北海道Tour19#12
|
|
15:00、上幌内通過。道道49に乗り換えていよいよ一番難所、というより森が深くて怖ろしい雰囲気が漂う松山峠越え区間である。
取付の7%区間は、4サイドじゃないと思っているより大分楽だが、遅いのは相変わらずである。狭い谷間の深い森の圧迫感にびくびくしながら、イキタライロンニエ川の谷底とともに次第に高度を上げてゆく。登りで身体が温まり、汗が出てくるのだけが助かる。
谷底から離陸し、一気に峠へ取り付く手前から、再び陽差しが辺りを照らし始めた。しかしもう15時半過ぎ、かなり真っ赤っかの弱々しい陽差しは山影に隠れそうだ。
一刻も早く、仁宇布に着きたくて仕方無い。大丈夫、ここまで来たらあとは松山峠を越えるだけ。
北海道Tour19秋#12 2019/9/21(土)朱鞠内湖→仁宇布 北海道紋別郡雄武町上幌内 道道49 松山峠手前 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
||
北海道Tour19秋#12 2019/9/21(土)朱鞠内湖→仁宇布 北海道紋別郡雄武町上幌内 道道49 松山峠 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
||
15:40、松山峠通過。
下りでは僅か1ヶ月前夏に登りで通った時より、通過時間が明らかに長く感じられる。我ながら、脚を回して気が紛れているのだとつくづく思う。
松山湿原分岐を過ぎ、最後の白樺区間からやっと交差点が一直線の遠くに見え始めたときには嬉しかった。とにかく熊が怖かったのだ。交差点直前まで、いや、仁宇布のどこで熊が出ても不思議じゃないことも、一応知ってはいる。それでもやはり森と集落では、安心感は段違いだ。
15:55、仁宇布着。周囲はもう真っ赤っかに染まって夕方そのものだ。
夕陽の牧草地と畑の中をファームイントントへ。
北海道Tour19秋#12 2019/9/21(土)朱鞠内湖→仁宇布 北海道中川郡美深町仁宇布 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
夏に真っ白の満開だったソバ畑が、ここまで眺めてきた状態と同じく、赤っぽい枯れ色が目立つ単なる茂みでくちゃくちゃでやや殺風景だ。しかし夕陽が風景全体を真っ赤にして影を伸ばし、殺風景さを帳消しにしてくれていた。牧草地は殊更真っ赤っかで見応えがある。
風景を眺めていても、アブやらブユやら邪魔する奴らはいない。途中、仁宇布から歩くには長いこの細道を、牧草地を見物しながら散歩する方がお2人。案の上、ファームイントントのお客さんだった。
北海道Tour19秋#12 2019/9/21(土)朱鞠内湖→仁宇布 北海道中川郡美深町仁宇布 ファームイントント前 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
||
16:25、ファームイントント着。何だか帰ってきた気分になれた。
お風呂に入って早速ビールを所望。
北海道Tour19秋#12 2019/9/21(土)朱鞠内湖→仁宇布 北海道中川郡美深町仁宇布 ファームイントントにて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
||
北海道Tour19秋#12 2019/9/21(土)朱鞠内湖→仁宇布 北海道中川郡美深町仁宇布 ファームイントントにて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
||
テラスで写真を撮っても寒いので、すぐ中に入るというのを何度か繰り返し、酔い覚ましに一眠りした後夕食に。他2組のお客さんも一緒に、賑やかな楽しい晩になった。
明日の天気予報は6時に雨が降り、しかし9時以降はもう晴れとのこと。6時から9時のどこかで晴れるのだろう。ということは、美深の市街で7時半に晴れるとして、仁宇布では8時半、または9時に晴れるのだ。予報がそうなら、実際に雨でも、計画通り8時に出発してしまえばいい。ただしあまり寒すぎなければ、の話だが。
ということは計画通りに走る前提なので、20時には寝室へ戻って寝た。夕食にまたビールを呑んだので、多少酔っ払ってもいたし。毎日夕方から酔っ払っている。楽しい秋のツーリングだ。
しかし私が寝た直後に空が晴れて、ものすごい星空が見えたらしい。翌朝伺ったそのことだけが、大変残念だった。
記 2020/1/31
#13へ進む #12-4へ戻る 北海道Tour19秋 indexへ 北海道Tour indexへ 自転車ツーリングの記録へ Topへ