6:15、美深セイコーマート発。GPSトラックに従い市街西側を経由して国道275へ。
天塩川を渡って久しぶりの美深峠区間、気持ちがぴりっとする。国道の峠とはいえ車は少ないし、途中で眺める羽幌山地裏側の大樹海が楽しみだ。
谷底から峠までの登りは、谷間を縫うというより、地形の凸凹をばんばん飛び越え突き抜け淡々と高度を上げる幅広の新道だ。路上に木陰が少ない長い道なのが難点だが、今日はまだ朝の時間帯だし、この曇り空なので暑くてたまらないということは無いだろう。
ただ、山中でも谷間の農地区間でも熊は怖ろしい。そして近年益々熊が増えているというのに、私は2014年年以来10年間この道を訪れていない。
などと思いながら天塩川を渡り、美深市街対岸の田圃から狭い谷間へ。畑、牧草地の中を道は進んでゆく。谷間を南へ回り込んだ辺りから雲が切れ、青空が見え始めた。
時々明るいというより鋭い陽差しが、かっと路面を照りつけ始め、また雲に隠れた。晴れに向けた天気の進行を、やっと実感できるようになってきた。
今のところはまだ気温が低いのと陽差しが当たる時間が短いのが有り難くはあるものの、きっとお昼頃の幌加内とか江丹別峠は凄まじく暑いんだろうなあ、と思う。
登り始め区間は地名が玉川、もう少し奥の登り始める手前までが泉。道の看板に地名が出る毎に「ああ、そういう地名だったな」と思う。
谷底に続いていた道は、谷底の集落が終わる泉から森に突入し、谷間を登り始めた。
途中大きな橋が3つなのは記憶通り。その橋が現れるのが意外に早い。
そしてそういう場所では記憶通りの大樹海が見えたので、展開は憶えている通りで間違いない。
最後の橋の名前は「峠橋」、旧道っぽい茂みに廃道が分岐しているのも現地に着いて思い出した。憶えている美深峠の淡々とした印象に比べ、今日は退屈しないかもしれないと思い始めた。
しかし3つの橋の先、展開はやや長く感じられた。こういうところは記憶は全くあてにならない。
そんなことを他人事の様に考えられるのは、走りながら地形図「ピッシリ山」を開いていないからだ。見ていないのみならず、フロントバッグ上に開いてすらいない。そのため、久しぶりの道で風景を眺めるのに新鮮な気分で臨むことができているのだ。
7:45、美深峠着。内地の名だたる峠と違い、急峻な稜線を乗り越えるというよりなだらかな鞍部を緩っと通過する峠だ。途中で橋から眺めてきた奧羽幌に拡がる大樹海と、仁宇布手前の西尾峠を思い出す。
美深から27km。アプローチが長いという言い訳はあるものの、それなりに時間は掛かっている。しかし8時着なら順調だと思っていた。峠手前から全体的に雲が薄く、辺りが明るくなり始めているし、まずはいい感じの行程になっている。
上機嫌で、シェフ佐藤さんのおにぎりをいただくことにする。大変美味しい。10年振りの道北山中で、こんなにステキな朝を迎えられていることが有り難く嬉しい。調子に乗って、2個頂いておくことにする。ここでしっかり食べておけば、また後で快調な進行になるのだ。
記 2025/2/1
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