北海道Tour20#2-1 2020/8/7(金)
民宿地平線の根釧台地ベスト202km

開陽→俵橋
(以下#2-2) →上風連
(以下#2-3) →奥別寒辺牛
(以下#2-4) →中西別
(以下#2-5) →虹別
(以下#2-6) →俣落
(以下#2-7) →開陽台→開陽

198km  RYDE WITH GPS

赤は本日の経路

   PENTAX K-1 MarkII smc PENTAX-FA31mm1:1.8AL Limited

 4時。雨はもう止んでいた。窓を開けると、軽めの風が吹いているようだ。202kmコースに出発できるぞ。
 豚丼、カット野菜パック、菓子パンを粛々と腹に入れてゆく。年々早朝の朝食が腹に入らなくなっていて、豚丼を口に入れてから飲み込むのに一苦労する。そんな感覚を去年ぐらいから感じ始めている。おれも55歳、もうだいぶ歳だよ。3年振りの202kmコース、以前のように行けるのかどうか心配だ。
 4時半から窓の外は次第に明るくなってきた。その一方、5時頃から屋根に当たる雨と軒から地面に落ちる水滴の音が外に聞こえ始めた。再び雨が降り始めている。でも、あまり深刻にしつこそうではない。このまま出発してしまえば、武佐辺りで雨は止むだろう、という雰囲気が漂っているように思えた。そういう気持ちを信じて出発するべきだろう。雨が強くなったりペースが上がらなかったら、早めに断念して中春別辺りで引き返してしまえ。

 雨具を着込んでフロントバッグを取付け、自転車を表に出すともう5:20。開陽「民宿地平線」発。

民宿地平線から武佐経由で俵橋へ 赤は本日の経路

 町道北19ではやはり雲はかなり低い。途中から、顔に水滴が感じられる位の霧雨以上雨未満、水滴が入り込みやすいGR3が心配になるぐらいの弱い雨が降り始めた。雨以外にも概略北西向きの横風もなかなか強い。ただ、走るのがつらいという程ではない。今のところは。

 町道北19から武佐への下りが始まり、山裾からどんどん離れても、期待に反して雨が弱まることは無かった。

 ずっと路面はじとじと、木陰の下では風で水滴がパラパラ落ちてきた。しかし下っている間はずっと脚を停めて30km/h以上が楽に出ていた。さっきの横風が追い風気味になっている。早めに出発できてペースも悪くない。まずは上々の出発であると言えないことはない。

 

 5:50、東武佐着。このコース上で数少ない貴重な商店がある場所だ。出発したばかりとか雨宿りする場所は無いとか、そんなことは構わずに是非とも自販機に立ち寄ってコーヒーを飲んでから、再び出発とする。商店の脇に、各戸の名前が書かれた新聞置きが設けられていた。近く(でもない)の古多糠にもそんなものを見かけたことを思い出す。

武佐から俵橋経由で上風連へ 赤は本日の経路

 町道北19からの下りは東武佐で一段落する。標高160mから110mぐらい下ってきて、もう標高36m。

 中標津町内ではあるものの、エリアとしては海岸の標津へ続く低地に入りつつある。

北海道Tour20#2 2020/8/7(金)民宿地平線の根釧台地ベスト202km 北海道標津郡中標津町俵橋にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 草地、畑、防風林と川沿いの森を、直線基調の道が時々曲がったり直角にクランクして南下してゆく。

 雨はしとしとだったりふわっと霧雨だったり、或いは止みそうに弱まったりしながら続いていた。雲はずっと低く空は暗い。天気予報では9時台から雨は上がることになっている。上手くいけばもう少し早まるかもしれない。雨具の中が蒸れちゃうような長い坂は無いんだから、もう少し辛抱すればいいというだけだ。

 紙一重でどっちにでも転ぶような天気予報が良い方に転ぶと思えるのは、横風が微妙な向きで風はほんの少し追い風気味になっていて、自分の走りが何となく軽いからだろう。あまり安心しすぎてはいけないのかもしれないとは思っても、やはり気分は悪くない。この風向き、オホーツク海の冷たい空気が温帯低気圧の暖かい空気に勝っているのかもしれない。

 相変わらず雨の中、道は北から南にどんどん下ってゆく。牧草地と茂みと森が続き、時々道は曲がったり、区画を区切る農道と交差したり、交差する道がたまに道道だったり。道道だと標識や道路名称やらが表示されていて、そこに旧標津線の駅名や既知のオホーツク沿岸の地名が現れ、自分の居場所が想像できるのだった。というぐらいに、周囲は牧草地と畑と茂みと森が延々と続く。何でもかんでも延々と続くのが、根釧台地の大きな特徴だ。

北海道Tour20#2 2020/8/7(金)民宿地平線の根釧台地ベスト202km 北海道標津郡中標津町俵橋にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 標識に描かれた交差する道の行く手が中標津から標津に、そして中春別に変わるまで大分かかった。まだこれが別海に変わり、更に別海の南まで行かないと、次の展開は無い。長い区間である。そしてずっと雨は止んだり降ったりなので、なかなか雨具を脱ぐことができない。出発前に純正撥水剤に浸け直したサイクルレインジャケットは、早くもたっぷりびしょ濡れになってしまっている。思えばこいつも確か2013年に導入してから早8年目。いい加減北海道から帰ったら、新品に買える方が良いかもしれない(10月現在、結局まだ替えてない)。下のレインパンツ(?)は大丈夫である。こっちはまだまだ使えるね。

記 2020/10/26

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Last Update 2021/3/7
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