私の好きな道 #31
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道北も北のエリア、猿払から浜頓別まで、国道238の少し内陸側の自転車専用道です。
森と茂みの中に延々と続くこの細道は、実は元天北線廃線跡。カーブ、勾配ともゆったり穏やかで、時々駅の跡なども残っています。並行する国道238が近づく箇所では、高速でぶっ飛ばす大型車の悲鳴のような通過音が、まるで別世界の出来事のように聞こえてきます。
また、基本的には閉鎖的な景色の道ですが、そこかしこに濃厚に鉄道の雰囲気が残っています。特に浜頓別近くの大沼・小沼を見下ろす辺りや、森の中に一直線に続く頭上が開けた道には、何だか気動車に乗って景色を眺めているような錯覚に捕らわれそうになります。
静かな道なのは良いのですが、浜頓別から先、自転車道が唐突に終わる猿払まで、途中の浅茅野の集落を除いて沿道はほぼ無人。走っていても、きっと全区間誰にも出会わないことでしょう。
誰もいない道は静かすぎて、茂みの中急にがさっと動く動物の気配にちょっと不安を感じることも。過去4回の訪問時には、毎回熊出没情報が掲示されていました。
記 2007/1/9