四国Tour23#2
2023/4/30(日)木屋平川井→東祖谷京上-1

木屋平川井→穴吹町宮内
(以下#2-2) →貞光皆瀬川向
(以下#2-3) →葛籠
(以下#2-4) →桑平
(以下#2-5) →見ノ越
(以下#2-6) →東祖谷京上

96km

ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

  A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 昨夜ものすごい音とともに降り続いた雨は、天気予報通り朝までには止んだようだった。木屋平川井「つるぎの湯 大桜」の宿直のおじさんは実は宿の重要人物のようで、朝食の準備に参加していたり、ちょっと早めに着席した私に話しかけてくれるのであった。昨日の夕食で蕎麦の実のお汁がとても美味しかったお礼を伝えると、他にも木屋平は剣山からの水が美味しいとのこと。なるほど、それも昨日の夕食で感じていたことだった。

 野菜が多く大変助かる朝食を頂き、7:25、雨上がりの木屋平川井「つるぎの湯 大桜」発。宿からすぐ下手の川井の集落へは下らず、まずは山中の与作へ合流する林道へ。

 初っぱなの林道アップダウンの厳しい斜度に息が切れ、出発早々しょっちゅう立ち止まり、明らかに15%以上だなと思ったところで押しを入れた。昨日の疲れが残っているかもしれない。足下を見ると、サワガニが路上を歩いている。四国の山間細道ではよく出会う生き物だ。踏んだりしないよう気を付けねば。

 少し登って与作に合流。宿の前から直接川井に下ってしまえば楽だったものを、わざわざ与作へ合流して登り返したのには訳があった。2004年に与作から川井峠へ登った時に眺めた国道492と与作の分岐を通って、国道492へ向かいたかったのだ。

 その分岐は国道の分岐にしては大変あっさりと、行き先を示す国道の青看板だけが二つの道が国道であることを示していた。単純さというより思い切りの良さがいかにも四国山中の細道国道分岐らしくて、印象に残っていたのだ。川井峠への登り区間にあったのでより印象的だったかもしれない。
 2004年に眺めた大変あっさりした分岐は、しかし今回幅広の新道が追加されていて、以前の細道国道が山中で分岐してゆくちょっと不思議な光景とは異なる、今風のニュアンスを醸していた。むしろそれより、新道の橋から眺める川井の谷間が、切り立った高い山肌に囲まれて深く落ち込み、上から下まで民家が点在し、雨上がりの幽玄たる雲が大変見応えある風景を作っている。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 谷間の穴吹川もごうごうと、昨夜の雨のせいかかなり流れが激しい。ここまでの細道区間からは見間違うような拡幅新道の与作が、もう少し先で見ノ越に取り付くべく谷を豪快に登ってゆくのもよく見えた。

 国道193で明るい新緑の谷間を下ってゆく。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 川井は標高390m、県道255に分岐して登り返しが始まる穴吹町宮内は標高80m。この間大きな登り返しは無い。下り基調が続く国道493では、しかしあまりペースが上がらない。岩場に貼り付くような細道区間が多く、路面が濡れていて、あまり速度を出せないのである。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
 

 だいたい20km/hとかそれ以下でそろりそろり、こよなく美しい新緑のトンネルや谷間を、ウォッシュボードもごく普通に現れる細道で下ってゆく行程が延々と続いたのであった。

 尚、並行する穴吹川の渓谷は、昨夜の雨で終始濁流状態。のみならず、この日通った全ての谷間で、谷底の川が迸る濁流となっていた。朝までに雨が止んでくれて本当に助かった。

 

 穴吹川区間では 「恋人峠」という地名とそのいわれの看板を見かけた。深い谷間まっただ中の、余程の岩場だったのかもしれないなどと想像させられた。

 

 9:10、穴吹町宮内着。計画時にストリートビューで商店が無いのは確認済みだ。正直、ここには8時半過ぎには着けるものと思っていた。まあ、30分遅れだしまだ深刻な遅れじゃない。

記 2023/5/28

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Last Update 2023/7/1
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