北海道Tour20秋#13-2
2020/9/20(日)八千代町→八千代町

八千代町→上美生 (以上#13-1)
→清水
(以下#13-3) →熊牛
(以下#13-4) →笹川
(以下#13-5) →芽室
(以下#13-6) →中美生
(以下#13-7) →八千代町
 131km  RYDE WITH GPS

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 上美生から段丘を登って台地上へ。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 事前に選んだGPSトラックは、何度か通った記憶がある道だ。記憶というより、登りとともに道の風景が厄介な印象として残っている。

 登り量は何だかんだで美生川の谷から70m。さっき雄馬別川の谷間で登り量が少なくてほっとした、その分ここは多い方の登りであり、楽ができたように思えた分が丸々我が身に返ってきているのだ。

 人生の因果応報を考察しつつ登り切った台地上には、畑が至って平和に拡がっていた。GPSトラックは台地の中を周回する農道へと描かれていた。

R0010669.JPG 北海道Tour20# 2020/9/20(日)八千代町→八千代町 北海道上川郡清水町旭山にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 渋山川の谷を越え、道は再び山裾に乗り上げ、行く手には頻繁に登り下りが増える。
 ここまで山裾とは言え、平地の畑に通っていた道は、森の中に続くようになる。森の中には時々牧草地が現れ、そういう場所では遠くで霞みに消える十勝の地平線を眺めることができる。そういう場所はどこも記憶に残っていて、「そうそうここだよ」「ここだったのか」などと思いながら、山裾のアップダウンとともに通り過ぎてゆく。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 平地の広々とした風景と、森のアップダウン区間が入れ替わって推移するこの十勝西部縦断道道。前回2015年の訪問から、それ以前は次々に現れる風景と記憶を照合して通過していた状態だったのが、その風景が順番とともに整理されるようになってきている。そして部分的に通っている状態でも、改めて十勝清水から大樹までの距離の長さ、コースのボリュームが把握できるようになってきた。いや、まだ総量としては把握しかけている途上である。
 何にしても、この魅力あるエリアでこの道のボリューム。今回も天気があまり荒れることは無さそうなのがありがたい。

 突然、一直線の道のど真ん中にA型バリケードが立ちはだかった。道路工事迂回とのこと。えー、こんなところで道路工事で通行止め?まあでも昨日の八千代牧場辺りでの道路工事通行止めを見ていると、そんなもんかなとも思う。崩落じゃなくて工事だよね、脇かどこか通してるんじゃないの、Aバリだしとは思うものの、どうせこの辺車しか来ないんだから、多少迂回させても、はいそうですかてな感じで何の問題も無いのだろう。住宅地のガス水道工事みたいなものかもしれない。進んで結局ダメで引き返すのも面倒だし、おとなしく迂回することにした。

 
 

 看板に描かれていた迂回経路だと、1本下手の道を迂回し、また戻って来るということになっていた。しかし下手の道に下る途中で、林道への分岐を発見。もしかしたら少しショートカットできるかもしれない。少し通り過ぎてから戻ってのぞき込んでみると、明るいカラマツの木立の中へ、静かで穏当そうなダートが続いていた。地形図を見直してみる。迂回経路が元の道に戻ってくる向こう側区間へ、迂回経路全体の登り下りが半分弱ぐらいになりそうな位置で、ショートカット的に結んでいる黒い単線を発見。この道っぽい。もう一度顔を上げて路面を見直すと、軽トラぐらいのタイヤ跡が明確に認められる。頻繁な通行じゃなさそうだが。熊はどうでしょう。明るそうな森だし、熊鈴を付けていけば大丈夫、かもしれない。

 しかし踏み込んでみて少しの間調子良く進めた後、やはり路面は意外に、というかけっこうずぶずぶに柔らかくなった。水たまりも多く、想定範囲上限ぐらいにはそういう道なのだった。多少心細くなり始めた頃、前方の先に周囲が開けているのが見えてきた。森が開けて現れたのは、牧場の豪邸の裏庭だった。束の間の森ではあっても、人の営みには何だかほっとさせられた。

 元の道への登りは短い距離だったものの、最後に10%を越えていそうな直登となった。さすがに山裾部だけある。

R0010670-Edit1.jpg 北海道Tour20# 2020/9/20(日)八千代町→八千代町 北海道上川郡清水町旭山にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 山裾の道へ戻り、更に進むと周囲は森から再び牧草地に変わった。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 
R0010671-Edit1.jpg 北海道Tour20# 2020/9/20(日)八千代町→八千代町 北海道上川郡清水町旭山にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 既知の牧場や十勝の地平線を望む展望ポイントが現れ、この風景はこの辺りだったのか、などとまた再確認させられた。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
  A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 せり出す山裾を迂回するために、いつも下手方面へ道をずらす下りの分岐で、今日は逆方向へ。山裾側オプションルートでもう少しだけ続く牧草地へ入り込んでゆく。今じゃないと、こういう機会じゃないと、ここを経由する気にはならないだろう。

R0010673.JPG 北海道Tour20# 2020/9/20(日)八千代町→八千代町 北海道上川郡清水町旭山にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 そういう中途半端なエリアだけあり、GPSトラック通りのコースは道が次第に細くなって、例によってダートに変わった。

R0010674.JPG 北海道Tour20# 2020/9/20(日)八千代町→八千代町 北海道上川郡清水町旭山にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 道端の茂みは高く、ややワイルドな表情の道である。明らかに里の道ではない。途中で渡った久山川はほぼウォッシュボードに近い、大きな石ごろごろのやや放置気味の暴れ川原であり、昔通った富士山の林道を思い出した。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 十勝も清水まで来ると、山裾の脇道は山中の道になってしまうのだ、と思った。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 裾を横断する道から下手へ下る道に移った後も予想外にダートは続き、結局、羽帯南の十勝西部縦貫道道手前までダートが続いた。

 心細さとともに、毎回通っていない場所だけのことはあると思わされた。しかし十勝西部縦貫道道に合流してみると、辺りは見覚えがある牧場なのであった。これもまた、流石に山裾のいつもの道だけある。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
   RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 合流してすぐ、円山展望台への分岐が現れた。10:00。
 円山展望台への道もオプションコースということにしていて、200mの登りがあることもわかっているので、ここについては計画時にはちゃんと全区間舗装であることを確認している。行くとなると今日随一の登りである。展望台というぐらいだから、眺めはいいのだろう。しかし、流石にここまで未済経路のオプションコースに脚を向けすぎた結果、時間がやや押し気味だ。それに、この辺の裏道にちょっと辟易し始めていた。200mの登りは間違いなく億劫である。しかも牧草地の直登、10%台は覚悟しておく方が良い。
 地図を眺めている間に乗用車が1台、目の前をそちら方面へ向かっていった。まあでも己の身の振り方としては、今回は円山展望台はやめておくことにした。また何時の日か訪れる機会を作ろう、縁があれば。
 全体的に寄り道ストーリーの構築整理をしていなかったかもしれない。

記 2021/2/23

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Last Update 2021/3/21
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