Canon NewFD28mm 1:2.8 |
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1986/2 北海道標津郡中標津町開陽にて |
種類 | 広角 |
マウント | キヤノンFDマウント |
構成枚数 | 7群7枚 |
対角線画角 | 75° |
最小絞り | 22 |
距離目盛(m) | 0.3〜3・∞ |
フィルター径 | 52mm |
フード | BW-52B |
専用ケース | LH-B9 |
寸法 | L40mm×φ63mm |
重量 | 210g |
発売日 | 1979年5月20日 |
定価 | 本体\35,000 |
参考リンク |
Canonカメラミュージアム Photography in Malaysia>Modern Classic SLRs Series |
1980年、A-1購入の翌年にお年玉で購入しました。ワタクシ初の広角レンズ。
前年の中学校の移動教室で、360°拡がる車山高原を前に、50mm画角の限界を思い知った結果の導入でした。購入前は駅撮りで車両をデフォルメしなさそうな35mmが魅力的でしたが、父の会社の写真に詳しい方の推薦もあって28mmに決定。
購入後しばらく、50mmとずいぶん違う画角、パースペクティブを持て余すことになりました。でも今、広角1本目が28mmだったことにとても感謝しています。広角の感覚を掴めたこと、その後比較的スムーズに20mmに進めたこと、そして今GR1、GRDに何の違和感も無く馴染めること…。鉄道を撮りに行った先で、ちょっとした景色を28mmで撮れることで、いろいろと旅行の思い出を残してもくれました。
28mmの画角は意識せずに普通見えている範囲。特に旅先、田舎や大自然の広々とした場所で使うにはとても使いやすいのでした。
かなりコンパクトなレンズながら、前面にはNFDレンズの28mm・24mmから登場したキヤノン花形フードがにらみを利かせました。その描写は、今にして思えばややコントラスト重視気味。発色がやや派手で、どういうわけかハイライトがヒステリックに飛びやすく、ニュートラルで柔らかい50/1.4S.S.C.とはかなりキャラクターが違います。50mmとはアングルが変わることもあり、露出を変えて使い分けた記憶があります。
学生時代の旅行の思い出が詰まったレンズでしたが、普段の被写体が街中の建築にシフトするにつれ、より引きの無い場所で使いやすい20mmに私の広角主力はシフト。1991年、20-35/3.5L導入で遂に全く使わなくなり、翌年売却してしまいました。どうせ使わないのだからという理由はありましたが、今思うと残してあげれば良かったと思っています。
ただ、中古市場ではFDコーナーの常連で、値段も安め。それだけ売れたということと、手元に残さず売ってしまう人が多いということなのかも。
記 2006/6/15