養老牛温泉→(道道505号)養老牛
→(道道150号)開陽台
→(道道150・885号)虹別
→(国道243号)弟子屈
71km

開陽

弟子屈

虹別

開陽台

北進

養老牛

養老牛温泉

北海道Tour00 #7
2000.8/16 養老牛温泉→弟子屈


 5:20、地震で目が覚めた。
 窓の外は、霧ではないと言うだけの濃い曇りのようだった。まあ、今日は休息日の予定なので弟子屈まで移動すればいいだけだ。
 朝食を終え、うとうとしたりだらだらしているとすぐに時間が過ぎてしまう。そのうち、何と太陽が出てきた。空を見ると、厚い雲に部分的にぽっかりと穴が開き、青空が見えていた。鋭い直射日光が、急に暑さを感じさせる。

 そうゆっくりもしていられない。9:50、養老牛温泉花山荘発。
 一昨日通った道道150へ出て、向かい風の中をゆっくりと東へ進む。一昨日見たばかりの風景だが、牧草地とカラマツの防風林がなだらかな丘に展開する、どこか広がりを感じさせる風景は本当にいい。
 この道道を通る車やオートバイが、今年は妙に多いように思う。特に車が去年より確実に増えた。ふと、観光客でごった返す開陽台の駐車場を想像した。

 途中いつもの「牧舎」でアイスを食べたりして、11:30、開陽台着。
 面倒臭くなって来ようか止めようかちょっと悩んだ開陽台だったが、来てみればやはりその展望は本当に素晴らしい。
 展望台には予想通り観光客が多いので、しばらく展望台の下の広場の脇で例によっていつものCDを聞きながら、しばらくぼうっとした。昔はこっちが一番上だったのだ。何も後から作った展望台へ好き好んでいくことはない。等と一人で納得していた。
 一直線に地平線へ伸びて行く道路、重なり合う牧草地や防風林のグリッドが、微妙な地形の隆起をわかりやすくしている。今日は天気もいい。雲はかなり少なくなり、青空の中に低めの雲が浮かんでいる。日なたは太陽光線が厳しく暑い位だが、山から吹いてくる強めの風がひんやりと涼しい。
 ぼうっとしながら、この道東の根釧台地北部の風景ともうあと2・3時間でお別れなんだと思うと、少し悲しくなった。が、こちらにも日常生活がある。いつまでもだらだらとどまっているわけにもいかない。

 12:30、開陽台発。昼食場所がないので、またもや「牧舎」に寄った。

 再び西へ向かい走り始めた。何度かのアップダウンを経て、牧草地と防風林の中を中標津町から標茶町へと向かった。まだ14時だと言うのに、午後の太陽光線はすっかり赤くなっている。今年は例年より盆休期間が遅いせいか、もう秋になってしまったのだろうか。そう言えば、8/21から道内の小学校は2学期だ。
 赤みを含んだ強い太陽光線に照らされた、右の西別岳やその後方の知床の山々、カラマツ・牧草など、刈り取られた後の牧草地など、周りの風景が全てまぶしい。
 やがて国道243号を行く自動車が牧草地の中に見えてきた。

 虹別の分岐の坂を上り詰めたNHKの電波中継所の脇の、例の地平線の見える場所で、火器でコーヒーを沸かしてまたもやCDを聞きながら、しばらく地平線の風景を眺めてぼうっとした。脇の国道の自動車は比較的多く、あまり落ち着く場所ではないが、ここで中標津・標茶の牧草地の風景ともお別れである。もう今回の旅行も、半分以上の日程が過ぎているのだ。
 今年の道東の天気は本当に良かった。濃い色の青い空に輝く、丘陵の緑の牧草地は、しばらく忘れられない鮮烈な風景である。

 15:45、虹別発。
 鞍部分というのか、2つの丘の頂上に挟まれた部分からスノーシェッドを経て、少し下って少し平坦というのが4回繰り返され、国道243号は弟子屈の町の脇に降りてきた。
 明日の津別峠に備えて途中でカロリーメイトを仕入れ、16:50、「鱒や」到着。

記 2000.8/17

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Last Update 2004.1/2
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