八千代町→上美生
(以下#13-2)
→清水
(以下#13-3)
→熊牛
(以下#13-4)
→笹川
(以下#13-5)
→芽室
(以下#13-6)
→中美生
(以下#13-7)
→八千代町
131km
RYDE WITH GPS
夜明け過ぎから空は薄曇りだ。しかし雲は薄く高いし、天気予報ではお昼以降晴れる予定になっている。
今日は北へ向かう日だ。十勝縦断道道周辺の未済経路の裏道を適当に経由して北上し、清水で十勝川を渡って十勝北部の台地へ。鹿追から一番西縁から北端の山裾に到達してから、おもむろに少し東を逆戻り。そのまま南下、往路の東を八千代まで戻るという、南北に非常に細長い周回コースである。全体的に山地ではないが、前半羽帯までの十勝西部山裾、それに十勝側北側の丘陵に頻繁なアップダウンがある。坂はあまり大したことは無くても、区画毎に足留めを食うような、広々と十勝らしい絶景連続区間が何カ所かあるはずだ。そういう場所で時間を取るのが今日の優先事項である。
R0010664-Edit1.jpg 北海道Tour20# 2020/9/20(日)八千代町→八千代町 北海道帯広市八千代町基線 帯広八千代YHにて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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6時半に外に出て荷積み等の準備を済ませておき、7時から美味しい朝食をささっといただく。これで昼まで腹が減って仕方ないということは無いだろう。
7:35、八千代発。
トラック通りに進んだ宿近くの農道は、白樺の防風林に沿ってのんびりした細道だ。
間近な日高山脈裾の山々、その手前に広々とした畑。畑が拡がる平地は、緩やかに起伏しながら全体的に山側へせり上がっている。規則正しい直線とともに続く畑が、地形の大きな起伏をより意識させ、空へ向かって広がる空間に独特の開放感を与えている。その開放感は、真っ平らな平地の開放感とは少し違う、地形の変化の力強さを伴っているのだ。
R0010665-Edit1.jpg 北海道Tour20# 2020/9/20(日)八千代町→八千代町 北海道帯広市広野町西5線にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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何だかこの辺りの風景が魅力的で独特な理由がわかったような発見に、今日も元気に出発できる嬉しさ一杯の、まずは幸先良い1日の始まりだ。
農道から区画を1本南へ移動し、雄馬別へ。
頭上が曇り始めているのに進行方向は晴れている。雲が追いかけてきているのかもしれない。
R0010666.JPG 北海道Tour20# 2020/9/20(日)八千代町→八千代町 北海道河西郡芽室町雄馬別12線にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
いくつもの谷間を下って登って横断してゆくのが厄介な、芽室・羽帯辺り。何も十勝に限ったことではなく、根釧台地でもそんな場所はいくらでもある。その中にあって、雄馬別川の谷間は台地から川原へ下って集落へ、せいぜい20m。ワンバウンドみたいなものだ。えっちらおっちらと登り返すことが無く、朝の気分を削がずに済むので有り難い。
R0010667.JPG 北海道Tour20# 2020/9/20(日)八千代町→八千代町 北海道河西郡芽室町伏美13線にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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農家が数軒寄り集まっている雄馬別の交差点を通過すると、予定コースのGPSトラックは、下手の道道55へ下り始めた。本来一番山裾の道を進むところだが、そちらは昨日通っている。過去の既済経路も含め、毎日の経路がなるべく重ならないよう、GPSトラックを決め決めで組んであるのだ。このため今回の4日間、コースは平行している区画道に進むものの、予定コースを1本ずらすようなアドリブはしにくいことになっている。
道道55への下りは、3kmでたかだか30m。途中には微妙なアップダウン含みではあるものの、下り基調で次から次へ快調に、どんどん下ってしまうのが爽快だ。
下るに連れ地形は山裾から平地に推移し、起伏が次第に平らに、風景は人里っぽくなってくる。
R0010668-Edit1.jpg 北海道Tour20# 2020/9/20(日)八千代町→八千代町 北海道河西郡芽室町上美生にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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日高山脈の佇まいが、どこを見回しても絵になるのは恐れ入る。この辺の風景の何がいいのかというと、山の大きさ、適度に空間に変化を与える起伏、そして防風林の適度なリズムを、移動とともにダイナミックに感じられることのように思う。
道道55に合流し上美生川を渡り、9:30、上美生着。
昨日見つけた商店でまたもや小休止とする。今日は店には入らず、缶コーヒーを店先で呑むだけだ。ここまで2時間かかって30kmしか走れていない。何も不思議なことは無く、風景に脚を停めすぎなのだ。脚を停めているのは間違いなく自分自身なのだが、ちょっとそういう状況を意識しなければならない。
記 2021/2/23
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