北海道Tour23#13
2023/9/15(金)旭川空港→朱鞠内湖-1

旭川空港→江神橋
(以下#13-2) →江丹別
(以下#13-3) →幌加内
(以下#13-4) →添牛内
(以下#13-5) →朱鞠内湖
 103km

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

 初日は旭川空港から朱鞠内湖を目指す。夕方が早くなって夜が寒い秋なので、旭川空港には始発で着いておくことが必須だ。という条件から、便は羽田7時発旭川8:40のエアドゥ81便一択となる。まあ、雨が降ったら輪行前提で便を遅らせる手もあるかもしれない。列車が少ない宗谷本線の連絡も調べちゃあいない。頭の中は晴れるという先入観しか無いし、天気予報も前日まで4日間とも晴れのままだ。
 空港まで早朝のタクシー予約もいつも通り、のつもりだったがそうじゃなかった。いつも母のマンションのフロントサービスでお願いする大手会社が、今回に限って早々に埋まっていたのだ。ケッ、しけやがってと思いながら自分でタクシー会社に問い合わせると、有名どころの2社でやはり埋まっているとのこと。一社などは一旦受付後、やはりダメとのお返事が返ってきた。3社目でやっとOKとなり、事なきを得たことは有り難かった。そんなに混んでるのか、コロナ禍開けの連休初日は、と思った。だってそれぐらいしか想像が付かなかったからだ。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 せっかくそんなに苦労して予約してタク輪で4時半過ぎに羽田に着いても、エアドゥ81便の出発は35分も遅れた。

 エアドゥ81便は途中15分も時間を稼いでくれたのだが、旭川空港への到着は20分遅れ。おまけに着陸した旭川空港は低い雲によるかなり濃い曇りだ。今日は旭川で午前中から晴れ予報だから晴れるんだろう、どこかで。
 エアドゥの科学力と飛行能力と努力には感謝しつつ、荷物を受け取って9:15。ちなみにこの便、折り返しで夏にいつも旭川空港から乗る羽田行きのエアドゥ便になる。夏の旅が懐かしく思い出される気がするが、出発前で気が張っているので気分はすぐに切替わる。どんより曇りとは言え。

 自転車を組んで荷物を積んで9:50。例によって更になんだかんだ用事がある。
 まず、GPSに入れたつもりの予定トラックがGPSに入ってないようなのだ(その後、ちゃんと入っていたのを何故か年末に確認できた)。どうせGPSトラックが必要そうな難所は旭川市街だけだが、旭川市街では効率良く道を選ぶ必要がある。GPSそのものを忘れてしまった2019年、旭川市街で見事に時間を食ってしまったのだ。何かとGPSで因縁が多いコースだとも思う。今回は一昨日までこの旭川市内の通過経路を検討していたし、その経路は大体頭に入っちゃあいるので、あとは地図とスマホとアドリブで何とかしよう。
 次はコンビニ補給だ。今日の道、というかこの先明日の名寄盆地か、下手をすると下川セイコーマートまで経路上にコンビニが存在しない。いや、下川は町のすぐ来たの放牧地橋が通行止めなので、町の2km手前から体現へ迂回する必要があり、できれば下川市街への行って戻っては省略したい。この場合、確実にコンビニに寄れるのは、何と明後日の歌登になってしまう。この観点から、できれば旭川市街を通過するまでにコンビニに寄り、明後日午前中ぐらいまでの物資を多めに仕入れておく必要がある。幸い旭川空港にはセブンイレブンがあり、とても助かった。そして結局ここで仕入れたパンが、最終的に翌々日の午前中まで残っていてくれたのだった。

 出発は10:05。目論見より遅いのを気にしつつ、とにかく走り始めないと。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 旭川空港の台地から降り、ややアドリブ気味に静かそうな道へ。予定経路としては、確か東神楽の手前で忠別川に向かうトラックを組んでいた。地図上では一番近道を選んだつもりだった。しかし、初めて通る道でもあった。曲がる予定の箇所はいつの間にか通り過ぎてしまい、何となく流されるままごく自然に既知の道へ。前回もアドリブに近い状態でこの道を通ったことを思い出す。脚を向けやすい道なのかもしれない。まあ、この辺は旭川市街と違い、多少予定と違っても何とでもなる。

 辺りに住宅や店舗が増え、旭川郊外っぽい雰囲気に変わってきた。いつの間にか霧っぽさは失せ、雲が高くなり、ポン川沿いの土手から雲の中に青空が見え始めた。やっと晴れてきたか。

 忠別川に合流し、南岸に自転車道が無くなるので北岸へ移ってあとは旭川市内へ向かってゆく。空は一気に晴れつつあり、いつの間にか辺りは陽差しの中となっていた。陽差しは厳しいものの、流石に秋の午前中。暑くて仕方無いという感じじゃないのは助かる。

 忠別川では土手の上と、土手の中の川原に自転車が通れる道がある。土手の上からは郊外から戸建住宅が増えて次第に旭川市街へ替わってゆく様子が見えるし、土手の中ではそれこそ真面目に熊が心配な茂みの脇や木立の中に道がある。どちらも大都市の道としては静かで退屈しないいい道だと思う。今日は橋での道路横断時に何かと手間取るのを極力避け、土手の中へ降りて脚を進めることにする。

  A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 土手の中で外の街並みが伺えないまま脚を進めてゆくと、いつの間にか右側の丘や既知の橋が見え始めた。嘘、と思うぐらいに意外に早く旭川市街に入っていたのだった。これが旭川という街の、親しみやすい距離感覚なのだと思う。

 10:50、旭川駅南通過。

 次の忠別橋では北岸から南岸へ移っておく。忠別川と石狩川との合流点を自転車道で通過するために橋を渡る場所は重要だ。

 そして南岸に移るとすぐに、道道71が近づいてきた。この先、石狩川南岸の自転車道は川原の茂みに進んで埋もれてしまうみたいだったので、ここで道道71に移っておく。この辺が今日最大の要注意箇所のはず。

 道道71は、江神橋で再び石狩川を北岸へ渡り、というより江丹別への谷間へ入り込んで北上してゆく。これでほぼGPSトラックに描いていた予定通り、旭川市街を通過できたことになる。もうあとはGPSトラックが無いと心配、という箇所は無い。そして嬉しいのは、前回に比べて進行上の貯金ができはじめたことだ。前回は蜂屋に寄った後の出発が10:50、今日の旭川駅通過と同等だ。そしてその後市街地から石狩河岸へ出るのに手間取り、更に近文までやたらと迷走したりその先での雨宿りも含めて時間が掛かってしまい、宿到着がぎりぎり暗くなる直前になってしまったのだった。前回余裕の無い行程だったため、小雨と迫り来る夕暮れに不安だったからだ。今日は少なくともそのときより全然早く石狩川沿いから北上し始めている。この安心感が、この先脚を進めてゆく上で大変有り難い。

記 2024/2/17

#13-2へ進む    #12へ戻る    北海道Tour23秋 indexへ    北海道Tour23夏 indexへ    北海道Tour indexへ    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2024/3/23
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-24 Daisuke Takachi All rights reserved.