西川角→替坂本→黒石
(以上#5-1)
→窪川→家地川→打井川
(以下#5-3)
→おんじ→檜の畝
(以下#5-4)
→住次郎→中村
(以下#5-5)
→来栖野→下長谷
119km
RIDE WITH GPS
![]() |
![]() |
|
![]() |
黒石からは小さい峠を越えて窪川へ。5、60mのちょい坂には、ちょこざいに「藤の越」等という名前が付いている。
あっという間に通り過ぎた藤の越の向こうは、早朝からここまでずっと濡れていた路面が乾いていた。こんなに小さい坂に峠的な名前が付けられているその位置づけには、そういうそれなりの理由があるのかもしれない。
町には裏側から例によって細道GPSトラック頼りで入り込み、8:30、窪川駅前着。
2004年以来の窪川駅も街中にあるという興味津々の鰻屋もそのまま通過、市街地から土佐くろしお鉄道沿いに四万十川岸の細道へ。
四万十川の両岸には低山が迫り、平地っぽい窪川以北の風景から雰囲気が一変していた。窪川から江川崎まで、四万十川は中流域に移行すると言っていい。
しかし岸辺には相変わらず鬱蒼とした茂みが多く、まるでニホンカワウソが潜んでいそうなのも相変わらずだ。
国道381対岸の南岸、山裾に張り付く静かな細道を進んでゆく。
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
しかし、若井から新田へはその細道が少し途切れてしまうので、他人事で眺めていた北岸の国道381を少し経由する必要がある。
![]() |
![]() |
|
![]() |
国道ならではの気流に乗れるというか平滑な路面のお陰というか、ペースはぐっと上がるし、それでいて交通量は目くじらを立てるほど多くないとは言え、やはり幅の広い道そのものが楽しめない。一方、空の雲が明らかに低くなり始め、空には青い部分が全く無くなっていた。今日は本当にこれから晴れるのかと少し不安になりつつ、息を止めるように新田を目指す。
![]() |
新田から再び南岸の道が復活するので、野地橋を渡って県道329へ。一方、四万十川が南へ大きく屈曲するため、国道381はしばし四万十川を離れてショートカットする。
![]() |
![]() |
|
![]() |
この間、四万十川は唯一のダム、通称家地川ダムで川面を8m程下げる。四万十川にもダムのようなものは存在するのだということを、実は今回初めて知った。ただ、8mという落差はダムにしては少ない。家地川ダムは正確には佐賀堰堤と言い、堤高が低いのと魚道が確保されているとのことで、本当はダムではないらしい。でも、そういえばさっきから川幅がやたらと広くなり、川というより湖のように水がたぷんたぷんになっていた。
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
ちなみに窪川から四万十川にしばし並行していた土佐くろしお鉄道は、若井から四万十川をしばし離れ、何とループ線で大きく標高を下げる。そしてループ線の途中でJR予土線が土佐くろしお鉄道から分岐し、再び家地川で四万十川に合流している。窪川から宿毛へ向かうのが土佐くろしお鉄道宿毛線、窪川から宇和島へ向かうのが予土線という位置づけであり、両線が分岐するのが窪川ではなく山中でいきなり分岐するという、他ではあまり見かけない路線構成となっている。
四万十川にJR予土線が合流する前に、国道381も再び北岸に合流し、再び四万十川、JR予土線、国道381が揃って、江川崎まで一緒に西へ向かって行くことになる。
![]() |
通ってしまえばあっという間の家地川ダム。一応コンクリートでダムっぽい構造物が作られていはいるものの、「実はダムではありません」という事情も一応納得はできるし、これしきで四万十川の清流の度合いを下げるのも少し可哀想な気はする。そして、下流側の風景も、若井辺りのダム上流側とあまり変わらない。ただ、川の水量はかなり減った。
![]() |
![]() |
|
![]() |
この辺りはNHKの古いドキュメンタリーで見かけたことを覚えている。悠然と流れる川の雰囲気と地形の空撮が印象的だったので、多分ここで間違い無いと思う。昭和40年代後半の映像と現状は、未舗装だった道が舗装に替わっていることが違うぐらいである。
![]() |
![]() |
|
![]() |
記 2017/6/28