紀伊半島Tour18#1
2018/4/27 三瀬谷→上池原-4

相賀からクチスボダム経由で八幡トンネルへ 赤は本日の経路

三瀬谷→宮川貯水池 (以上#1-1)
→水呑峠 (以上#1-2)
→上里→相賀
(以上#1-3)
→クチスボダム→八幡トンネル
(以下#1-5) →坂本貯水池
(以下#1-6) →池原貯水池→上池原
121km ルートラボ

本日開通の県道760 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 14:20、相賀発。希望想定14時からは少し遅れてしまったものの、タイミリミット15時からはまだまだ余裕がある。焦らず急ぎすぎず心穏やかに楽しく、粛々と脚を進めよう。
 県道760は、相賀から国道425のクチスボダムまでをショートカットする道であり、3月から続いていた工事通行止めが今日の午前中に解除されているはずだ。今日の終着下北山村上北原へ向かう国道425は、尾鷲が支店となっている。県道760が通れなければ、私は相賀から国道42で一旦尾鷲に出て、国道425を起点から登り始めなければならない。やや遠回りのみならず、尾鷲トンネルまで100m強、展望に乏しく交通量の多い道を我慢して登る必要がある。また、この100mは、海岸沿いの尾鷲まで下ることでほぼ丸ごと無駄になってしまう。そして尾鷲からの国道425それ自体は2009年に一度訪れていて、あまり再訪したいとは思っていない。
 県道760経由だと、静かな未済経路を通りつつ、尾鷲経由のデメリットが全て解消される。そういう道が、私が訪れる今日の午前中に通行止め解除となって、待ってくれているのだ。やはりこれもツーリングの神様のお誕生プレゼントとしか思えない。

 

 相賀の分岐から銚子川の谷間に曲がった途端、いきなり交通量が皆無になる。国道42とは全く別の世界なのが何だか可笑しく楽しい。銚子川の対岸、尾鷲トンネルへ向けて山肌を登ってゆく国道42を眺めることもでき、尚更こちらの長閑さが際立つ。

 「種蒔き権兵衛の里」などという看板も見られた。「♪ごんべが種蒔きゃ、カラスがほじくる」の歌の起源らしい。そういやあ前回国道42のこの辺を通った2005年にも眺めているな、あれはまさに水呑峠を撤退した時だったっけ、などと思い出す。

又口川の渓谷開始 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 谷間は地形図どおりすぐに狭くなり、谷間の奥、木津で終了。銚子川から支流の又口川となった渓谷の登りが始まった。

巨大な石がごろごろ RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 登り斜度は10%ぐらい。今日はもう水呑峠でそれぐらいの登りに対しては免疫があるような気になっている。

ごつごつな割にはやたらと滑らかな面を持つ岩 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 斜度よりも目を引かれたのが、屈曲する狭い渓谷が溢れそうな程ごろごろ転がる巨大な石だ。どういうわけか巨大な石はどれも不自然なほど角や面が滑らかで、中には平滑とも言えるような大きな面を持つものもみられた。

川の透明度は高い RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 狭い渓谷の川の透明度は凄く、カワトンボが飛び交うのが楽しい。

淵には魚が透けて見える RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 1箇所、いかにも崩落土砂を撤去したばかりのような急斜面があり、これが問題の箇所かと思った。今日開通したばかりということを知っていると、何か谷間全体に対して厳しい雰囲気を感じてしまう。

上流側で再び川原が拡がる渓谷 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 県道760区間の終盤では、境界線を引いたように突如谷間と川原が拡がり、巨大だった岩も皆無となってごく普通の石の川原に変わった。行く手の小山には、下ってきた国道425が見え始めた。前回2009年八幡トンネル側から下って来たときは、クチスボダムの尾鷲側に軽く登り返しがあったな、などと思い出した。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 国道425との合流点には、通行止めのA型バリケードが置かれていた。脇が通行し放題のAバリだし、歩行なら工事の都合をみて注意して通行して欲しいとの旨を、事前に確認済みである。

 15:00、クチスボダム着。行程は再び希望想定ペースに乗っていた。県道760のショートカットのお陰だ。標高146m、八幡トンネルは標高540m。あと400m登ればいい。

木津からクチスボダムで八幡トンネルへ 赤は本日の経路

 小さな貯水池はすぐ川原に変わり、そのまま又口川は更に谷間を淡々と遡り続けた。

川原が拡がった又口川 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 切り立った狭い谷間にしては、平たい川原が延々と続くのは前回の記憶通り。というより、9年振りの記憶を現地に来て思い出すことが多い。

 今日は尾鷲から山を越えて又口川に合流する国道425じゃなくて、又口川の谷間を県道760で遡ってきたので、山中に不自然な平たい川原が又口川の谷間独特の表情だということがよくわかる。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 谷間が狭くなって周囲はやや密な森の中に替わり、国道425は次第に斜度を上げ始めた。森からはあまり景色が開けることは無い。

 又口に9年前に見かけた民家は、記憶より大分寂れた佇まいだった。何だか一方的な片思いが肩すかしされたような気分の行き場は無い。

 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 更に山腹の森をとぼとぼてれてれ、あきれるほど登りが遅い。でも出発から80km以上、残りの登り量も距離も次第に少なくなっている。もう焦る気は全くしない。

 静かな新緑の森の、楽しい登りである。

 時々、上から工事資材を満載した車が下ってきた。通行止め区間の工事車両が、連休に工事現場を閉め、資材共々一旦引き上げるのだろう。ならば工事場所で工事車両は動いていない可能性が高い。自転車なら全く問題無く通行できるかもしれない。

見渡す山々 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 峠の少し手前で、周囲の展望が開け始めた。前回眺めた風景、というより写真で何度も眺めている山々を眺めてみる。写真では夕方の赤い光に染まっていた山々は、今日は雲の下でやや重い色だ。しかし天気予報通り雨が降る気配は無いし、これで今日のまとまった登りはほとんど終了なのだ。このまま脚を進め、一気にトンネルを抜け、下ってしまえ。

前回は尾鷲の山々だと思っていたが実は全然尾鷲方面ではない(笑) RICOH GRU GR18.3mm1:2.8 パノラマ合成
R0010205.JPG 紀伊半島Tour18#1 2018/4/27 三瀬谷→上池原 八幡トンネル手前 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 16:15、八幡トンネル着。ここまで通行止めの原因らしい箇所は全く無かったが、トンネル入口にやっとその工事現場があった。その実態は、トンネル入口のすぐ手前で、大きな岩や土砂が道幅の90%位にうず高く崩落している、というものだった。

 これを撤去するまで、車の通行は明らかに無理だということが一目でわかる。オートバイもなかなか厳しい。まさに歩いてなんとか通過できる、という位のものである。自転車の私は、2〜30m担いでそっと通過させていただく。

記 2018/5/20

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Last Update 2018/6/15
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