Canon NewFD20mm 1:2.8 |
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1991/8/12 Harlem NYC |
種類 | 超広角 |
マウント | キヤノンFDマウント |
構成枚数 | 9群10枚 |
対角線画角 | 94° |
最小絞り | 22 |
距離目盛(m) | 0.25〜3・∞ |
フィルター径 | 72mm |
フード | BW-72 |
専用ケース | LH-C10 |
寸法 | L58mm×φ76.5mm |
重量 | 320g |
発売日 | 1979年12月 |
定価 | 本体\59,000 |
参考リンク |
Canonカメラミュージアム Photography in Malaysia>Modern Classic SLRs Series |
最初は画角をやや持て余し気味だったはずの28mmでしたが、風景スナップなどでは実に見たままの画角で使いやすい反面、広々とした雰囲気まで写すのは難しいことが次第にわかってきました。こんなことを意識するようになったのは、鉄道の撮影に出かけても、鉄道より風景を撮ることが多くなってきたことが影響しています。
また、会社員になってから半日出勤の土曜の午後に、都内町中の写真を撮りはじめると、露路、街中など、狭い場所で28mm画角に不満を感じることが増えてきました。
そんなわけで、1989年7月に購入。
さすがに20mmともなると、画角もパースペクティブも非日常の世界。すぐ近くの人の足下から頭までとか、狭い前面道路から見上げる建物が楽に画面に収まります。また、カメラをちょっと傾けるとがらっと変わるパースペクティブ。構図決めにもけっこう慣れが必要。
初めて20mmを覗いたとき、何だかギンギンに度の強い眼鏡をかけたような気がしました。それでも普段からずっと20mmを付けっぱなしにしていると、自然と慣れてしまうものです。一度慣れてしまえば、20mm画角は、引きの無い街中や露路、室内など幅広く使えます。多少取っつきの悪い分、今まで撮れなかったものが撮れるようになり、かなり強力な存在なのでした。
一方、意外にも景色などでは、撮りたいはずのど迫力の絶景がやけにスケールダウンしてしまいます。広い画角は眺めたい範囲以外に意識していない範囲も画角へ詰め込んでしまい、範囲とパースペクティブも強力なので、見た目とファインダー内で印象はかなり変わってしまうのです。
このため、何でもかんでも20mmで撮るわけにもいかず、意外にしょっちゅうレンズ交換が必要なのでした。
入手以来1年弱ぐらいA-1に付けっぱなしで努めて使ってはみたものの、画質はどうもいまいち。5.6以下では柔らかというより低コントラストでぴりっとせず、逆光には弱くて発色もダルに。単焦点のくせに構図によってはディストーションも目立ちます。
20mmの威力は感じつつ、結局このレンズにはあまりいい印象は無く、私が本当に20mmを好きになるのは20-35/3.5Lを使い始めてからになります。
記 2006/6/19