2個目のおにぎりにかぶりついたまま母子里へ下り始める。
緩い斜度で直線気味に下ってゆく先の真っ正面、下った先から朱鞠内湖畔へ広々漠々と拡がる大樹海の見晴らしが見事だ。道はしばらく下っていて、下ると共に大樹海の眺めは3Dで刻一刻と動きながら変わってっゆく。景色の中へ飛び込んで一体になれるような感覚に、何だか本能的に嬉しくなる。
ここの下りは一気に下ってしまう印象があった。こんなに爽快な下りだったかなと思う。以前の訪問を思い出すと、前回は雨で視界が効かず、その前はいつも暑さでぼうっとしつつ、焦って通過していた印象しか無い。
8:00、盆地の拡がりに着陸するように母子里着。
既知の牧場や牧草地を眺めながら、クリスタルパークは通過して母子里の交差点へ。
元北母子里駅方面の、高い木立の茂みと木陰が涼しげだ。涼しげということは、やはり陽差しが厳しいんだなと、我ながら他人事の様に思う。雲が切れて、鋭い陽差しがかっと射し始めている。まだ8時、この後幌加内や江丹別峠でどれぐらい暑くなるんだろうと心配になるものの、今のところはあまり考えないでおくことにする。でも、早出が効いてなかなかいい調子だ。まだ涼しい今のうちに脚を進めておきたい。今回気が向いたら脚を向けても良いと思っていた元北母子里駅や、交差点に面するホクレンスタンド自販機には立ち寄らず、そのまま先へ進むとする。
湖岸区間では大体湖の縁みたいな位置を、時計回りに2時ぐらいから7・8時ぐらいまで回り込んでゆく。母子里の外れから牧草地を眺めながら小さい丘を2つ越えるだけで、朱鞠内湖岸外周に取り付いてしまうのが、この道の有り難いところだ。そして農地改良で地形が変わっているのか、牧草地の眺めは昔と違うような気がするのが少し寂しいところだ。
夏色の白樺やカラマツの森に続く穏やかなアップダウンをのんびり進んでゆく。森の雰囲気は初めて訪れた1988年から変わらない。あの時は確か、まだ舗装工事が絶賛進行中だったなと思う。空には未だ雲が多いものの、もう灰色の部分は無い。雨の気配は完全に無くなった。
道が湖岸外周の南側に差し掛かると、道が朱鞠内湖の入り江を飛び越え始める。そういう場所の所々では森が切れ、湖面が現れた。ここまで来ると、湖岸も大体半分ぐらいだなと思う。
今日の湖面の風景は、昨日雨だったからなのか澄んで湖岸の彼方まで見通しがクリアだ。向こう岸の上空は少し青空で、その明るさが眩しくすらある。
去年秋に朱鞠内から母子里へ逆回りで通っているこの区間。風景全般の印象に新鮮さは無いものの、逆方向からの訪問には新たな発見が多い。何と言っても緑が夏の色だ。
あまり厳しくないアップダウンの斜度も順番もボリュームもなんとなく憶えている通り、というよりこちらからだと下り基調なので、記憶より軽くすら思える。
朱鞠内へ下ってしまう手前、展望台下で残りのおにぎりをいただくことにした。展望台とはいえここも下の木々が高くなり、朱鞠内湖の眺めが効かなくなって久しい。今日午後には市街地の旭川、畑の美瑛へ行っちゃうんだなと思う。今はこの瑞々しい森に身体を置けること、森のまっただ中で朱鞠内湖を間近に美味しいおにぎりをいただけることに感謝せねば。1走2休だろうが3休だろうが、自転車ツーリングに来れて私は幸せだ。
展望台からえんじん橋へ一気に下り、9:10、朱鞠内着。湖畔の森から下った谷間の里だけあり、気温が湖岸よりちょっと上がってきた。水は十分ある、まだ行ける。自販機はもう少し先の添牛内にしよう。
記 2025/2/1
#12-4へ進む
#12-2へ戻る
#4-0へ
北海道Tour24 indexへ
自転車ツーリングの記録へ
Topへ