私の好きな道 #32
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紋別から北のオホーツク海沿岸部。特に名寄へ国道239が分岐する興部から北、浜頓別までは交通量が一気に減ります。
夏でも天候が不安定で気温は低く、ストーブが普通に焚かれているこの地方。かつての入植者の苦闘は本多勝一さんの「北海道探検記」に描かれている通りで、現在でも10〜20km以上毎に小さな漁村が思い出したように登場します。
その間は、というよりほとんど全区間が漠々と寂しい海岸で、時には岩山が迫り、時には丘陵が拡がり、時には砂浜から続く灌木帯の中に、淡々と、そして延々と国道238が続きます。その道に沿って、かつての国鉄興浜南線・北線、風化しつつある遺構が時々姿を現わします。
道自体はほぼ平坦ですが、西側には道北の山々が迫り、特に枝幸・浜頓別間ではその山々がオホーツク海沿岸に迫ります。山が低くなって目の前に猿払原野が開けると、浜頓別に到着です。
冬が寒いのはもちろん、夏の低温は想像を絶します。元々紋別から興部へは何と無く気温が下がってくるのですが、濃霧の日は摂氏一桁台に落ちることも珍しくないようで、枝幸の飲食店等では前述のように店の真ん中に石炭ストーブどかっと置かれています。
でも、天気それ自体はオホーツク海高気圧の影響を受けやすく、台風の影響で道内全域が雨でも、このエリア、特に北部は晴れなんてこともあるようです。
記 2007/1/9
走行記録
2006/8/17-2・3
2001/8/16
1993/8/9