北海道Tour12#10-1
2012/8/18 大村→トマム

　今年の北海道も遂に最終日の朝がやって来た。
　思い返せばなんだかあっという間の毎日だったのは毎度のことだが、大体毎年4日以上はどんなに長くても同じとも言えるし、でも、その余計に思える部分でこそ差が付くのだ、という気もしないでもない。まあとにかく今日の夕方には行程を無事終え、今年もいい旅だったと言えるようにしたい。幸い今日の天気予報は晴れ基調、コースも去年･2008年と同じくベベルイ･麓郷から北落合を目指す私的最終日王道コース。更に今年こそは終着にトマムを目指したい。そして、久しぶりの道道1141、道東自動車道開通後の現状を確認したいものだ。輪行してからの列車の行程も、トマムまで行けば石勝線で一気に札幌まで特急で行ける。落合か幾寅で乗車して落合止まりで根室本線で滝川まで行くのでは、札幌着の時間が全然違うのだ。距離は抑え気味なので、粛々と順調に走れれば普通にハッピーエンドで終われるはずだ。
　とにかく今、最終日の朝、美瑛の早朝の時間が過ぎつつある。今は薄曇りだが、涼しい気温の中で荷積みをするのは何とも楽しい。
▼動画43秒　YH前の丘

　6:00、大村｢美瑛ポテトの丘YH｣発。去年は美瑛西側のやや屈曲気味のコースで南下したので、今回は美瑛の東側、美馬牛経由の最短コースで上富良野を目指すことにする。

　美瑛の町中に降りてから新栄へ登り返すのは、以前お世話になっていた｢遊岳荘｣に美瑛駅前から向かう毎度のコースだ。

　その｢遊岳荘｣を横目に通過し、新栄で美瑛の丘の定点撮影とする。

　畑入口の立ち入り禁止が記憶より厳しくなっているが、昔から畑に入って撮影していないので私には全く問題無い。

　一方、新栄の駐車場は、がらんと広い場所があるだけだった昔とだいぶ変わり、かなり整備された観光バス用の駐車場となっていた。昼には多くのバスが押し寄せるのだろう。その一角の休憩所のあずまやでは、早起きのおじさんが一人休んでいる。あまり旅行者っぽくないので、近所の農家の方かもしれない。

　しかし記憶より目立って裁けているのは駐車場の雰囲気だけで、東側の谷間の向こう、美瑛の丘と旭岳の遠望は、私にとって昔から変わらない美瑛の特に印象的な景色の一つだ。今日はやや薄曇りの空の下だが、やはりさすがに美瑛。何処へ行っても嬉しい景色との再会や、それなり以上の感動がある。

　美馬牛から新星の谷間に下り、富良野線沿いに上富良野へ。かつてのダートは、さすがに2012年ともなると既に舗装されている。

　回りに拡がっていた美瑛っぽい丘の景色は、美馬牛を過ぎてから次第にやや普通っぽい北海道の田舎の農村風景に変わってきた。

　美瑛の突き抜けたような整然は薄れるものの、これはこれで作り込まれていないだけに、いとおしく楽しく安心感のある風景だ。
▼動画1分1秒　上富良野へ下る

　6:45、上富良野着。
　いつも上富良野で立ち寄る道道291のローソンに向かう予定だったが、少し離れた国道237のセイコーマートまでの距離確認でGPS画面の縮尺を変えたら、なんと町中にセイコーマートが登場してしまった。近い。しかし、GPSにマークが入っているということは、ここ何年かこの店を見逃していたということでもある。

　まあここは喜び勇んで、セイコーマートを訪問。しかし大変残念なことに、ここのセイコーマートもHotChefの無い店舗だった。すなわちこの絶好の朝食時に、また豚丼が食べられないのだ。いや、豚丼じゃなくてもカツ丼で腹を満たしたいのに。仕方ないのでカップ麺でお茶を濁すことにする。ちなみにもちろんセイコーマートPB製品だ。これだってもう明日のお昼には東京に着き、食べられなくなってしまっているのだ。
　ちょっとカップ麺とおにぎりを食べるのだけに40分もかかる。食事すると時間が経つのが早い。早出で稼いだ時間があっという間にどんどん過ぎてゆく。

記 2013/2/23