RICOH GR DIGITALのアクセサリー

ファインダー付き

GRD+GV-1


(1) WIDE CONVERTER GW-1

画面内太陽の超逆光だがワイコン付きでもまだクリア

2005/11/27 静岡県賀茂郡南伊豆町 石廊崎にて

 装着すると28mm相当の画角が21mm相当になるワイドコンバーター、通称ワイコン。各社コンパクトデジカメ専用アクセサリーの一ジャンルとして登場したこのワイコン、だいたいもともとひどい広角端樽形が更にひどくなり、もともとひどい周辺流れが更にひどくなるので、良い印象がありませんでした。

 ところがGR DIGITAL(以下GRD)用に用意されたこのワイコン、すごく画質が良いんです。さすがにディストーションは出ますが、一眼用がばがば安ズームより遙かに気になりません。余程気にする人じゃなければ全然実用レベル、むしろアングルを工夫するなどで問題回避すべきでしょう。周辺流れも目立たず、ヌケの良さも少ない周辺減光もそのまま。

 使える画質で鞄の中に常に忍ばせておける大きさなので、ここぞと言うときに装着でき、とても便利です。たださすがに沈胴はしないので、常時付けっぱなしだとGRDが鞄やポケットに入りにくくなってしまいます。また、ゴム製のワイコン専用花形フードは指標合わせ填込式ですが、これが意外にめんどくさい。日本カメラの表紙に載ったワイコン付GRDには、何とこのゴムフードが間違って90度ずれた状態で装着されていて、話題を呼びました。
 でもGR1の21mm版GR21は、今中古市場で12万ぐらい。直接比較は厳しいと思いますが、21mm画角を必要とする人にはかなりお徳用なアクセサリーと言えます。それに周辺減光の激しいGR21mmより、こっちの方が一般には使いやすいでしょう。

 そうそう、取付には別売のアダプターGH-1が必要です。ほんとは大型の5.9mm用樹脂フードとセットのこのアダプター、GRレンズの対逆光性能が素晴らしいGRDにはほぼ外付けフードの必要が無いので、ほとんどこのワイコンの専用アダプターみたいにして使っている人が多いのではないでしょうか。

(2) FINDER GV-1

手ぶれ防止にファインダーは重宝

2005/10/23 群馬県下仁田群下仁田町 下仁田駅にて

 GRD発表時の賛否両論の争点は、CCDサイズとファインダーの外付けでした。特にファインダーが無いと撮影スタイルが崩れたり、手ぶれが心配だという意見が多かったように思います。
 GR1のファインダーは真面目に作られていたとのことですが、実態はかなり視差が大きく、範囲表示は小さめでした。はっきりしない撮影範囲は周辺減光の大きいレンズと相まって、結果的にGR撮影感覚とも言うべき、被写体に切り込めるような感覚がありました。

 さて、GRDのファインダー外付に対する批判は何段階かのレベルに分かれていましたが、自分でGRDを使いはじめると、フレーミングが必要なときは視差の無い背面モニタが便利だし、片手撮り時は逆にファインダーなんか覗きません。この大きなファインダー、付ける前にまず撮っちゃうんです。
 もともとGR1のファインダーに悩まされていたので、優秀な外付けファインダーはいかにもGRらしいと思っていましたが、せっかくGRDと同時に買ったこのファインダー、実際に使って撮ったことはあまり無いのでした。
 ただ、夜の町を手持ちで撮るとき等は確かに手ぶれを防ぎやすいので、なかなか重宝します。

手ぶれ防止にファインダーは重宝

 気を取り直してGRDに付けると、クラシカルと言うか未来的というか、ちょっとあまり見た記憶が無い表情に。覗いてみると、外付けにしては視差が少ない。GR1より全然少ないです。像が大きく明るくクリアで、さすがRICOHという気になります。
 また、ファインダーに撮影情報表示が無いので、被写体に落ち着いて向かえることにも気が付きます。何故かCanon A-1T90のファインダー表示を消したときとは、明らかに違う気分なのが面白いところです。

 GRDでは、周辺減光の無いレンズとCCDの画像をそのまま確認できる液晶パネルで、画面の隅まで活かしたフレーミングが可能になりました。これはGR1だけでなく、35mmやデジタル一眼と比べても、GRDの大きなアドバンテージと言えます。でもこれだけ優秀なファインダー、やはり積極的に付けたり外したりして使い分けるのがGRDのGRDたる所以なのかもしれません。

記 2006/7/5

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Last Update 2018/7/28
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