紀伊半島Tour18#1
2018/4/27 三瀬谷→上池原-3

水呑峠から上里経由で相賀へ 赤は本日の経路

三瀬谷→宮川貯水池 (以上#1-1)
→水呑峠
(以上#1-2)
→上里→相賀
(以下#1-4) →クチスボダム→八幡トンネル
(以下#1-5) →坂本貯水池
(以下#1-6) →池原貯水池→上池原
121km RIDE WITH GPS

下を見るのが怖い細道 でも紀伊半島では毎度のことのような気も RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 峠の向こう側には地図通りに怪しげな細道が分岐している。少し東側へ道が続くというような話をネットで読んだ気もするものの、今回はそんな行動は割愛、行程貯金を殖やしておくことにする。

R0010204.JPG 紀伊半島Tour18#1 2018/4/27 三瀬谷→上池原 水呑峠水呑トンネル上里側入口 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 峠から国道42まではほぼ650mの下りである。20分ぐらいだろうと思っていたら、甘かった。くねくね入り組んだ山肌の細道は、急カーブ連続で意外に距離があり、路面には細かく鋭い岩が散らばっている。

谷間に落ち込む山 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 それに、ガードレールの外側はほぼ空中だ。怖くて速度を抑えて下ってゆくと、更に時間が掛かる。

廻りの山々を見下ろす高さ RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 怖いこととは別に、切り立った道の外側の眺めは大変素晴らしい。見下ろす山々はダイナミックに、そして鋭く隆起し、岩肌は新緑の密林に埋められるように覆われていた。空間が地形と生命で充たされている、そんな感覚につい目を奪われる。遠くには、これから向かう相賀っぽい営みまで見渡すことができた。

谷間に向かって道の外が開け始めた RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 しかしそれと同時に、自分がいる高度も思い出してしまう。全体的には素晴らしい景色もさることながら、むしろ早く下ってしまいたい恐怖の方が強い。

切り立つ山々の稜線は堂々として見応えがある RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 下りながら、以前水呑峠の代わりに越えた藤阪峠を思い出した。あちらもやはり早く下ってしまいたい細道だった。ただ、藤阪峠は標高520m弱。高所恐怖はこちらの方が大きいと思う。

自転車を停めるのにも冷や冷や RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 標高差700mのボリュームを覚悟しつつ、怖いのであまりあちこち横見しないようにして下る。途中から下り斜度が更に増した。もう気持ちの余裕が無い。あっという間に標高が下がるのが救いだった。

山肌を凄い斜度で下って行く道 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 谷底に降りて折り返し、やっと標高160m。そこから大河内川の谷間がまた長かった。密森に細道がくねくねで、なかなか地図上での位置が進まない。とはいえ、森の中の細道は涼しく静かでとても楽しい。

水呑峠から上里経由で相賀へ 赤は本日の経路
 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 谷間が拡がって畑や民家が現れ、やっと里っぽくなったところで正面に大型車が通る道が見えた。国道42だった。13:50、上里着。

 

 想定ペースに乗っているものの、下りの見込みはやや甘く、相賀通過14時は越えそうだ。GPSトラックには、矢口浦・引本と相賀まで海岸を経由するコースが、上方修正オプションのつもりで入っている。2006年に訪れた、内海と漁村の風景が素晴らしかった道だ。しかし今日はこのオプションは割愛し、先へ脚を進めることにする。
 この辺の国道42は、熊野市で見かける渋滞の印象ほど車は多くなく、しばし車が途切れることもある程度の交通量だ。しかし、ここまで辿ってきた県道603の静かで危険な細道とは、やはり路上空間が根本的に違う。上里や中里で旧道へ逃避したり、やっと登場した自販機に立ち寄ったりし、何とか脚を進める。

 

 相賀のファミマで小休止。そろそろ腹が減ってきているし、県道760の分岐も近づいている。県道760から先、もう宿まで55km自販機は無い。そして、宿に電話しておく。転落事故が多い国道425を通るなら、国道425に入る前に電話するように言われているのだ。

記 2018/5/20

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Last Update 2020/3/16
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