紋穂内→咲来→咲来峠
(以上#7-1)
→歌登→小頓別→敏音知
(以上#7-2)
→上駒→知駒峠
(以下#7-4)
→中問寒→上問寒
(以下#7-5)
→南幌延→幌延
(以下#7-6)
→オトンルイ→天塩
169km
RIDE WITH GPS
9:25、道の駅ピンネシリ発。
10km弱国道275を下る間に、雲の中に青空が現れては消えるうち、次第に青空の部分が増え始めた。いいぞと思っていると、路上を照らす日差しすら現れ、上駒の道道785分岐までに路面はすっかり乾いてしまった。好調の波に乗ってきた、という奴かもしれない。人生にはこんなこともあるのだ。
これならもう全く問題無く知駒峠に向かうことができる。というより、過去の知駒峠への訪問中、一番天気がいいかもしれない。もう後は15時へ向かってどんどん晴れてゆくだけだろう。
昨日美深で買い込んでおいたクロワッサンを腹に入れてから、10:00、上駒発。久しぶりの知駒峠だ。
上駒で既に知駒岳や峠手前の道まで見通せるものの、その姿はやや遠くにある。登り始めの山裾までしばらく谷間に人気の無い牧草地が続く。集落などは全く無い。これで曇りの日には、山深さがやや怖ろしいというぐらいの静かな谷間だ。
標高70mぐらいからおもむろに離陸開始。森の中に斜度5〜6%ぐらいの、幅広で路面・法面とも安定した、今風の道道らしい道が淡々と続く。
しばらく登ると森は切れ、周囲の山々と低地に拡がる樹海が見渡せるようになる。
標高の高い場所ではないのに、ごつごつ不揃いな原生林が鬱蒼と拡がって、遠くの山影に続いてゆく展望は見事に山深い。さっき上駒辺りから見上げた知駒岳の、周辺の低山から急に立ち上がる姿を思い出す。
そして日差しが出ると、鋭い直射日光と照り返しで途端に面白いように路上の気温は上がり始め、身体中から汗が噴き出てきた。
峠区間の後半では、道は尾根を越え山裾を巻き尾根を掘り割りがぶち抜き、尚も淡々と高度を上げてゆく。
道の外側にはますます下界の展望が開ける。さすがに道北最北部でダントツに高い峠だけの眺めである。
道の外側から空と視界の彼方へ拡がる大空間、原生林のような不揃いで荒々しい木々の姿、そして人工物としてそれらに対峙する幅広の整った道も、いかにもそういう峠らしさを盛り上げる。
終盤のスノーシェッド手前で、峠まで湾状に山肌を巻いてゆく展望が一気に拡がり、脚が停まる。というより、この風景を初めて晴れの日に眺めることができているのだった。
この峠に訪れるような行程を組んでもいつも曇りか、雨っぽくて訪れることができない事も多かったのだ。今回前半の道東で雨続きで希望を失いかけていたものの、真面目に走っていればちゃんと晴れてくれることだってあるのだ。
記 2017/12/6
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