北海道Tour20秋#13-3
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そうなると、いよいよコースは十勝西部縦断道道パートから十勝川横断区間へ推移してゆくことになる。
R0010675.JPG 北海道Tour20# 2020/9/20(日)八千代町→八千代町 北海道上川郡清水町羽帯南10線にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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朝からここまでの距離感覚から言って、国道36までしばらくかかるかなと思っていたら下る下る、標高差120mを一気に下ってしまった。
意外な程早く現れた根室本線の踏切には記憶があった。
多分2015年に通ったコースと同じかもしれない。というより、選びやすいいつもの道なのだ。
気が付くと、やっと周囲に陽差しが差していた。雲が溜まっている山裾から十勝の内側に降りてきた、ということかもしれない。
十勝川まで河岸段丘を2段、事前に組んだGPSトラック通りに下ってゆく。例によって脇道主体に選んだコースは、車が少なく静かで落ちつく。
しかし、周りは下りも一段落したまるっきりの平地まっただ中。農道は本当に単なる脇道である。
八千代〜羽帯までの何も考えずに選んだ道端に脚が停まる風景が続く状況とは違い、喧噪からは解放されているものの空間の変化に乏しく、やや退屈なのだった。
R0010677.JPG 北海道Tour20# 2020/9/20(日)八千代町→八千代町 北海道上川郡清水町清水にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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また、終盤の段丘降下部では必要以上に道が細くなり、段丘部の急下りではこの期に及んで想定外のダート直滑降まで登場。少し焦った。
あまりマニアックに細道を選ぶのも、場所を考えないといけない。
道道718の清水大橋で十勝川を渡り、11:00、熊牛着。
熊牛の平地を、道道75で鹿追の西までしばらく北上してから鹿追へ向かう、つまり鹿追への丘陵横断を最短距離にするのが、今日のコースのポイントの一つだ。
鹿追は、十勝北部の広大な台地上の平地にある。この台地と十勝川河岸の間には、標高差100mぐらい河岸段丘があり、更に河岸段丘に面する台地の縁は丘陵になっていて、南へ行くほど十勝川支流による谷が多い。こういうことは、実は2001年の訪問から何回かかけて、身を持って思い知らされている。思いがけず現れた際限無いアップダウンに、もう少し考えとくんだったという恨みが溜まっているのだ。悪いのは自分だということはわかってはいる。
とにかく、なるべく北でこの段丘を最短距離で横断し、登り総量も少なくするというのが往路のポイントだ。往路で楽をした分、復路で南側の一番谷が多い道道54を経由し、言い訳にしている。
意外と考えた因縁の十勝川河岸段丘越えがいよいよこれから始まる、という道道718と道道75の交差点。「ドライブインいとう」という看板と食堂が建っているのを発見してしまった。まずはちょっと自販機休憩のつもりで停まってみた、はずだった。しかし店の脇の自販機に近づくと、豚丼のCMソング(っぽい歌)が耳に入ってしまった。もともと「豚丼」の文字は見えていたので、この時点で視覚に加え聴覚からも豚丼が私に入力されてしまったことになる。
次は時計を見た。11時ちょっと過ぎ。昼食には少し早いが、早すぎはしないし、早いと何か問題があるというわけでもない。鹿追でセイコーマートを見送っても、帰路途中の芽室に確かセイコーマートがあったはずだ。そして今ここで豚丼を食べても、鹿追に着いてからセイコーマートで豚丼を食べても、結局豚丼を食べてかかる時間は10分も違わないだろう。などと自ら他人事の様に自分の行動を検討しつつ、私はほとんど自動的に「ドライブインいとう」に入り、豚丼を注文してしまっていたのだった。
店にいる間中、15秒ぐらいの豚丼のCMソングが止まる事無くずっとかかってたのにはやや閉口したものの、セイコーマートに比べてやや肉厚の豚肉が美味しい豚丼自体は大変美味しかった。
記 2021/2/23
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