紀伊半島Tour18#2
2018/4/28 上池原→湯ノ又-3

白谷トンネルから小川経由で滝へ 赤は本日の経路

上池原→寺垣内 (以上#2-1)
→白谷トンネル
(以上#2-2)
→小川
(以下#2-4) →滝→蕨尾
(以下#2-5) →牛廻越
(以下#2-6) →三ツ又沢出合→湯ノ又
97km RIDE WITH GPS

谷底へ下り始める辺り RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 ライトを点けて943m。狭くひんやりしたトンネルを抜けると、向こう側は狭い谷の中。やはり細かい岩が散らばる路面の細道を気を付けて下り始める。

紀伊半島Tour18#2 2018/4/28 上池原→湯ノ又 白谷トンネル十津川村側入口 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 山腹を下って一度谷底まで降りてから、向こう側でまた100m程登り返す。こういうことはわかっていれば粛々と進むだけだ。やや近くに見上げる涅槃岳の整った形はが新緑に彩られ、濃い色の青空をバックに存在感がある。

山間のためか緑がやや薄い RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
 

 涅槃岳登山道にもなっている白谷池郷林道の分岐が登り返しの谷底になっている。標高650m、あっという間に200m下ったことになる。谷池郷林道は標高1060m位まで登り返してから、今朝出発した上池原まで下る道だ。車両通行止めはいいとして、見える範囲では路面がやや不安定気味なので、あまり立ち入る気はしない。こちらは引き続き国道425の登り返しへ。

山奥に堂々たる涅槃岳 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 再びギヤを目一杯落とし、まずは最初の10%基調約60m、ゆっくりゆっくりではあるが、岩場に続く静かな新緑の細道は楽しい。

 道の外側は細目の木々が茂っているものの、外側に谷間の対岸の山々がちらちら眺められる。谷底は全く伺えないし、そんなことは地形図でわかっている。

白谷トンネルから国道425経由で小川へ 赤は本日の経路

 順当に60m登った辺りから斜度が落ちつき、約3kmの水平区間が始まった。

 かなり切り立った急斜面の岩場中腹に道が貼り付いて、まず3kmで僅かに40m登り返し、6kmで段階的に260m程下った後、「21世紀の森森林植物公園」から先は白谷の名前が変わった芦廼瀬川の谷底まで一気に230m急降下、白谷トンネル越え区間は一段落する。

あそこまで登り返すのか… RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
岩を穿つ道 山深さとともにクリスタルラインとか中津川林道に似た雰囲気 PENTAX K-1 smc PENTAX-FA31mm1:1.8AL Limited

 道は屈曲する岩肌に貼り付いてひたすら細かくくねくねと、先へ先へと続いてゆく。

 しかし谷間全体の空間感覚は比較的通りが良く、谷底からかなり高い位置に続く空中の細道、瑞々しく緑に染まる岩山が見応えがある。

木立の向こうに展望 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
涅槃岳が次第に遠ざかる RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 道の外側には木々が茂り気味で、外側の展望はちらちら見える程度。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 谷の奥で見上げた涅槃岳はもう見えなかったが、白谷対岸には山が切り立って高く聳え、岩肌が緑に埋もれていたり、或いは岩が現れていたりした。

 登り返しが終わった辺りからブナらしい巨木が増え始めた。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 大きな模様に彩られた太い幹には、人工物が必死に自然に抗うこの山奥の山の神様のように存在感が感じられた。

切り立って聳える白谷対岸の山 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 沢を横断する谷の部分では、道の脇から斜面が落ち込んで茂みすら無い。

ガードレールも無い路肩から落ち込む谷底 しかも底が見えない RICOH GRU GR18.3mm1:2.8 パノラマ合成

 ガードレールが無く「転落危険」の看板が立つ道端から、落ち込んだ谷底を見下ろすのが怖ろしい。

荒々しい岩肌が緑に埋まる RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 路面には崩落岩石のかけらが多く、滑って転んで道の脇から転落しようものなら助かると思えない。

白谷トンネルから国道425経由で小川へ 赤は本日の経路
あっちもこっちも濃厚な緑 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 結局数台だけだったものの、忘れた頃に車もやってきた。

 16〜18km/hぐらい、平坦な道としてはかなりゆっくりなペースで進まざるを得ない。

気が付くと稜線が高い 大分下っている RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 道端に「しゃくなげ園」の幟と、石楠花の木が現れ始め、21世紀の森森林植物公園まで道が少し登り返した後、道はいよいよ下り始めた。谷底までの下り区間が始まったのだ。

山肌の上の方に来た道が見える もう涅槃岳は見えない RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
道はかなり切り立った斜面に続く RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 明日向かう予定の上葛原トンネルへの分岐を過ぎ、更に斜度は急になり、山肌から向きを変えて切り立つ山肌を一気に緑溢れる谷底へ。

谷底が見えない 怖ろしくて道の端に行けない RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
小川が見え始めた PENTAX K-1 HD PENTAX-D FA15-30mm1:2.8 ED SDM WR パノラマ合成

 下り途中ぐらいからハルゼミが鳴き始めた。今はまだ2〜3匹のようだが、もう少し季節が下ると、きっと谷中にきんきん響き渡るハルゼミの大合唱が聞けるのだろう。

芦廼瀬川上流方面を望む 濃厚な緑、空に脚が停まる RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

記 2018/5/28

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Last Update 2020/3/16
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