オホーツク沿岸の浜頓別からサロベツ原野の内陸東端豊富を結ぶのが道道84。
沿道は北海道でも集落が少ないですが、特に浜頓別から北進までは、無人の谷間とひょろひょろした低木の森と湿地帯が50km弱延々続きます。地形図で数軒民家がありそうに描かれている場所も、もはや全て廃屋。浜頓別側では街の手前まで民家が現れず、募る人恋しさにやきもきさせられます。道北もいよいよ先端部とはいえ、さすがにこれだけ無人地帯が続く道はそう多くありません。また、この辺り特有の丈の低い茂みみたいな森は、大伐採の跡とのこと。何とも言えないうすら寂しさを感じる道です。
途中には緩めで低めの丘越えが1ヶ所。緩めで低めだけあって、下りも延々と下りでが無く、実質的にはほぼ平坦な道と言えます。その平坦な道から数カ所で分岐する林道は、低山や周囲の湿地帯の茂みの中へ。熊注意の看板、雨が降ると立入禁止になったり、そうでなくても入口から鬱蒼とした低い密林へ消えて行く道。かなりデンジャラスな香りが漂います。オホーツク海側沼地へのショートカットにもなっているこれら林道ですが、あまり安易に踏み込まない方が良さそうです。
記 2007/3/29