しい部署では、社内的に一緒に動く部署が多い関係上、それは絶対に許されませんでした。思えばまあ当然の話ではあります。
結局、業務調整&部長泣き落としで有給+1日は獲得できたのですが…
休暇10日ということは、行きにいつもの北斗星仙台捕縛策を使っても、帰路夜行列車だと、走行可能日数は9日間、去年までの3/4(いや、世の中には休暇すら取れない人がたくさんいるのはわかってますが…)。
夏が近づくにつれ、次第に「いつもの北海道Tourとは同じようには楽しめないだろう」とやけになり、いっそ荷物も削減してしまおう、と思い始めました。2日間しか走れなかった88年、同じく3日の98年春でさえ、北海道ツーリングは4サイド装備だったので、これが私にとって初の北海道非4サイドツーリングということになります。
4サイドの一番大きな原因は、キヤノンT90+Lレンズ3本でした。高校時代の鉄旅行を引きずっていたころの名残で、毎年必ず北海道へはカメラ+レンズ3本を持ってゆかないと駄目だ、等と決めつけていたのです。でも、2001年の四国Tour01で、カメラ系さえ何とかすればフロント+サドルバッグで全然問題ない(=すなわち記録目的ならカメラはコンパクトだけで十分)ということを思い知っていました。そこで、使用頻度が少ない望遠レンズ、コーヒー用の火器やら何やらを装備リストから削り、「これだと峠も楽になるんだろうなあ」などと思っているうち…
ふと、4サイドじゃなくてこれじゃないと行きにくい道がたくさんあることに気がつきました。今まで頭からあきらめていた、日本一のロングダートと名高い道東スーパー林道、最北奥地の道北スーパー林道、その他1999年からの懸案「丸立峠」等…
ということで、道東と道北に的を絞ったコースと、荷物軽量化の大義名分ができあがりました。
実際にはエルニーニョ現象の年の常で、道東・十勝方面の冷夏の影響をもろに受け、前半の旅程はぶつ切りに。楽しみにしていた道東スーパー林道も結局行けませんでした。しかし、宿題だった丸立峠周辺や道北スーパー林道に行くことができ、何より今まで自分ではあまり変えられなかった北海道Tourのイメージが変わった意味は、とても大きかったと言えます。
記 2003.3/23 Last Update 2003.9/13 |