藻琴から網走へ、オホーツク海沿岸の国道244から山側に続く丘陵地帯は、主要国道に囲まれた台地のためか、ツーリスト達、特に自転車乗りにはあまり顧みられません。しかし、市道・町道や農道を辿って、ひっそり静かな道からいかにも北海道らしい彫りの深い緑の丘や森、それらの広々とした拡がりを眺めることができます。
メインルートとしては、女満別から藻琴方面へ抜ける道道246。これに美幌・藻琴・小清水など各方面から台地が取り付きます。畑の中の静かな道には農家の軽トラやトラクターが時々通り、茂みの中からはキタキツネも現れます。
景色の良いエリアですが、海岸部から立ち上がる丘陵のアップダウンはややしつこ目。計画に当たっては時間の余裕を見込んでおきましょう。網走・女満別などのショートカットのつもりだったのが、景色を眺める気持ちの余裕も無い状態で連続アップダウンに疲れ果て、おまけに予定はめちゃくちゃという事態に陥りかねません。
また、夏の網走地方はフェーン現象により、しばしば道内最高温地帯となります。どうかすると日本で一番暑い場所になることも。斜度がやや厳しめの市道・町道規格アップダウン対策を甘く見ることなく、水分は多めに準備しておくようにしましょう。
記 2008/4/16