北海道Tour20#2-3 2020/8/7(金)
民宿地平線の根釧台地ベスト202km

開陽→俵橋 (以上#2-1)
→上風連
(以上#2-2)
→奥別寒辺牛
(以下#2-4) →中西別
(以下#2-5) →虹別
(以下#2-6) →俣落
(以下#2-7) →開陽台→開陽

198km  RYDE WITH GPS

上風連から東円朱別経由で奥別寒辺牛へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 8:50、上風連発。見覚えがある、というより別海内陸地域で私的に一番わかりやすい目印となっている、道道123・930・農免農道の交差点を南へ。

北海道Tour20#2 2020/8/7(金)民宿地平線の根釧台地ベスト202km 北海道野付郡別海町上風連にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 相変わらず霧っぽいものの、10分雨宿りしている間に雨がいつの間にか止み、空は何となく全体的に明るくなり始めていた。それより、コースが南向きに変わった途端、吹き荒れている南西の風が向かい風となって襲いかかってきた。もう身体が削り取られるようにスゴイ向かい風だ。回りの草や木も、上半身を大きく振って煽られている。

 それでも脚を動かさねば。ほわんと明るくなり始めた霧っぽい空を眺めてのろのろと先へ向かううち、それなりに位置は進んで、向かい風での進行距離感覚にも慣れてきた頃、道道123・813分岐点を通過。道道813に進んで道の向きが真西に変わると、風はやや横風気味の向かい風に変わった、いや、変わって下さった。道はこれからしばらく真西向きが続いた後、東円朱別の先から南西向きに変わるので、今度は真正面気味になるんだろうと思う。しかし、何とか向かい風に耐えきって奥別寒辺牛まで行けば、202kmコースは奥別寒辺牛で折り返しなので、風向きも正反対に変わる。そして東円でピストン区間が終わった後も道は北向きなので、今の風向きなら凄まじい追い風に変わるはずだ。問題はその時まで今の風向きが続いてるかどうか。更にこの向かい風の中、自分は別寒辺牛まで辿り着けるのかということだ。まあ、いざとなったらピストン区間を省略すれば、ピストンの分2倍下方修正できる。上風連早着だけで充分じゃん、緩めに行きましょう。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 東円朱別で道道928交差点、202kmコース北上区間への分岐を見送り、奥別寒辺牛までのピストン区間が開始となる。少し先でそれまで続いた防風林が丘の上で開けた。道が向きを変えてゆくのとともに牧草地の中へ下ってゆく開放感、地形の変化が纏まり良く、道道813で一番印象的に残る風景となっている。

 しかし今日は向かい風で、下っていても脚を停めると速度は10km/h台前半で落ちつく始末だ。それでもこの辺りでやっと道が乾き始めたのが、有り難く嬉しい。まだ向かい風は吹き荒れているものの、少しづつ良い傾向が現れている。

北海道Tour20#2 2020/8/7(金)民宿地平線の根釧台地ベスト202km 北海道野付郡別海町上風連にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 道の向きが南西に変わり、辺りは再び牧草地と防風林が断続する丘陵となる。高知まで9km、一直線のアップダウン区間である。身体が削り取られるような向かい風が大変につらい。下り区間で全然速度が上がらないのが自虐的に可笑しいほどだ。

西円朱別から高知経由で奥別寒辺牛へ 赤は本日の経路

 丘と谷間、牧草地と防風林がひたすら繰り返され、東円朱別浄水場、JA西円朱別売店、西円朱別のトライベツ分岐が次々通り過ぎてゆく。

 

 一直線の道にアップダウン、行く手の登り斜度が下り部分との角度差により増幅され、更に距離の圧縮効果により、登り区間はまるで壁のように見通せる。これが視覚的になかなか堪える。しかし、この辺の坂は実際は見え方ほど斜度も長さも無いことも、もう経験的にわかっている。

 トライベツ分岐から先、一直線区間が終わるまでが意外に長い。やっと一直線区間が終わっても、風が吹き荒れる谷間を渡り、再び丘陵部の高知に乗り上げるまでがまたじれったく長く、身体が重くてなかなか進まない。

 高知小学校のコンクリート建築物が何だか懐かしいような、やっとここまで来たように思われ、何だか一服したいような気にもなるものの、ここまで来たらもう一気に奥別寒辺牛まで行ってしまえ。ここまでただそれだけの気持ちで何とか前に進み続けてきたのだから。

 しかし高知の手前で一度水滴がぱらぱらっと舞い始めた後、雨が完全に止み、路側帯の隅まで乾いてしまったのは嬉しかった。

 高知の外れ、一直線の先に青い標識が見え始めた。やっと奥別寒辺牛に着いた。道が谷間にするするっと下り始めたところで、糸魚沢への道が分岐している。そこが折り返し地点である。

北海道Tour20#2 2020/8/7(金)民宿地平線の根釧台地ベスト202km 北海道厚岸郡浜中町奥別寒辺牛にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
  東円朱別から西円朱別経由で奥別寒辺牛へ 赤は本日の経路

 10:10、奥別寒辺牛着。距離は95km、全体の半分弱。やっと雨が完全に止んだ。そして向かい風に随分難儀させられたものの、時刻は未だ10時過ぎ。出発時刻そのものが過去最早ではあったものの、ここへの到着時刻も過去最早である。これはひょっとすると意外な程好調な行程ではないのか。
 などと思いながらクロワッサンを2つ腹に入れておく。そしてやっと雨具を脱ぎ、小さく畳んで丸めて専用袋の中へしまうことができた。気が付くと意外に気温が上がっていて、雨具の中がびしょ濡れの汗だくだった。濡れた体に急に強い風が当たってくしゃみなどするものの、この後は風が身体をすぐ乾かしてくれるだろう。

記 2020/10/26

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Last Update 2021/3/7
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