北海道Tour07 #10-3 2007/8/17 仁宇布→浜頓別

仁宇布→(道道120)中頓別 (以上#10-1)
→(国道275)金ヶ丘→(町道・広域農道)ポン仁達内
→(道道84)仁達内→(道道710)飛行場前
→(北オホーツク自転車道)猿払→(道道1089)猿骨
(以上#10-2)
→(国道238)さるふつ公園→(国道238)猿骨
→(道道1089)猿払→(北オホーツク自転車道)浜頓別   177km

北オホーツク自転車道 鬱蒼とした森が続く RICOH GR1 GR28mm1:2.8 UC100 猿払から芦野経由でさるふつ公園へ 赤は本日の経路

 民家が何軒か集まった猿払で自転車道は終了。猿払から芦野までルート自体は旧天北線のようだが、道は自転車道から道道1089となった。森、牧草地を抜けて一直線に伸びる道幅が一気に広くなり遮る物が無く、向かい風が容赦無い。

 そう言えば以前、やはり似た雰囲気の道に鬼志別から入り込んだことがあった。あの道も多分旧天北線跡っぽい。あるいは今後、天北線跡つながりでこれらの道がくっつく予定なのかも知れない。

 芦野の集落はやはり民家が数軒、猿払と似たような表情である。ここで道道1089も終了、あとは湿地の茂みへ何だか先の知れないあやしい道が続いている。

何となく寂しげな北の海 Canon NewF-1 FD20-35mm1:3.5L SL E100G

 ここらで海岸に出るのが、今のところ道の駅さるふつ公園への正規ルートなのだろう。

 海沿いの猿骨へ出て国道238へ。道北のオホーツク沿岸北部は、いつもオホーツク海が広々と開けていて、寂しいような北の海の表情がある。海岸の茂みの草もどことなく寂しく力強く、風にその身を任せて震えていた。

 猿払原野も浜鬼志別手前ともなると、道には思っているほど大型車は少ない。が、やはり何とはなしに国道らしく落ち着かない道ではある。

 海と道と牧草地、どこまで行っても余り変わらない景色を眺めながら遠くに見え始めた道の駅を目指すが、進んでも進んでもその大きさは余り変わらない。

さるふつ公園から北オホーツク自転車道経由で浜頓別へ 赤は本日の経路

 15:50、さるふつ公園着。
 中頓別から補給休憩していないのもあり、ソフトより気持ちはカレーとかラーメンに向かっていた。何か暖かいものが食べたい。
 しかし16時前にして、既にレストランは営業終了だった。仕方無く、さるふつサイクリングターミナル脇の仮設小屋のほたて弁当で誤魔化すことに。ほたて弁当では量が足りなく、更にソーセージも食べる羽目になってしまった。
 浜頓別までは国道で30km。帰りも芦野へ大回りして北オホーツク自転車道を使うので、距離は35kmぐらいになるかもしれない。ここ2日洗濯できていないので、ここは夕食まで余裕を持って到着して、宿泊者の洗濯機奪い合いに勝ち、早めに洗濯を終えないと。風呂にも早く入れるだろう。

 16:10、さるふつ公園発。
 国道238ではさっきの向かい風から一転追い風である。空も晴れつつあり、もう辺りは夕方の赤みがかった光に包まれ始め、オホーツク海の広々とした、そしてちょっと寂しげな表情が海から海岸、そして猿払台地全体の表情へ拡がっていた。

 道道1089ももはや真っ赤っかな景色の中である。快調ペースで猿払から北オホーツク自転車道へ。

 カムイト沼、浅茅野と、森や茂みが何だか不気味なのでもうどんどん進んでしまう。

 飛行場前辺りの牧草地を過ぎると、それまでの登り基調が下りに変わり、突如クッチャロ湖の小沼が右に現れる。

 意外に高い場所まで登っているので湖とは高度差があり、広々と湖を見下ろすことができる。そしてその向こうの猿払原野、牧草地、道北の山々。いつもつい足を停めてしまう素晴らしい展望である。自転車道の小沼の脇、所々の展望ポイントらしき場所には、どういうわけか国鉄樹脂ベンチが置いてあるが、そういう場所は隣の茂みが不気味で、あまり長居したくなさそうな雰囲気でもある。

 ここからは道が一気に下り始め、次に現れる大沼は、もう見下ろすというより横目に通過する位置関係となる。

 相変わらず湖岸の茂みは不気味であり、もう浜頓別も間近なので、ささっと通過する。

 17:35、浜頓別「トシカの宿」着。去年も泊まったこの宿、いや、もう何度も泊まっているので、宿の前の道から何か勝手知ったる様な安心感がある。

さるふつ公園から北オホーツク自転車道経由で浜頓別へ 赤は本日の経路

 到着後ささっと風呂と洗濯を済ませ、良い気分で食前のクラシック大瓶を所望。一時はどうなることかと思った今日の行程だったが、輪行することもなく、平地ばかりではあるが終わってみれば180km目前。まだまだやればできるのだと思った。
 夕食はいつもこの宿お馴染みのジンギスカン食べ放題。自転車乗りには有利なので、数日前からずっと楽しみにしていたのである。

 食後のウイング温泉には入りたかったが、確か帰ってくると21時ぐらいだったはずだ。去年も入ったし、それよりのんびりして早寝したいので、出かけるみんなを見送って宿に残ることにした。
 食堂で今日の記録など纏めていると、おもむろに掃除が始まった。何とジンギスカンで油煙が付いた壁、机、床を全部拭いている。居心地の良い白木造りの部屋、旅行者にとって楽しみなジンギスカン食べ放題。何でもないように見える一つ一つがこういう努力に裏付けされているのだ。それこそが、この「トシカの宿」がもう20年以上も人気を保っている理由なのだろう。

記 2007/9/24

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Last Update 2007/11/11
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