2017/5/5 四国Tour17#5
西川角→下長谷-1

西川角→替坂本→黒石
(以下#5-2) →窪川→家地川→打井川
(以下#5-3) →おんじ→檜の畝
(以下#5-4) →住次郎→中村
(以下#5-5) →来栖野→下長谷
 119km  RIDE WITH GPS

#5-3の奥打井川 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 夜が明けても、空はどんよりと低い。山の低いところに雲がかかっているし、そもそも小雨が降っている。天気予報は今日こそ9時から晴れ。今の天気にその兆しは全く無い。これから晴れるのだろうとは思う。

 

 今日のコースも計画段階での仕込みは多い。窪川の台地から200m下る太平洋岸の加江、四万十川中流で唯一国道381から離れる家地川、奥内井川から黒潮町の太平洋岸への内陸部、そして土佐清水方面内陸の三原村。小ネタばかりだが切れ目無く盛りだくさんだ。ただ今日までの行程を考えると、風景を眺める時間が確保できていることが楽しさに直結している。
 午前中9時頃まで雨っぽい今日の天気予報を前提に考えると、前半の加江への約40kmの寄り道は、太平洋や森の中の道で雨や曇りかもしれない。そして大回りなだけに後半の工程への影響は大きく、単純に距離を稼ぐための行程になってしまいそうに思えた。ならば加江経由を丸ごと止めて、その分お昼前からの県道55で山奥の農村風景をのんびり眺めればいいではないか。太平洋の風景だって、今日は黒潮町から中村まで海沿いに細道GPSトラックを細かく組んでいる。
 最終的には分岐点の天気で判断しよう。

 雨具を着て、スイス人のお遍路さんと広島からのご家族に挨拶し、6:40、西川角「四万十川ほとりの宿」発。

民宿四万十川ほとりの宿から魚の川経由龍石トンネルへ 赤は本日の経路

 荷物を積んでいる間に雨は止んでいた。道はまだ黒々と濡れていて山裾の雲がまだ残っているのに、いつの間にか上空の雲が薄くなって全体的に青い色が見え始めている。これなら今日こそは天気予報どおり、9時頃から晴れるのだろう。

 川角橋で四万十川東岸へ渡り、東川角でコーヒーを飲み、雨具を脱ぐことにした。朝にペースのとっかかりが悪いことへの言い訳のようなものだ。どうせ今日はまだあまり大した登りは無い。

山裾が朝日に照らされ始めた PENTAX K-1 smc PENTAX MACRO-D FA100mm1:2.8WR

 県道323で四万十川支流の谷間、魚の川方面へ。地名に平仮名が入っているのが面白い。まだ山裾に低く残る低い雲の切れ間から日差しが現れ、しっとり濡れた風景全体が斜光線にきらきら輝き始めた。

雲が漂う谷 PENTAX K-1 smc PENTAX MACRO-D FA100mm1:2.8WR

 雲の下に日差しが射すと、空全体が乱反射して、幽玄たる陰影を雨上がりの風景に加え、気温が一気に上がり始めた。と思っていると、速い雲の動きで日差しはすぐに隠れた。

 路面はまだぬらっと濡れていた。今は晴れ始めているこの場所も、間違い無くついさっきまで雨が降っていたのだ。

 替坂本から県道326に乗り換え、再び小山越え龍石トンネルを抜け、大井川の谷間へ。

西川角から黒石経由家地川へ 赤は本日の経路

 雲は相変わらず早く動いているものの、辺りは明るくなったり暗くなったりして、青空が現れたと思ったら軽い雨がぱらついたり止んだりしていた。

 平野から谷間に入ると、まだ天気は不安定なようだ。加江方面への寄り道コースはあまり悩まずに見送り決定、下り方面へ。

 弘見からは県道325へ乗り換えて黒石へ。この辺り、320番周辺の県道番号が連続する。

あまりすかっと晴れてくれない RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
平野部に降りてきた RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 黒石は農業大学校がある小さな町だ。

拡がる田んぼ RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 またもや缶コーヒーで休憩中、空が再び晴れ、みるみるうちに青空は拡がり始めた。この先に向けて大変に希望が持てる。お昼過ぎの太平洋岸では美しい海岸線に出会えるかもしれない。朝の加江経由を諦めて余裕ができた分、2011年に感動的だった中村→土佐清水の太平洋西岸岸壁に向かってもいいだろう。とにかく最終的に三原村で18時の夕食に間に合えばいいのだ。

記 2017/6/28

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Last Update 2020/3/17
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