開陽→養老牛→俣落
(以下#13-2)
→俣落→北進→高峰
(以下#13-3)
→養老牛→上標津→虹別
(以下#13-4)
→計根別
(以下#13-5)
→大成→中虹別
(以下#13-6)
→養老牛→俣落
(以下#13-7)
→開陽台→開陽
100km
RIDE WITH GPS
4:15で既に外は薄明るい。東京はまだ真っ暗なのに、さすが道東だ。昨夜町営温泉からの帰りに仕入れておいた、セイコーマートの豚丼をはじめとする朝食資材を、粛々と腹の中に入れてゆく。夏の日々が戻って来た気分が嬉しい。
窓から外を眺めてみると、明るくなってきた空と、まだ影の中で薄暗い裏手の牧草地、そしてその向こうに防風林のシルエットが見えた。過ぎてしまった夏休みではなく、今開陽に来ていることが実感できる。そして空は澄み、雲っぽい霞みなど微塵も無い。天気予報通りの晴れだ。快晴と言っていい。朝の光を見ると、今まで「早めに出発せねば」という義務意識だけで動かしてきた身体が一気に軽くなるのが自分でよくわかる。
今日は1日根釧台地で過ごすつもりだ。中標津〜計根別の裏道や未済経路を適当に往路は100kmコース周辺、帰りは202kmコースの手前まで、それっぽく未済経路主体で組んである。しかしこの天気なら、全体を下方修正して、その分朝と夕方2回開陽台に行ってもいいかもしれない。
また、明日の天気予報は相変わらず午後から曇り、夕方から雨。飛行機の出発は14時過ぎなので、全く走れないことは無いとは思うが、空が曇り始めると、あまり楽しめないかもしれない。2〜3日前の計画段階とはいろいろと状況が変わって、なるべく今日1日に重点を置いて行動する必要に迫られている。特に開陽台については明日をあまりあてにせず、確実に今日のうちに目一杯楽しむ計画をするべきかもしれないような気がし始めていた。
5:40、開陽「民宿地平線」発。
まず、昨日立ち寄ったばかりの町道にまた寄ってみた。折角の晴れなので、立寄れるときには何度も訪問しておかねば。
森や牧草地には、まだ薄暗さが残っている。しかし空は晴れ渡っていて、光が差すというのはこういう状態なのか、と思うほど明るい。そして日なたの部分は赤みを帯びた朝日に照らされている。それにしても覚悟していた以上に寒い。昨日早い段階で202kmコースを断念しておいてよかった。こういうところはやはり十勝の秋とはひと味違う。
寒さで凍えていたはずが、開陽台取付の坂を一登りする間にやはり汗だくになった。西側の丘陵は背中は朝日に照らされ、谷は青く影に沈んでいた。早朝らしい眺めにかまけて、ついつい脚を停める。
北海道Tour17#13 開陽台・虹別・計根別ポタ 開陽台駐車場から東側を展望 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
6:10、開陽台着。
北海道Tour17#13 開陽台・虹別・計根別ポタ 開陽台展望台から南側を展望 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
少ない雲がたまたま日差しを隠し続けて、根釧台地は影の中に沈んでいたが、天気は文句無しの晴れと言っていい。昨日気温が上がったからか、根釧台地の地面近くに霞みが漂い、地平線へと続いている。昨日はくっきり見えた地平線も、国後島も、霞の中だ。しかし上空は見事に晴れ渡っている。
日なたと影、靄を纏った牧草地と防風林が眼下に広がって彼方へ続いてゆく。拡がる大地というより、足下から彼方へ続く大地のボリュームが感じられた。地面と相対する空は、上へ遮る物無く続いている。いや、台地が空気を纏っているのが感じられ、更に空気の外側すら伺えるのだ。こんな気分になれるのは、やはり今朝が快晴だからだろう。夕方も良いが朝も良い。たったの3連休なのに、わざわざやってきた甲斐があった。
1時間を過ぎても厭きない眺めだ。明らかに開陽台で時間を取りすぎである。何なら1日中ここで過ごすか。
しかし、山裾に雲が現れたと思ったら、青空の中に次から次へと雲がやってきて去ってゆくようになった。意外に雲の動きは速く、日差しが消えたり現れたりし始めた。
北海道Tour17#13 開陽台・虹別・計根別ポタ 開陽台展望台から南側を展望 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
北海道Tour17#13 開陽台・虹別・計根別ポタ 開陽台展望台から東側を展望 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
北海道Tour17#13 開陽台・虹別・計根別ポタ 開陽台展望台から北側を展望 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
7時半を過ぎると、明らかに地表付近の靄が澄み始めた。太陽はもう文句無しにすっかり高く昇っていて、空気も早朝ほど涼しくない。
このまま雲が行き来して増えたり減ったりして、午後から夕方へと推移するだろうということが実感でき、とりあえず朝の開陽台は充分楽しめたという気になれた。また夕方開陽台へ帰ってくればいい。今は次へ脚を進めよう。
記 2018/2/19
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